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哀しみ

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 俺は、雫に記憶が戻っていると言われ、動
揺した、また、あの幸せな日々が戻ってくる
・・・、でも、その幸せな反面とても辛くて
寂しい気持ちが俺の心が駆け巡る、最初に初
めて出会ったのは・・・、とても幼い頃から
だった、まるで友達と言う感覚だった、物心
がつく様になった頃、俺は思い知らされた。

 ピピピッ、ピピピ、ピピピ!

『何だ!?、この音は?、雫!!行ってみよ
う』

 俺と雫は音が鳴る方へ向かった。

『この辺りは確か、宇宙船をカモフラージュ
してる辺りだよなぁ?』

『そうだよね、お兄ちゃん起こしてくるね!
!』

『ああっ頼む!!』

 雫は健ちゃんを起こしに行った、そして健
ちゃんはカモフラージュを解き中へ入った。

『ああ、無線か!!、どこからの無線が来て
るんだ、どれどれ!!、クックリアール星か
らだ!!』

『ケーン部隊長、オートー願います。ケーン
部隊長、オートー願います』

『ああっ、俺だ!!』

『ケーン部隊長!!、ご無事でしたか!!、
ササーン部隊長補佐からの伝言です、これよ
りクリアール星を取り戻すチャンスだ、いつ
でも戻って来い、準備は出来てる、宇宙船を
奪ったと聞いた時ピンと来た、俺とお前は一
心同体、との事です』

『アハハハ、アハハハ!!ササーンの奴、流
石だ!!、じゃー、ササーンに伝えてくれ、
クリアール星のゲートを制圧ヨロシクと!!、
但し、反乱軍達を無傷でとな!!』

『ハハッ!!、ケーン部隊長!!』

『面白くなって来やがったなぁ!!、聖夜、
雫、これからクリアール星へ向かうぞ!!、
準備しな!!』

『何か展開が急で準備と言われても、何を準
備したら良いのか分からないよ~!!』

『アハハハ!!、良く映画とかセリフあんだ
ろ、ちょっと真似しただけだ、準備は身一つ
だけだ、心の準備という名の!!』

『そっか!!、良かった!!』

 健ちゃんも俺が記憶が戻っている事を知っ
ている様な気がした、部隊長でありながらこ
の、気遣い、優しさ!!

『俺はこれからあと二隻の宇宙船に自動運転
設定にしてくるから待っててくれ!!』

 健ちゃんはこう言って宇宙船を跡にした、
そして俺はまだ準備は出来ていなかった、そ
の時雫がこう言った。

『大丈夫だよ、セーン!!』

 この響きは?、懐かしい響き!!、そう俺
はクリアール星の時の名前はセーンだ、昔の
感情が出て来たのか、涙が溢れた、なぜあの
時俺は手を離してしまったのか!!、その悔
やみから立ち直れない自分がいた、過去を忘
れたい気持ちもあった。
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