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右隣に座った樟葉は、樟葉先輩から緑色のウェストポーチを受け取り、中からコンパクトカメラを取り出して作動確認を始める。
「命、これもつけないと」
追って樟葉先輩に後ろから肩をつつかれ、振り返ろうとした・・・だけなのに、カメラを両手で構えていた樟葉は、バランスを崩し、後ろにフラりと身体の芯がぶれる。
「うわぁ~」
「うわぁ~って言う時間があるなら、身体を前に戻す努力をしないと。
怪我しちゃうわよ?」
樟葉先輩の手が、トンッと傾いたその背中を支えて座り直させる。
「困った子ね」苦笑する樟葉先輩も。
「ありがとぅ」微笑みお礼を言う樟葉も。
そんな二人をニコニコ見ている樟葉父も。
とても優しい暖かい雰囲気に包まれていて。
Ωの樟葉が、家族から愛されているのが伝わってきて俺も嬉しくなった。
「命、これもつけないと」
追って樟葉先輩に後ろから肩をつつかれ、振り返ろうとした・・・だけなのに、カメラを両手で構えていた樟葉は、バランスを崩し、後ろにフラりと身体の芯がぶれる。
「うわぁ~」
「うわぁ~って言う時間があるなら、身体を前に戻す努力をしないと。
怪我しちゃうわよ?」
樟葉先輩の手が、トンッと傾いたその背中を支えて座り直させる。
「困った子ね」苦笑する樟葉先輩も。
「ありがとぅ」微笑みお礼を言う樟葉も。
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とても優しい暖かい雰囲気に包まれていて。
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