86 / 101
9章 ウィザリア
180話 色々な魔法
カストリオ君……大丈夫かな……。
わたしは学園の授業を受けながら、昨日のことを思い出していた。
昨日、カストリオ君から学園に潜むスパイの存在について聞かされた。
そして、生徒会のメンバーである彼でも入れない禁書庫に何者かが侵入しているとも。
ただ、わたし達も特にできることはなく、彼はそれだけを告げて去ってしまう。
その後わたしはポロックちゃんと別れ、迎えに来てくれたリオンさんと一緒に宿に戻った。
スパイがいるという話をクロノさん達に話したけれども、ファリラスとは違うため簡単には動けない。
一応、上の人に話をしてみるとクロノさんは言ってくれたけれど……。
どうなるんだろうなぁ。
わたしも力になってあげたいけれど、まだこの学園に来て2日目。
スパイがどうこうとか出来るような状況じゃないのだ。
そもそも誰が味方で誰が敵かもわからない。
「それでは、一番前の君、どんな魔法があったらうれしいと思う?」
わたしは教授の言葉にドキリとして、意識を授業に戻す。
教授に当てられた少女が、元気よく答える。
「はい! 好きな場所に行ける魔法が欲しいです!」
「なるほど、転移魔法だね。とても有名ではあるが、所持していた者は少ない」
転移魔法……。
王都では転移魔法が使えるアフト君のせいでひどい目にあったけど、ケンリスから王都に一瞬で行けたのもそれのお陰なんだよな……。
少し複雑な感情だ。
ただ、転移魔法は正直欲しい。
今まで行った所とかすぐに行けるってことは、先生の牧場でモフモフしに行ったり、スウォーティーの村に甘いものを食べに行ったり……ふふふ。
やっぱり欲しい!
「一応、学園にも転移魔法を使えた者の書が残されているとされるが……」
「本当ですか!?」
教授の言葉で興味を示した者はわたしだけではなかった。
そこかしこで声が上がる。
「ああ、だが、図書館にはないとされているね」
「図書館にはない……ですか? 学園長の部屋とかですか?」
「あはは、そこならあるかもしれないね。だが、人の部屋に勝手に入ってはいけないよ。そして、転移魔法や禁書等が保管されている場所は公開されていないんだ。僕達教授にもね」
教授の言葉を聞いて、わたしは驚いた。
教授にも禁書庫のことは知らされていないっていうこと?
でも、それなのに、スパイの人は入っているという。
というか、カストリオ君も禁書庫の場所を知らないのに、どうやってスパイが入り込んでいると知ったのだろうか?
色々と不思議でどうなっているのか分からない。
わたしはわたしの後ろでのんびりとしているウィンに念話で話しかける。
『ウィンは禁書庫の場所に見当はつく?』
『わからんな。そもそも、禁書庫がどういう場所か、どういう匂いがするのか。ということがわからねば見つけることはできん』
『そっか……見つけられる魔法でもあればいいんだけど……』
『サクヤなら自分で作れるのではないか?』
『流石にそれは難しい気がするけど』
わたしはウィンとそんなことを話し、再び教授の話に集中する。
「さて、転移魔法等はないが、学園には様々な希少魔法の魔導書が存在する。次元魔法、空間魔法、結界魔法、浄化魔法、探知魔法。それぞれ様々な効果を持ち、とても強力な効果がある。ものによっては図書館で閲覧することができる。一度読んでみるといい」
「……」
教授の話を聞いていて、ふと思ったことがある。
わたしの魔力で、探知魔法を使ったら調べられるんじゃない?
魔力の制御に関しては昨日の授業でやった。
なら、今度はそれを実戦でやってみるべきではないだろうか。
わたしはそんなことを考えながら授業を受けた。
それから今日の授業が全て終わり、ポロックちゃんと別れる。
リオンさんが来るのを待って、わたしは彼に報告をした。
「リオンさん。わたし達は一度図書館に寄ってから帰ろうと思います」
「そうなの? なら僕も行こうかな。読んでみたい本もあったし」
「いいんですか?」
「うん。サクヤちゃんが一緒に行ってくれてうれしいよ」
「ありがとうございます!」
わたし達はみんなで図書館に行き、目当ての本を探す。
「う~~~ん……ないなぁ……」
「うびゃ~?」
「きゅい~?」
ヴァイスとルビーもわたしの肩の上で、首をかしげる。
わたしの真似をしているようでかわいい。
この図書館は広い、広すぎる。
学校の校舎丸々1つ分では収まりきらないくらいある。
それにパソコンで検索することもできないし、なんなら読めない文字もあるくらいだ。
モルドさんに文字を習ったとはいえ、あくまで簡単なもの。
魔導書を読めるほどではない。
「む~」
「サクヤちゃん。本が見つからないの?」
本を探して30分ほどうろうろしていたら、リオンさんに聞かれた。
彼は両手で5冊の本を抱えていて、楽しそうだった。
「はい……文字が読めず……」
「なら僕も手伝うよ。なんの本なんだい?」
「探知魔法の本を探しています」
バサバサバサ。
「リオンさん?」
「サクヤちゃん……探知魔法が使えるの!!?」
「え……あ、は……はい……!!?」
リオンさんの驚きに驚いて素直に答えちゃったけれど……やってしまったか!?
