愛情と欲情が比例している説

白樫 猫

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12話※ ≪完結≫

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「ひゃぁっ‥」
「クックッ‥どっから出たの?‥その声‥ふふっ‥」
静佳はそう言って、自分のすでに立ち上がった雄をグイっと源志に押し付けてくる。
いつもと違う肉食獣の顔をした静佳は獰猛な雄の色香を纏っていて、その瞳にクラリと酔いそうになる。
「‥しず‥俺をめちゃくちゃに愛して‥」
抱き寄せた源志の全身が、まるで心臓になった様にドクンドクンと昂っており、静佳はそのまま源志の手を引き寝室へと連れて行く。
着ているジャケットを脱がしシャツのボタンを外していると、ハッと思い立ったように源志がその手を止める。
「あっ、さ‥先にシャワー浴びて良い?」
変な汗をたくさん掻き、本当に自分は汗臭いと思う。
止められた手をそのまま払い、続けてボタンを外し始めた静佳が嬉しそうに笑う。
「そのままでいいから‥」
「えっ、いや‥でも‥さ‥」
「お前の匂いが、好きなんだ‥だから、そのままでいいよ‥」
フワッと笑った静佳が妖艶で、源志の顔が真っ赤になる。
いつの間にかシャツを脱がされ、スラックスもベルトを外しストンと落とすと、ポンと肩を押されベッドに倒れ込んだ。両足の間に静佳が入ってくると、静佳も自分のシャツを脱いだ。
「ふふっ‥可愛いな、源志‥」
オドオドとしている源志の顔を見て、静佳は目尻を下げ微笑む。その美しい顔がゆっくりと近づいてくると、自分の唇と重なり合う。唇の間から静佳の舌が入り込むと、源志の歯列をなぞり口内を弄る。呼吸がどんどん荒くなる源志が可愛くて、静佳は源志の躰に手を這わせる。鍛えられている筋肉が触れる度に波打ち、唇から漏れる吐息さえも愛おしく感じ、それを吸い尽くしていく。
静佳の指が胸の突起に触れた時、源志の中でビリっと電流が流れた様に感じ、思わず腰が跳ね上がる。何度も触れられるとジンジンと痺れるような熱が籠り、口から声が漏れそうで唇を噛み締めた。
「‥ダメだよ、源志‥唇、噛んじゃ‥声、我慢しないで‥」
静佳がそう言って唇をペロリと舐め上げた。
「‥んぁっ‥いっ、や‥だっ‥て‥へんな、かんじ‥」
「‥そう?‥ここ感じる?」
静佳の手が、その突起をピンと弾くと、さらに大きな刺激が躰を駆け抜けていく。
「あっ‥んっ‥」
慌てて口を閉じたが、間に合わず自分から変な声が出て、思わず手を口に当てた。
「ふふっ‥可愛い‥」
嬉しそうな静佳が、源志の色づいた先端に舌を絡め吸い付き、ちゅぱちゅぱと音を立て乳首を吸われ、頭の中が白く霞始める。
「‥んぁっ‥はぁん‥し、ず‥っ‥」
女性でない自分が、こんな小さな突起に弄ばれている様に感じ、それでも躰の奥から湧き上がる何かが、自分を壊していく様に感じる。
静佳の手が源志の下着を剥ぎ取ると、ベッドサイドからローションを取り出し、源志の後孔にタラリと垂らした時には、源志の躰はすでにトロトロに蕩けており、すべてを静佳に差し出していた。
ゆっくりと触れられる後孔は、きっちりと固く閉じられており、静佳の指が優しく触れ少しづつ柔らかくしていく。
「‥源志‥指入れるよ‥」
そう呟いた声は、微かに源志に届き、源志がコクンと頷いた。
静佳の指が柔らかくなった窄まりをプスッと貫いた時、ゾワッと源志の全身の肌が逆立った。
本来、排出すべき機能を持っている場所に、指を入れているのだから、当然、拒否反応が湧いてもおかしくないのに、この逆立った肌が、源志には不快でなく快感に思えた。
「‥んぁ‥んっ‥はぁっ‥‥」
「‥源志‥大丈夫?」
「‥んっ、だ、いじょうぶ‥もっと‥して‥‥」
強請る様に腰を動かす源志に、静佳は口角を上げた。
指が奥まで進むと、クチュリと周りを探りながら動かす。中は絡みつく様に蠢き、異物を受け入れていく。慣れた所で指を2本に増やし中を広げる様に動かすと、源志の呼吸が荒くなってくる。
さらに3本に増やすと、源志の中に切羽詰まったような欲情が湧き上がる。
「‥はっ、しず‥んぁっ‥もう、いいから‥はや、く‥あっ‥」
恥ずかしいのか両手で顔を覆い、早く入れてくれと強請る源志が、また可愛い。
「もうちょっと‥まだ、少し狭いから‥」
「ひゃぁっ‥ああっ‥あっ‥」
グニュリと奥で指を曲げた時、源志の腰がビクンと跳ね上がり、その反り立つ中心もブルンと震えた。
「見つけた‥ここだ‥」
静佳が嬉しそうに、そこを擦りだす。
「んぁっ、あっ、あっ、お、かしい‥おかし、く‥なる‥あっ、ああっ‥」
「‥ああ、源志が‥可愛い‥」
