その学園にご用心

第四章

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寮へ帰って来た僕達。
龍君が着いて来たけどみんなが引き剥がして連れて行ってしまった。
何かあったら絶対に呼べ！とみんなに言われたけど何かあるのかな？

部屋に帰って来てからマイルも離れなくてしばらく抱き合ってたけど満足したのか離れて行った。

「桜李、また会えて本当によかった。もう会えなくなるんじゃないかって怖かったんだよ。他のみんなも桜李がいなくなって一時期、荒れてたんだから」

「本当にごめんね。みんな今、どうしてる？」

「いると思ってた学園に桜李がいなかったから俺達はまず状況が掴めなかった。雅紀さんに聞いてみれば日本にいるっていうじゃん！！心臓が飛び出るかと思ったよ。それを聞いた俺達は荒れた。桜李のいない学園で過ごしても意味がないから」

「荒れたって？」

「学園に行かなくなった。そしてイライラ発散の為に喧嘩もした。でも、桜李がいないのがどうしても我慢出来なくなった。だから、俺達も日本に行くって言ったんだ」

「あれ？でも、今マイルだけだよ？」

「そう！そこ！雅紀さんが俺の親父から荒れてる話を聞いてたみたいでみんな雅紀さんの会社に呼ばれた。桜李に悪い虫が着かないように側にいてくれるのはありがたい。だから、支援しよう。だが、日本語が話せないと桜李の周りを牽制出来ない。日本語が話せる者は？て」

「そっか！マイルは小さい頃から僕とずっといたから一緒に日本語の勉強したもんね」

「そうそう。だから俺だけまずは行く事になった。あいつら話せなくて今頃、必死に勉強中なんじゃない？かなり悔しい顔してたけど荒れてる暇じゃねー！て言ってすごい顔してたから」

「そうなんだ。そんなことになるなんて考えてなかった。みんなに謝らないと。後で連絡しとく」

「うん！まあ、俺は今、桜李と一緒にいられるからそれでいい。今日は一緒に寝てもいい？離れてた分の補充」

「何それ。うん。いいよ。久々だね。一緒に寝るの」

それから部屋の中を案内してお風呂に1人ずつ入って一緒に寝た。

寝る時まで抱き着かれたけどマイルの話を聞いてたら申し訳なくなって拒否出来なかった。

やっぱり慣れ親しんだ人が一緒にいるって違うなー。と思いながら濃い1日は終わった。