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第5章「白紙の手帳」
第5章「白紙の手帳」その13
しおりを挟む夕食は食べ忘れた昼の分まで平らげ、たいへん満足した僕だったが
妹が今日の出来事を母に告げ口をしたせいでこっぴどく怒られた。
僕はしょぼくれながら、風呂に入った。
この歳になっても親に怒られるとへこんでしまう。
いや素直に言うとそれは単に怒られたからだけじゃなく、
どんな状況であろうと僕を悪者に仕立て上げ、
さも自分は被害者のように振り舞う妹への敗北感が大きく占めていた。
僕はおそらくこの先一生、他人に媚びることができない。
それが卑怯だと思っているからだ。
いやだからといって卑怯なことをしないわけではない。
でも僕は卑怯なことが嫌いだ。
特に他人に媚びる奴は大嫌いだ。
おかしな話だ、それはわかる。
でもわからないんだ。
なぜ矛盾しているこの状況を受け入れているのか、
ハァ、考えれば考えるほどわからなくなってしまう。
高校に入ってから疲れることばかりだ。
高校最初のテストが終わったばかりというのに
頭を洗いながら、頭を抱えている自分が滑稽に思えてきた。
シャワーをつかもうと目を開けるとき、しみるような痛みを感じた。
ハァ、こんな初歩的なミスをするとは疲れているんだな。
勢いよくシャワーを流すと、すりむいたひざがしみるような痛みを感じた。
ハァ、また深いため息をついてしまった。
今日は呪われているのかと疑うほどの不運の連続だ。
痛みばかり味わった風呂からあがった僕は今日という一日を早く終えるべく、
五分で歯磨きを済ませ、ベッドへと直行した。
明かりを消すこともなく、深い眠りにつくことができた。
きっと明日は今日よりかはいい一日を過ごせるだろう。
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