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新たな連合の鼓動

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その頃、九州の島津・大友・龍造寺の連合軍は、島津義久を盟主として、織田家に対する戦略を練っていました。

高橋紹運(大友家):「織田信長に対抗するためには、連携が必要だ。我々九州の大名が力を合わせれば、彼に打ち勝つことができるはずだ。」
鍋島直茂(龍造寺家):「確かに、島津殿の力を頼りにすべきだ。彼が盟主となり、連合軍を指揮すれば、織田家への攻撃も成功するだろう。」
島津義弘(島津家):「私も同様に考えている。上杉家の直江兼続との連携を強化し、新たな包囲網を形成することが重要だ。織田家はこれまでの包囲網に対して対抗策を講じてきたが、我々の同時侵攻には対応しきれないだろう。」

島津義久は九州連合軍の盟主として、上杉家の直江兼続との連携を強化し、織田家に対する新たな包囲網の形成を図りました。両者は日程を決め、織田家への同時侵攻を密約しました。この大胆な戦略により、九州連合軍は織田家に対して一斉攻撃を仕掛けることとなります。

織田軍はまだ毛利の領地の治安が安定していないため、すぐに攻め込むことはできませんでした。そのため、織田軍は九州連合に対して後手を踏むこととなりました。

九州連合の同時進攻は、雪解けした春の季節に行われることとなりました。

上杉軍の先陣は「鬼小島」として知られる小島弥太郎(貞興)であり、総大将は上杉景勝、軍師には直江兼続が任命されました。

一方、九州連合では島津義久が盟主となり、島津義弘、鍋島直茂、高橋紹運などの名だたる武将たちが参加しました。盟主の明確な存在により、九州連合は組織的な戦略を展開することができるようになりました。


中国地方を守備していた羽柴軍は最前線が突破されましたが、そこで何とか持ち堪えたのは黒田官兵衛の巧妙な采配、加藤清正と福島正則の奮戦、そして山中鹿之介の巧妙なゲリラ戦法でした。

(会話)
黒田官兵衛:「このままでは中国地方を手放すわけにはいかん!我々はここで持ち堪える!部隊を再編成し、防衛の要所に集中するぞ!」
加藤清正:「敵に後退の余地を与えぬよう、全軍を指揮して立ち向かおう!我々の奮戦が織田軍の包囲網を崩す糸口となるはずだ!」

黒田官兵衛の的確な指揮、加藤清正と福島正則の勇敢な奮戦、山中鹿之介の巧妙なゲリラ戦法により、羽柴軍は敵の進撃を食い止めることに成功しました。

黒田官兵衛:「持ち堪えたぞ!まだ戦いは終わっていない。我々は中国地方を守り抜く!」
加藤清正:「敵を追い詰め、反撃の機会を窺うぞ!全軍、奮闘せよ!」
福島正則:「敵の勢いに屈することはない。奮戦し続けよう!」

彼らの奮闘によって、羽柴軍は突破された最前線を押し留め、織田軍の包囲網を崩す一矢を報いました。中国地方の戦局は依然として厳しい状況ではありましたが、彼らの努力によって一時的な立ち直りを果たしたのです。

一方、越前では鬼小島弥太郎が驚異的な進軍速度で強襲し、守備についていた織田信忠は不意を突かれ、越前の一部を失ってしまった。

(会話)
鬼小島弥太郎:「九州越後連合の攻勢は順調だな。織田軍は我々の進軍速度についてこれない。」
直江兼続:「そうだ。今こそ織田軍を追い詰める好機だ。九州連合の連携が機能しているからこそ、このような攻勢を展開できるのだ。」
鬼小島弥太郎:「連合軍の力を最大限に発揮しよう。織田軍の抵抗を一掃し、九州を解放するのだ!」
直江兼続:「我々の結束と戦略が勝利に繋がる。そのためにも全力で戦おう。」

一旦は戦線を離脱した細川忠興でしたが、このことを信忠は特に信長には報告せず、厳重注意としておきました。
信忠は信長よりも、部下の面倒見がよく、信長のようなカリスマ性はないが、部下から慕われました。

そして、織田信忠の守備を支えたのは細川忠興と蒲生氏郷の両将でした。

細川忠興:「越前の戦局が悪化しているな。しかし、諦めるわけにはいかん。信忠様を支え、越前全土を回復するぞ!」
蒲生氏郷:「その通りだ。我々は織田家の名のもとに戦い、九州越後連合に打ち勝つ覚悟でいる。」

蒲生氏郷は、この時、上杉軍の異常さに気づきました。その異常さとは、上杉軍の兵力の多さでした。彼は特有の直観によってそれを感じ取りましたが、確証を得るために間者に調査させました。その結果、上杉軍の兵力の実態が明らかになりました。

(会話)
氏郷:「上杉軍には最上や佐竹の軍も加わっているのか…。彼らの連合軍がそんなに大規模だとは…」
信忠:「つまり、九州・越後・奥州連合というわけか。織田軍に対して相当な力を持っているな」
信忠:「この情報はすぐに父上に使者を送り、報告しなければならない」

蒲生氏郷と細川忠興、織田信忠は上杉軍の連合体である九州・越後・奥州連合についての情報を共有しました。その規模の大きさに驚きつつも、彼らは真実を確かめるために行動する決意を固めました。
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