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覚醒 at ウツボ穴①〜目覚めよオレの歩脚たち
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あたし達は2匹でウツボ穴に向かって歩き出した。
ウツボ穴というのはウツボがウヨウヨいる岩穴のことで、危険だから絶対行っちゃダメだってパパとママから言われてる。
まだ幼生の頃にヤマトと一緒にこっそり見に行って、ママからこっぴどく叱られたっけ。あの日は罰としてオヤツの海ブドウをお預けされちゃった。
あそこならヤドカリ仲間達も近づかないと思うし、手付かずの素敵な巻貝が落ちてる可能性があるってあたしは踏んだの。
危険は承知だけど、プライドにはかえられない。ハイリスク・ハイリターンってヤツね。今は大きくなったし、ウツボにも上手く対応できると思う。
歩きながら、あたしはアカネに言われたことをヤマトに教えた。そしたらヤマトはこう言ったの。
「そういえばあいつ、ねぇちゃんの巻貝がポイントカードでパンパンなのを貧乏臭いって言ってたな」
「なんですってぇ?!」
あたしはアカネに勝ってやるという決意をさらに固くした。
その時よ。背後に気配を感じたの。
振り向くと、巨大オコゼが猛然とあたし達に襲いかかって来た!
「唸れ! オレの右第二歩脚!! スクリュー・ドライバー!!」
ヤマトが叫び、すかさず右第二歩脚から捻りを加えたパンチを繰り出す。彼の右第二歩脚のコークスクリューが炸裂したわ!!
あえて技名をウォッカとオレンジジュースを混ぜたカクテルの名前にしたのか、単に間違えたのかは良く知らない!
ドシーーン!!
巨大オコゼのエラ蓋にパンチが命中して、オコゼは海底に裏返しになった。
「……貴様なぞ、コレ一本で充分だ」
右第二歩脚を高く掲げながら、ヤマトは目付きが超ヤバくなってる。怖っ! 筋トレの成果がこんなレヴェルにまで到達していたなんて……!!
味方だから頼もしいけど、敵に回すと厄介ね……。
その後もイシダイとかハゼとかタコが次々に襲って来たわ。
でもヤマトはその度に、「吠えろ! オレの左はさみ脚!! ゴッドファーザー!!」とか、
「猛れ! オレの左第一歩脚!! スレッジハンマー!!」とか叫びながら一発で倒した。
いちいち技にそれっぽいカクテルの名前を付けてるのがウザいわね。どこで覚えてきたのかしら?
終いには「オラ、ワクワクすっぞ~~」なんて言ってて一人称も変だし、完全に戦闘狂に目覚めちゃった。知~らないっと。
ウツボ穴というのはウツボがウヨウヨいる岩穴のことで、危険だから絶対行っちゃダメだってパパとママから言われてる。
まだ幼生の頃にヤマトと一緒にこっそり見に行って、ママからこっぴどく叱られたっけ。あの日は罰としてオヤツの海ブドウをお預けされちゃった。
あそこならヤドカリ仲間達も近づかないと思うし、手付かずの素敵な巻貝が落ちてる可能性があるってあたしは踏んだの。
危険は承知だけど、プライドにはかえられない。ハイリスク・ハイリターンってヤツね。今は大きくなったし、ウツボにも上手く対応できると思う。
歩きながら、あたしはアカネに言われたことをヤマトに教えた。そしたらヤマトはこう言ったの。
「そういえばあいつ、ねぇちゃんの巻貝がポイントカードでパンパンなのを貧乏臭いって言ってたな」
「なんですってぇ?!」
あたしはアカネに勝ってやるという決意をさらに固くした。
その時よ。背後に気配を感じたの。
振り向くと、巨大オコゼが猛然とあたし達に襲いかかって来た!
「唸れ! オレの右第二歩脚!! スクリュー・ドライバー!!」
ヤマトが叫び、すかさず右第二歩脚から捻りを加えたパンチを繰り出す。彼の右第二歩脚のコークスクリューが炸裂したわ!!
あえて技名をウォッカとオレンジジュースを混ぜたカクテルの名前にしたのか、単に間違えたのかは良く知らない!
ドシーーン!!
巨大オコゼのエラ蓋にパンチが命中して、オコゼは海底に裏返しになった。
「……貴様なぞ、コレ一本で充分だ」
右第二歩脚を高く掲げながら、ヤマトは目付きが超ヤバくなってる。怖っ! 筋トレの成果がこんなレヴェルにまで到達していたなんて……!!
味方だから頼もしいけど、敵に回すと厄介ね……。
その後もイシダイとかハゼとかタコが次々に襲って来たわ。
でもヤマトはその度に、「吠えろ! オレの左はさみ脚!! ゴッドファーザー!!」とか、
「猛れ! オレの左第一歩脚!! スレッジハンマー!!」とか叫びながら一発で倒した。
いちいち技にそれっぽいカクテルの名前を付けてるのがウザいわね。どこで覚えてきたのかしら?
終いには「オラ、ワクワクすっぞ~~」なんて言ってて一人称も変だし、完全に戦闘狂に目覚めちゃった。知~らないっと。
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