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初デート

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 今日は雫と初デートだ、まずは映画館でア
クション映画を観て、夕飯にレストランで食
事をする、楽しみだ!!気持ちは昂る、だけ
ど・・・、雫に聞かなければならない事があ
る、そしてどんな事があろうとも俺は雫の味
方だ。

『あっ!!、聖夜さ~ん♪お待たせ、今日は
良い天気ですね♪』

『やっ、雫!!まさにデート日和だ!!、じゃ
行こっか?』

『ハイッ♪』

 映画館までは徒歩で10分くらいだ、歩き
ながら雫とアクション映画の話題で弾みなが
ら目的地まで向かった。

『いや~、やっぱり凄い人混みだなぁ~』

『無理もないですよ、あのハリウッドスター
で人気の作品なんですからぁー♪』

 取り敢えず俺と雫は、飲み物とポップコー
ンを買い、上映時刻になったので客席に座り
映画鑑賞をした。

『いや~っ凄かったなあの俳優!!、迫力満
点で楽しかったなぁ~!!』

『実にドキドキで、ハラハラしました、最高
です♪』

 時より聖夜さんにしがみついて、迷惑じゃ
なかったかなぁ?

『雫?、何か興奮したらお腹ペコペコになっ
たよ、早く食べに行こう?』

『ハイッ♪、私もです、行きましょう♪』

 レストランに着いた俺たちは良い景色を眺
め、楽しい会話と絶品料理を頂く、まさに映
画の様だった、この時俺はタイミングを伺っ
ていた、とても良いムードだったのでなかな
か切り出せない自分がいた。

『ところで何だけど、実は・・・、気になっ
てる事があって・・・、切り出すのが・・・
なかなか掴めなくて・・・あのっ、さぁ~!
!』

『きっとあの事ですね?、聖夜さん?』

『えっ、分かってたの?』

『私から話そうとしてました、私も実はなか
なか切り出せなくて、思い出させたら・・・、
嫌いに・・・』

『嫌いになんかならないよ!!、雫!!、俺
は何があろうと、雫は守る』

『そう言ってくれるととても嬉しいのですが、
私も正直何であんなことをしているのか分か
らなくて・・・』

『じゃ~あの時、あの男性のお兄さんに渡し
ていた物は何なの?』

『あの男性は私のお兄さんではないです、嘘
をついていました、御免なさい。あの時とっ
さに言ってしまいました、あの男性に地球の
情報を渡しています』

『なっ、何だって!?、地球の情報って何の
?』

『私もよく分からないのですが、人間の脳内
細胞を吸収し、その細胞は高齢者の寿命わず
かな者が適用します、古い脳内はデータもしっ
かり入っていると、言っていました』

『言っていましたって、自らの意思でじゃな
いのか?』
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