ヘタレαにつかまりまして

三日月

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三枝は「そっか、俺、かなちゃんの友達でえぇんや」と歌うように口ずさむ。
友達で、いい?
引っ掛かる表現だな。


「なぁ、三枝・・・」


もっと話を続けようとしたが、ここでグラウンドに終了の笛が鳴り響いた。
歩くスピードを徐々に落とし、クールダウン。
「疲れた~」「一時間目から汗とか、最悪!」口々に不満を漏らしながら、グラウンド中心に集まる生徒。


「10分間、ストレッチしながら休め。
最後はグラウンド5周のタイム計るぞ」


教師の宣告に悲鳴が上がる。
これ以上、話は出来そうに無いな。
俺は諦めて、三枝から伸ばされた手を取りその場でストレッチを始めた。
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