5 / 33
1
5 ※
しおりを挟む「好きになる人さえ自由にならないなんておかしいよね」
ノア氏はきれいな顔で笑った。
茶に近いあざやかな金髪が揺れる。私の見ている前でスラックスの前をつくろげた。下着をずらしただけで勃ち上がったそれが眼前にさらされる。
知識でしかしらなかった。想像より大きくて硬そうで一抹の恐怖すら脳裏をよぎった。
「やめる?」
「……いいです、してください」
彼はうなずいた。私の脚の間に腰をすり寄せてくる。
濡れたそこに硬い先端が押しつけられた。ぬるぬる動かして入口を探す。沈み込むところを見つけて、ぐっと圧をかけ先端が入口を割っていく。
信じられない痛みがそこを襲った。
「……ぁ、あぁ……!」
「ごめん」
「大丈夫です……っ、全然……」
彼が私の腰をつかむ。腕で支えて押し引きしながら奥へ入りこんでいく。片手が外れて、それまで触れられなかった花芯の皮をむいた。
「……や!? ぁ、あぁ……あーーっ……」
ぐりぐりと花芯を指の腹で撫でられた。電流が流れるようだった。ガクガク身体が痙攣して、その隙に彼のそれが中を広げていく。
一際強い衝撃に耐えると一番奥を押し上げた。
刺激と痛みで涙がこぼれる。眉をひそめたノアさんが唇をよせて、涙を舐めてくれた。
「あ、ぁあ……ノアさ……んっ……」
「痛いね? ごめんね……」
「んん……はぁ……」
花芯を摘んだまま、反対の手がまた胸の飾りにもどっていく。親指で優しく潰されたり、ころがされたりして繋がりからまたじわりとぬめりがにじんた。
中の硬いそれがぐちゅりと音を立てて居場所を広げていく。
奥に先端が当たるとまた得体のしれない切なさが弾けて、腰がゆらりとゆれる。
「あぁ、あ……はぁっ……ぁ……」
「ナナが好きだよ。カーリンより……内緒にしてくれるか? カーリンには……」
「え……ノアさん……あ、ぁああ……」
二、三大変なことをいわれた気がする。
ノアさんの青い目と視線が絡む。ぐち、と音を立てそれがまた出入りした。奥をかすめるたびに襲う今までとちがう切なさに気が遠くなる。
「……あっ、ぁ……ツ、ひっ、あぁん、あ」
「言うつもりはなかったのに……」
中を突きながら、花芯と胸の尖をぐりぐりとつままれて身体が狂っていく。
彼のそれが出入りするそこからぐちゅぐちゅと高い水音がした。ひじで器用に脚を開いてさらに奥を突き上げようとする。中が擦れるたび、痛みにも似た甘い痺れが背筋を駆け上る。
これ以上奥にこられたらもう元には戻れなくなるような気さえする……。
「ノアさんっ……あ、ぁあんっ……や、やっ……ぁああ……は……」
「ナナ……ナナは私のことを……」
ノアさんの言葉はそこで途切れた。腰を持ち上げて引き寄せられ、上から奥を何度も突かれる。
ぐちぐちと高い水音が響いて、なけなしの自制心が引き波にさらわれるようにどこかへ攫われていく。
身体の芯がどんどん熱く、結合部が濡れてしらない快感に追い上げられ、胎内がぎゅっと収縮して彼のそれを締めつける。
「あ、ぁぁあ、や、や……も、ぁあんっ、だめ、やめ……あ、あぁ……!」
「……ナナ……ッ……」
視界が白んだあいだに、全身がガクガクと痙攣した。繋がりの隙間から奥を突かれるたびにびゅっとなにかが飛び出る。
中の収縮にあわせて、彼の形を覚えながら感じたのは確かにたまらない快楽だった。
襲ってくる快感の波の中で身体の奥に温かいものを流し込まれるのが分かった。
ぐりぐり奥を押し上げられ、だらしない声が漏れる。ノアさんが背中に腕を回して覆い被さってくる。
「あっ……ぁ、あ……んっ、や……」
「ナナが好きだよ、カーリンより……なんで……」
曖昧な言葉をしどろもどろで聞いていた。
いまだ抽送のとまらない繋がりからぬるりとしたものが垂れてくる。ノアさんは私の身体を抱きしめて離さない。
はじめて男の人を身体に受け入れた。そしてあたえられる快楽を私ははじめておぼえた。
0
あなたにおすすめの小説
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる