n.(R18・完結)

ちゃあき

文字の大きさ
28 / 33
6

4 ※

しおりを挟む


「……お前がこんな身体にしたのか?」
「ようやく乗ってきたな」
「うるさい、だってこんな……」

 荒い息をついていると、頭上で2人の会話が聞こえる。もう口論ではない。

 ノアさんがズボンを脱いで、脚のあいだに腰を擦りよせてきた。またあの硬い猛りが、花弁のあわいをこじ開けて中を押し広げていく。

「……あ、ぁあ……」

 いくらゆるんでいてもやはり苦しい。背後のトールさんの腕にしがみつく。笑ってよしよしと優しく髪をなでてくれた。
 その様子にきゅんと中が締まる。しまったと思ったが、ノアさんがまた不機嫌な様子で腰をゆらす。

「あ、ぁあ……あ……」
「やっぱりトールの方にばかり反応する」
「だからノアがいじわるするからだよ」

 ね? とトールさんは口付けてくれた。私はうぅと唸る。
 ノアさんは機嫌がわるそうだ。中を何度かぐちゅぐちゅ突いて思いついた顔になった。

「ナナ、また自分で動いてくれよ」
「……えっ!?」
「いいだろ? この間みたいに」
「きみ達いつもそんな事してるの……?」
「ち、ちが……!」

 もうしないと言ったのにやっぱり嘘だった。
 トールさんはどこかあきれ顔だ。

 ノアさんはいじわるな笑いを浮かべて、中に入ったまま微動だにしない。その圧迫感が苦しい。熱くなった身体がもどかしい切なさに襲われる。

「……ん、んっ……」

 ゆら、と腰を揺らしてみる。ぬるぬると滑って思ったほど抵抗はない。
 トールさんの腕につかまったまま、不安定な姿勢でそれを自分で出し入れする。

 急に静かになった。ぐちぐちという水音とソファが軽くきしむ音が聞こえる。そして私の漏れた声だ。

「……んンッ、あ、あっあーー……や、あぁ……」

 静かだけど視線を感じる。
 薄目を開けて見上げると、ノアさんは満足そうな顔でだまって私を見ていた。背後のトールさんの表情はわからない。

 いつまでこうしていればいいか分からないまま、懸命に腰をゆらしつづける。
 止めるわけにもいかず、かといってイけもしない。ゆるゆるとした緩慢な刺激が続く。

 だんだん身体がつらくなってきて、目尻に涙がたまってきた。

「……ノ、ノアさんっ……も、ほんとに……」
「もうちょっといいだろ」
「かわいそうじゃないか」
「なんだよ、お前だって黙って見てたくせに」

 今度はまた口論だ。もうどっちだっていい。早くこの終わりのない苦しみから解放してほしい。

 そう思っていたら、ノアさんがふいに腰をつかんで支えた。
 ずんと奥まで突き入れられめまいにも似た痺れが身体を駆け巡る。イけないまでも結合部のすきまから潮がぽたっと漏れる。

「あ、あぁあ……あーー……っ……」
「よく頑張ったな」
「ん、んんっ……」

 ノアさんが褒めてくれた。彼が律動をはじめる。細められた青い目が見下ろす。もう動かなくても勝手に中を突いてくれるようになった。
 彼の動きに合わせてぐじゅぐじゅという音がする。結合部から愛液か潮が垂れて、お尻の方まで伝ってくる。急速に力が抜け脳裏が白く塗り潰されていく……。