いきなり訪れた激しい快感に両手でシーツを掴み、唾液を流し嬌声を吐き出している源志は、腰をフルフルと動かし全身が赤く染まり欲情している。その姿に、眩暈がしそうになるほど静佳もまた堪えきれなくなっていた。静佳は指を抜きスラックスと下着を脱ぎ去ると、自身の固く限界まで立ち上がった雄を、その熟れた穴にピタリとあてがう。
「‥源志‥入れるよ‥」
穴に当てた先端がクプクプと音を立てながら、中に呑み込まれていく様子は卑猥で、その様子を眺めながら静佳は自分の唇をペロリと舐めた。指とは違う重量のあるソレが進んでくると、源志の中が張り詰め静佳で満たされていく感覚に、源志の躰はおかしいくらい感じている。
「ひゃぁっ、ああっ‥なに‥これ‥ああっ‥いい‥‥しず‥」
吞み込まれていく雄が、根元まで入った時、源志の目尻から涙が零れ落ちた。
「‥源志?」
顔を近づけ、源志の涙を掬うように口づけすると、源志が欲情に染まった瞳を開いた。
「‥はぁっ、しず‥きもち、いい‥俺‥おかしく、なるほど‥きもちいい‥」
潤んだ瞳で見つめられ、煽られるような言葉を聞かされると、静佳の中にある本能がドクンと脈打ち、無意識に腰をズクンと動かした。
「はぁん、あっ‥しず‥もっと、うごかして‥俺を‥めちゃめちゃに‥して‥」
ああ‥もうダメだと静佳は思った。
この男に、翻弄されている自分は、おかしいくらいに欲情する。
静佳は、煽る源志の唇を塞ぐと、激しく腰を打ち付けた。
源志の嬌声が、静佳の口内へ吸い込まれると、厭らしい音を立てる結合部から肉棒が激しく出入りする。
「ああっ‥いいっ‥しず‥イキたい‥ああっ‥」
「‥イッていいぞ‥」
静佳はそう言うと、最奥までズブズブと何度も貫き、源志の良い場所へ擦り上げる。
「ひぅっ、あっ、あああっ‥しず‥あああっ‥い‥く‥」
ドクンと源志の雄が跳ね上がると、触れていないのにビクビクと吐精する。同時に源志の中が静佳をきつく締め上げ、内壁が放したくないと絡みつく。
「‥んぁっ‥いい‥げ、んじ‥くっ‥」
静佳も源志の最奥に精を放つと、荒々しく源志の唇を奪う。
「んふぅ‥しず‥しず‥んっ‥」
何度も名を呼ばれると、ゆるゆると動かしていた雄が芯を持ち固くなっていき、静佳は一度雄を抜くと、源志の躰を返し俯せにする。されるがままの源志の腰を掴み、尻を突き出させると、その厭らしい穴がぽっかりと開き静佳が出した精液がダラリと垂れる。静佳はゴクンと喉を鳴らすと、欲情するまま昂ぶりを突き上げた。
「んぁああっ‥はぁん‥あっ、ああっ‥だ、め‥これ‥だめな‥やつ‥はぁっ‥こわれ、る‥俺‥こわれ、ちゃう‥んぁっ‥」
敏感な躰に襲ってくる快感は、今まで味わった事のないもので、躰の奥深くから震えるほどの熱が全身を包み込んでいく。その快感に吞み込まれてしまいそうで、源志に不安が襲う。
「‥いいよ‥壊れても‥はぁっ‥げん、じ‥好きなだけ‥イケよ‥」
背後から腰を激しく突くと、源志の躰がビクビクと震え始め、その肉壁もギュッと締め付ける。源志の屹立が立ち上がり蜜を垂らしている状態で、射精していないのに、躰が絶頂を迎えている様に突っ張りだす。
「んっ、あああっ‥ああっ、し、ず‥ああっ‥とまら、ない‥はぁん‥おか、しい‥はぁぅ‥ああっ‥」
静佳は、源志が中イキしているのだと分かった。その内壁に持っていかれ静佳も達してしまうと、それでも源志は治まらないのか、入れたままの静佳の陰茎を縋りつくように絞り上げていた。
「‥くっ‥げん、じ‥おまえ‥最高‥なんだけど‥はぁっ‥」
止まらない絶頂を味わいながら、我慢できない快楽を互いに貪ると、いつしか激しさを増し何度も精を放つ。我を忘れ欲情に身を焦がしながらも、互いの愛おしさを忘れる事は無かった。
何度目かの精を放った時、源志は意識を失った。
――しず‥大好き‥。
心の中で、何度叫んだか分からない言葉を、口に出そうとした時、その唇が柔らかいもので塞がれた。




翌朝、源志は目を覚ますと、身体が一ミリも動かせなかった。
正確には、指先は動くけど、腕を上げようとすれば、腰がピキッと痛みを発する。
「‥源志、大丈夫か?」
隣で眠っていた静佳が、心配そうな顔を向けた。
「‥あれ?これ‥さ、受ける側の負担って‥こんな?‥‥不平等じゃない?」
正直な言葉が出てくると、それが可笑しかったのか静佳がクスクスと笑い出す。
「クックッ‥そう思うか?‥お前も‥」
「えっ?‥ちょっと待っ‥身体が全く動かせないよ‥これ‥よく、しずは動いたね‥」
「今日が休みで良かったな‥源志。今日は、ゆっくり寝てていいよ‥それで、来週は温泉に行こうな‥」
静佳はそう言うと、納得いかないような顔をしている源志の頬に、チュッとキスをした。
「‥うん」
渋々、返事をした源志の顔を見ながら、ニンマリと静佳は笑った。
「‥源志。大好きだ‥」



~おしまい~

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