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しおりを挟む「……お前がこんな身体にしたのか?」
「ようやく乗ってきたな」
「うるさい、だってこんな……」
荒い息をついていると、頭上で2人の会話が聞こえる。もう口論ではない。
ノアさんがズボンを脱いで、脚のあいだに腰を擦りよせてきた。またあの硬い猛りが、花弁のあわいをこじ開けて中を押し広げていく。
「……あ、ぁあ……」
いくらゆるんでいてもやはり苦しい。背後のトールさんの腕にしがみつく。笑ってよしよしと優しく髪をなでてくれた。
その様子にきゅんと中が締まる。しまったと思ったが、ノアさんがまた不機嫌な様子で腰をゆらす。
「あ、ぁあ……あ……」
「やっぱりトールの方にばかり反応する」
「だからノアがいじわるするからだよ」
ね? とトールさんは口付けてくれた。私はうぅと唸る。
ノアさんは機嫌がわるそうだ。中を何度かぐちゅぐちゅ突いて思いついた顔になった。
「ナナ、また自分で動いてくれよ」
「……えっ!?」
「いいだろ? この間みたいに」
「きみ達いつもそんな事してるの……?」
「ち、ちが……!」
もうしないと言ったのにやっぱり嘘だった。
トールさんはどこかあきれ顔だ。
ノアさんはいじわるな笑いを浮かべて、中に入ったまま微動だにしない。その圧迫感が苦しい。熱くなった身体がもどかしい切なさに襲われる。
「……ん、んっ……」
ゆら、と腰を揺らしてみる。ぬるぬると滑って思ったほど抵抗はない。
トールさんの腕につかまったまま、不安定な姿勢でそれを自分で出し入れする。
急に静かになった。ぐちぐちという水音とソファが軽くきしむ音が聞こえる。そして私の漏れた声だ。
「……んンッ、あ、あっあーー……や、あぁ……」
静かだけど視線を感じる。
薄目を開けて見上げると、ノアさんは満足そうな顔でだまって私を見ていた。背後のトールさんの表情はわからない。
いつまでこうしていればいいか分からないまま、懸命に腰をゆらしつづける。
止めるわけにもいかず、かといってイけもしない。ゆるゆるとした緩慢な刺激が続く。
だんだん身体がつらくなってきて、目尻に涙がたまってきた。
「……ノ、ノアさんっ……も、ほんとに……」
「もうちょっといいだろ」
「かわいそうじゃないか」
「なんだよ、お前だって黙って見てたくせに」
今度はまた口論だ。もうどっちだっていい。早くこの終わりのない苦しみから解放してほしい。
そう思っていたら、ノアさんがふいに腰をつかんで支えた。
ずんと奥まで突き入れられめまいにも似た痺れが身体を駆け巡る。イけないまでも結合部のすきまから潮がぽたっと漏れる。
「あ、あぁあ……あーー……っ……」
「よく頑張ったな」
「ん、んんっ……」
ノアさんが褒めてくれた。彼が律動をはじめる。細められた青い目が見下ろす。もう動かなくても勝手に中を突いてくれるようになった。
彼の動きに合わせてぐじゅぐじゅという音がする。結合部から愛液か潮が垂れて、お尻の方まで伝ってくる。急速に力が抜け脳裏が白く塗り潰されていく……。
「あ、ぁぁあ゛、ひゃ、やぁ……ぁ」
「まだイけないか?」
「やぁ、あっや、やら……あ、あぁああ」
あさましいと笑い混じりにノアさんが言った。その通りだ。私の身体は彼の手で完全に狂ってしまった。
突き上げられた子宮の奥がじんじんしびれる。
律動が激しさをまして彼のほうが先に奥で震えた。胎内に感じるあたたかかさにまた極まって、なかがきゅっと締まる。
身体がガクガクと痙攣する。つなぎ目から白濁したそれがたらりと垂れてきた。
「大丈夫か?ナナ」
「うぅ……ん……」
それがずるりと中から抜けた。中からこぼれた彼のそれが粘って糸を引く。満足げなノアさんは久しぶりに優しく笑って髪をなでてくれる。
安堵感から意識が閉じそうになったとき、後ろから引っぱられてトールさんの膝の上をまたがされた。
「次はこっちだよ」
「……え!? あ……」
太もものあいだに背後から硬いものが触れる。その先端を膝立ちにさせた私の花弁の上に押し当てた。ぬるりと滑らせ入り口をさがす。
「もう閉じてる。いまあんなに広がってたのに」
「んっ、ん……あーーっ……」
ぬるぬる動かして、深く沈むところを見つけるとぐと力をかけて中にまたそれが入り込んできた。
ゆらりゆらりと腰をゆらしながら、ゆっくり壁を広げていく。片手を前にまわして、赤く腫れた花芯をぐりと押しつぶされてまた意識がスパークする。
「あ、ひゃ、や……やあぁっ……」
「なんか柔らかい、2回目だから?」
たしかにいつもより中がぬるりとしているきがする。私の愛液かノアさんの出したものかはもう分からない。
抵抗が少なくてすぐに一番奥までそれを受け入れた。大きく息を吐く。
正面のノアさんと目があった。余裕顔で後ろから貫かれる私の姿を見つめる。
「ノ、ノアさん……」
「選ぶといい、気にいるほうを」
「え!? ……や、そんな……」
「そういう事がしたかったの?」
トールさんがそう言って、下からの突き上げをはじめた。花芯を摘んでくりくり転がすから、鼻から抜けるような声が出る。
ノアさんとはやっぱり仕草がちがう。優しいけれど、有無をいわさない雰囲気がある。
片手が乳房をつかむ。耳元でふふ、と笑う声が聞こえた。
「ノアはいい眺めだね、きっと」
「あ、あ、えっ!?」
「見られるの好き? 乳首が固い気がする」
「あっ、あっ……」
言葉と仕草に反応してやっぱり中がきゅっとしまる。身体のゆれでノアさんにもそれがバレて、表情が少し曇った。
「そんなにトールがいいのか?」
「あはは、嫉妬するなよ。はじめたのはお前の方だろ」
ねぇ? とトールさんは不機嫌なノアさんを鼻で笑う。力関係がクルクルくつがえっていく。
私はそれどころじゃなくて、ノアさんに見られながらまた極みのむこうへと徐々に追いあげられていく。
ずぶずぶと濡れてゆるんだそこを責め立てられる。弱いその壁を擦られて、身震いして身を縮めた。
「ここ好きだよね?」
「あ、あぁ……トールさ……」
「ノアが見つけたの? ここ?」
「あ~~……」
中と外を同時に刺激されて声がとまらない。ノアが苦い顔でこちらを見ている。
ゆすられて、また鼓動が高まって呼吸が苦しい。閉じない唇の端から唾液がこぼれてくる。
ふとノアさんが起き上がって、指を伸ばし口元をぬぐってくれた。
青い瞳は心が読めない。
視界がぼやけるけどたしかに目があっている気がする。
トールさんも身体を起こして、いよいよ律動が激しくなる。腰が立たなくなって前に倒れそうになるとノアさんが手をつかんで支えてくれた。
奥を突き上げ、花芯をぎゅっと摘まれて全身が激しく痙攣を起こした。
「あっ、あ、あ、や……はぁ、あぁああ……」
また中に出されるのを感じた。結合部からぽたぽた潮が散る。三度目の絶頂はさすがにもうつらい。脱力するとノアさんのほうへ引きよせられた。
唇がふれる。短い久しぶりのキスだった。
そのまま彼の身体にすがりついて、意識が閉じてしまった。
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