「あ、ぁぁあ゛、ひゃ、やぁ……ぁ」
「まだイけないか?」
「やぁ、あっや、やら……あ、あぁああ」

 あさましいと笑い混じりにノアさんが言った。その通りだ。私の身体は彼の手で完全に狂ってしまった。

 突き上げられた子宮の奥がじんじんしびれる。
 律動が激しさをまして彼のほうが先に奥で震えた。胎内に感じるあたたかかさにまた極まって、なかがきゅっと締まる。

 身体がガクガクと痙攣する。つなぎ目から白濁したそれがたらりと垂れてきた。

「大丈夫か?ナナ」
「うぅ……ん……」

 それがずるりと中から抜けた。中からこぼれた彼のそれが粘って糸を引く。満足げなノアさんは久しぶりに優しく笑って髪をなでてくれる。

 安堵感から意識が閉じそうになったとき、後ろから引っぱられてトールさんの膝の上をまたがされた。

「次はこっちだよ」
「……え!? あ……」

 太もものあいだに背後から硬いものが触れる。その先端を膝立ちにさせた私の花弁の上に押し当てた。ぬるりと滑らせ入り口をさがす。

「もう閉じてる。いまあんなに広がってたのに」
「んっ、ん……あーーっ……」

 ぬるぬる動かして、深く沈むところを見つけるとぐと力をかけて中にまたそれが入り込んできた。
 ゆらりゆらりと腰をゆらしながら、ゆっくり壁を広げていく。片手を前にまわして、赤く腫れた花芯をぐりと押しつぶされてまた意識がスパークする。

「あ、ひゃ、や……やあぁっ……」
「なんか柔らかい、2回目だから?」

 たしかにいつもより中がぬるりとしているきがする。私の愛液かノアさんの出したものかはもう分からない。
 抵抗が少なくてすぐに一番奥までそれを受け入れた。大きく息を吐く。

 正面のノアさんと目があった。余裕顔で後ろから貫かれる私の姿を見つめる。

「ノ、ノアさん……」
「選ぶといい、気にいるほうを」
「え!? ……や、そんな……」
「そういう事がしたかったの?」

 トールさんがそう言って、下からの突き上げをはじめた。花芯を摘んでくりくり転がすから、鼻から抜けるような声が出る。
 ノアさんとはやっぱり仕草がちがう。優しいけれど、有無をいわさない雰囲気がある。

 片手が乳房をつかむ。耳元でふふ、と笑う声が聞こえた。

「ノアはいい眺めだね、きっと」
「あ、あ、えっ!?」
「見られるの好き? 乳首が固い気がする」
「あっ、あっ……」

 言葉と仕草に反応してやっぱり中がきゅっとしまる。身体のゆれでノアさんにもそれがバレて、表情が少し曇った。

「そんなにトールがいいのか?」
「あはは、嫉妬するなよ。はじめたのはお前の方だろ」

 ねぇ? とトールさんは不機嫌なノアさんを鼻で笑う。力関係がクルクルくつがえっていく。

 私はそれどころじゃなくて、ノアさんに見られながらまた極みのむこうへと徐々に追いあげられていく。

 ずぶずぶと濡れてゆるんだそこを責め立てられる。弱いその壁を擦られて、身震いして身を縮めた。

「ここ好きだよね?」
「あ、あぁ……トールさ……」
「ノアが見つけたの? ここ?」
「あ~~……」

 中と外を同時に刺激されて声がとまらない。ノアが苦い顔でこちらを見ている。
 ゆすられて、また鼓動が高まって呼吸が苦しい。閉じない唇の端から唾液がこぼれてくる。

 ふとノアさんが起き上がって、指を伸ばし口元をぬぐってくれた。
 青い瞳は心が読めない。
 視界がぼやけるけどたしかに目があっている気がする。

 トールさんも身体を起こして、いよいよ律動が激しくなる。腰が立たなくなって前に倒れそうになるとノアさんが手をつかんで支えてくれた。
 奥を突き上げ、花芯をぎゅっと摘まれて全身が激しく痙攣を起こした。

「あっ、あ、あ、や……はぁ、あぁああ……」

 また中に出されるのを感じた。結合部からぽたぽた潮が散る。三度目の絶頂はさすがにもうつらい。脱力するとノアさんのほうへ引きよせられた。

 唇がふれる。短い久しぶりのキスだった。
そのまま彼の身体にすがりついて、意識が閉じてしまった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

可愛らしい人

はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」 「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」 「それにあいつはひとりで生きていけるから」 女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。 けれど、 「エレナ嬢」 「なんでしょうか?」 「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」  その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。 「……いいえ」  当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。 「よければ僕と一緒に行きませんか?」

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

処理中です...