探知魔法ってアイテムボックスとかみたいにやばい魔法なんだろうか?
でも探すだけでしょ? そんなにやばいとは思えないんだけど!?
リオンさんはわたしに詰め寄ってきて両肩に手を乗せる。
しかも周囲に人がいないことを確認する徹底ぶりだ。
「サクヤちゃん。その魔法のことは人に話してはいけないよ」
「な、なんででしょうか」
「探知魔法があれば、敵国の重要拠点を調べることができる。秘密の脱出路や、重要な隠し場所も探せるってこと。つまり相手の城に忍び込んで暗殺の手助けや、破壊工作だって簡単にできるようになる、かなり警戒される魔法なんだ」
「な、なるほど……」
リオンさんはじっとわたしを見つめて、優しく話す。
「だから、その魔法を使えるということは言ったらいけないよ? もちろん。僕はサクヤちゃんが暗殺なんてしないと知っている。でも、他の人がどう思うかわからないからね」
「はい。ありがとうございます」
やばい魔法だった……。
気軽に魔法のことを話すのはやめよう。
そう思ったけれど、リオンさんには話してしまった。
なので、彼には探知魔法の本を探すのに、協力してもらうことになった。
「見つけたよ」
「早くないですか?」
手伝ってもらって5分も経たないうちにリオンさんは目当ての本を見つけてくれた。
「ふふ、図書館は僕の庭みたいなものだからね。初めてきた図書館だって、すぐに本を見つけられるんだよ」
リオンさんはちょっとだけ自慢げに話してくれる。
彼の話し方は、嫌味がなくとても楽しげだった。
わたしは学園の授業を受けながら、昨日のことを思い出していた。
昨日、カストリオ君から学園に潜むスパイの存在について聞かされた。
そして、生徒会のメンバーである彼でも入れない禁書庫に何者かが侵入しているとも。
ただ、わたし達も特にできることはなく、彼はそれだけを告げて去ってしまう。
その後わたしはポロックちゃんと別れ、迎えに来てくれたリオンさんと一緒に宿に戻った。
スパイがいるという話をクロノさん達に話したけれども、ファリラスとは違うため簡単には動けない。
一応、上の人に話をしてみるとクロノさんは言ってくれたけれど……。
どうなるんだろうなぁ。
わたしも力になってあげたいけれど、まだこの学園に来て2日目。
スパイがどうこうとか出来るような状況じゃないのだ。
そもそも誰が味方で誰が敵かもわからない。
「それでは、一番前の君、どんな魔法があったらうれしいと思う?」
わたしは教授の言葉にドキリとして、意識を授業に戻す。
教授に当てられた少女が、元気よく答える。
「はい! 好きな場所に行ける魔法が欲しいです!」
「なるほど、転移魔法だね。とても有名ではあるが、所持していた者は少ない」
転移魔法……。
王都では転移魔法が使えるアフト君のせいでひどい目にあったけど、ケンリスから王都に一瞬で行けたのもそれのお陰なんだよな……。
少し複雑な感情だ。
ただ、転移魔法は正直欲しい。
今まで行った所とかすぐに行けるってことは、先生の牧場でモフモフしに行ったり、スウォーティーの村に甘いものを食べに行ったり……ふふふ。
やっぱり欲しい!
「一応、学園にも転移魔法を使えた者の書が残されているとされるが……」
「本当ですか!?」
教授の言葉で興味を示した者はわたしだけではなかった。
そこかしこで声が上がる。
「ああ、だが、図書館にはないとされているね」
「図書館にはない……ですか? 学園長の部屋とかですか?」
「あはは、そこならあるかもしれないね。だが、人の部屋に勝手に入ってはいけないよ。そして、転移魔法や禁書等が保管されている場所は公開されていないんだ。僕達教授にもね」
教授の言葉を聞いて、わたしは驚いた。
教授にも禁書庫のことは知らされていないっていうこと?
でも、それなのに、スパイの人は入っているという。
というか、カストリオ君も禁書庫の場所を知らないのに、どうやってスパイが入り込んでいると知ったのだろうか?
色々と不思議でどうなっているのか分からない。
わたしはわたしの後ろでのんびりとしているウィンに念話で話しかける。
『ウィンは禁書庫の場所に見当はつく?』
『わからんな。そもそも、禁書庫がどういう場所か、どういう匂いがするのか。ということがわからねば見つけることはできん』
『そっか……見つけられる魔法でもあればいいんだけど……』
『サクヤなら自分で作れるのではないか?』
『流石にそれは難しい気がするけど』
わたしはウィンとそんなことを話し、再び教授の話に集中する。
「さて、転移魔法等はないが、学園には様々な希少魔法の魔導書が存在する。次元魔法、空間魔法、結界魔法、浄化魔法、探知魔法。それぞれ様々な効果を持ち、とても強力な効果がある。ものによっては図書館で閲覧することができる。一度読んでみるといい」
「……」
教授の話を聞いていて、ふと思ったことがある。
わたしの魔力で、探知魔法を使ったら調べられるんじゃない?
魔力の制御に関しては昨日の授業でやった。
なら、今度はそれを実戦でやってみるべきではないだろうか。
わたしはそんなことを考えながら授業を受けた。
それから今日の授業が全て終わり、ポロックちゃんと別れる。
リオンさんが来るのを待って、わたしは彼に報告をした。
「リオンさん。わたし達は一度図書館に寄ってから帰ろうと思います」
「そうなの? なら僕も行こうかな。読んでみたい本もあったし」
「いいんですか?」
「うん。サクヤちゃんが一緒に行ってくれてうれしいよ」
「ありがとうございます!」
わたし達はみんなで図書館に行き、目当ての本を探す。
「う~~~ん……ないなぁ……」
「うびゃ~?」
「きゅい~?」
ヴァイスとルビーもわたしの肩の上で、首をかしげる。
わたしの真似をしているようでかわいい。
この図書館は広い、広すぎる。
学校の校舎丸々1つ分では収まりきらないくらいある。
それにパソコンで検索することもできないし、なんなら読めない文字もあるくらいだ。
モルドさんに文字を習ったとはいえ、あくまで簡単なもの。
魔導書を読めるほどではない。
「む~」
「サクヤちゃん。本が見つからないの?」
本を探して30分ほどうろうろしていたら、リオンさんに聞かれた。
彼は両手で5冊の本を抱えていて、楽しそうだった。
「はい……文字が読めず……」
「なら僕も手伝うよ。なんの本なんだい?」
「探知魔法の本を探しています」
バサバサバサ。
「リオンさん?」
「サクヤちゃん……探知魔法が使えるの!!?」
「え……あ、は……はい……!!?」
リオンさんの驚きに驚いて素直に答えちゃったけれど……やってしまったか!?
探知魔法ってアイテムボックスとかみたいにやばい魔法なんだろうか?
でも探すだけでしょ? そんなにやばいとは思えないんだけど!?
リオンさんはわたしに詰め寄ってきて両肩に手を乗せる。
しかも周囲に人がいないことを確認する徹底ぶりだ。
「サクヤちゃん。その魔法のことは人に話してはいけないよ」
「な、なんででしょうか」
「探知魔法があれば、敵国の重要拠点を調べることができる。秘密の脱出路や、重要な隠し場所も探せるってこと。つまり相手の城に忍び込んで暗殺の手助けや、破壊工作だって簡単にできるようになる、かなり警戒される魔法なんだ」
「な、なるほど……」
リオンさんはじっとわたしを見つめて、優しく話す。
「だから、その魔法を使えるということは言ったらいけないよ? もちろん。僕はサクヤちゃんが暗殺なんてしないと知っている。でも、他の人がどう思うかわからないからね」
「はい。ありがとうございます」
やばい魔法だった……。
気軽に魔法のことを話すのはやめよう。
そう思ったけれど、リオンさんには話してしまった。
なので、彼には探知魔法の本を探すのに、協力してもらうことになった。
「見つけたよ」
「早くないですか?」
手伝ってもらって5分も経たないうちにリオンさんは目当ての本を見つけてくれた。
「ふふ、図書館は僕の庭みたいなものだからね。初めてきた図書館だって、すぐに本を見つけられるんだよ」
リオンさんはちょっとだけ自慢げに話してくれる。
彼の話し方は、嫌味がなくとても楽しげだった。
あなたにおすすめの小説
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
本の虫な転生赤ちゃんは血塗りの宰相の義愛娘~本の世界に入れる『ひみちゅのちから』でピンチの帝国を救ったら、冷酷パパに溺愛されてます
青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。
藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。
溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。
その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。
目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。
前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。
リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。
アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。
当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。
そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。
ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。
彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。
やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。
これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正