その学園にご用心

マグロ

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第二章

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しばらくするとチャイムが鳴った。
急いで開けるとやっぱり雷先輩が立っていた。

煌達もいることを話し、中に招き入れお茶を出した。

「さっきはいきなりで悪かった。改めて桜李の親衛隊隊長になった時任 雷だ。よろしくな」

「あ、はい。よろしくお願いします。でも、どうして僕なんかの…」

「説明させてもらう。俺は1度、オーストラリアで桜李に会っているんだ。と言っても俺が一方的に知ってて桜李は俺を見たことないんだがな」

「え!?そーだったんですか!?」

「あぁ、桜李のお父さんの会社と俺の両親の会社が取り引きをしていてな、その時に桜李が俺の両親と話をしているのを見たんだ」

「時任…時任…。あ!!時任社長さんの息子さん!?そう言えば僕と歳が近い息子が1人いるって話を聞いた事があります。雷先輩のことだったんですね」

「俺の話しは聞いてたんだな。それで桜李がこの学園に来ている事を知った。桜李…お前は自覚がないだろうが人気があるんだ。親同士もそうだが桜李は俺の両親を知っている。どこぞの誰かが親衛隊を作るよりまだ知っている人の息子が親衛隊隊長をしていた方が安心だろう。桜李、俺にお前を守らせてくれ」

「そう言うことだったんですね。僕としても雷先輩がしてくれると言うのならありがたいし安心です。でも、雷先輩も親衛隊があるんですよね?大丈夫なんですか?」

「それに関しては問題ない。最初は軽くパニックになっていたが相手が桜李だと知ると納得してくれた。むしろ俺の親衛隊はお前の親衛隊でもあると隊長が言っていたからな」

優しく笑われながら頭を撫でて来る雷先輩。

カッコいい顔で微笑まれて、途端に恥ずかしくなって顔が赤くなってしまった。

ゴホン!

「あぁー、時任先輩。親衛隊の中には過激な親衛隊もいますよね。俺達は桜李の友達です。これからも一緒にいていいですよね?」

空気を変えるように咳をした煌がそう言って雷先輩を見た。

「構わない。俺は桜李の望まないことはしない。だか、桜李が快適に過ごせるように食堂の事とかは今後ないようにするつもりだ」

「分かりました」

「あと~、桜李は挨拶が外国風なんです~。だから、親しい人にはやっちゃうそうですよ~。それも許して頂けますよね~?」

だいちゃんが眠そうな目でだけど有無を言わせないような口調で言った。

「食堂での事は聞いている。誰かれ構わずするのなら問題だが親しい人だけなら挨拶なんだから仕方がないだろう。慣れて来たら俺にもして欲しいもんだな」

挨拶を強調して言った。

それから軽くみんなで話をして解散となった。

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