『シルフィード王国物語』〜 神聖法師イヴと女王シルフィア 〜

シルフィオンの世界地図

幻翠林

幻翠林とは、広大な森林地帯で、深い翡翠色の緑が生い茂っています。しかしその森の奥地には、仙人が幻を使って人を惑わすという伝説があり、そのために奥地に足を踏み入れた者はいないと言われています。一方、伝説によれば、その奥地には神域という異界があるとも言われていますが、誰もがそれを信じているわけではありません。

【神域（かみさまのいきるくに）】
神域（かみさまのいきるくに）の由来は、かつて竜族と人間が共生していた時代に遡ります。当時、竜族と人間はお互いを尊重し、共に平和に暮らしていました。しかし、ある日、人間が竜族の地に侵入し、竜族たちは安全な異界の地に逃げました。この異界の地が神域とされています。そこでは、竜族たちは人間による迫害から逃れ、平和に生きているとされています。

また、この時、竜族の亡命を幻翠林の仙人が手伝ったという伝説があります。幻翠林は竜族たちに対して慈悲深い存在であり、彼らを助けるために尽力したとされています。竜族と人間が共生していた時代は遠い昔の話であり、神域は今でも神秘的で謎に包まれた場所として扱われています。

【エルフ国・リーフウィスパーク】
伝説によれば、幻翠林にはエルフたちが住むリーフウィスパークという国が存在すると言われています。かつて、クライン山脈の向こう側にはエルフのシルバーレイク国がありましたが、その国が滅びた後、エルフたちは幻翠林に移住したとされています。また、仙人だけでなく、エルフたちも幻覚魔法を使って人を惑わすという噂が広がっています。

リーフウィスパークという名前は、幻翠林のエルフたちが森林の中で風に揺れる葉のささやきを聞きながら、森林の生命力と自然の神秘を讃えたことから来ています。 "リーフ"は葉を意味し、"ウィスパー"はささやきを意味します。つまり、リーフウィスパークは、森林の美しさと自然の声を称えた名前となっています。