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32 萩野式
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「かなちゃんに教えて貰って、いつもよりテストの点数が高くなりそうやわ。
分かりやすいし、解説書いといてくれるから家に帰ってから見直しても、なんやったっけ?ってならへんし」
ありがとうと、三枝は解答用紙を見返した後に笑った。
隣に座っている樟葉は、無言で唇をキュッと結び、机上に置いた回答用紙を穴が開くほど強く見つめている。
恐らく、三枝の声は届いていない。
「あ、でも、かなちゃんの勉強はえぇの?」
「あぁ、それについては問題ない。
二人に教えることで俺も理解が深まるし、今はΩとばれているからな。
そこまで点数や順位にこだわる必要がなくなっている」
ヤマの番になってからは、偽装αのふりをする必要がなくなった。
極端に成績を落とすつもりはないが、前みたいに必死に取り組むまではいかない。
だが、今回は樟葉先輩のお陰で二年分の過去問が手に入ったからな。
二人に割いている時間を差し引いても、高得点になりそうだ。
分かりやすいし、解説書いといてくれるから家に帰ってから見直しても、なんやったっけ?ってならへんし」
ありがとうと、三枝は解答用紙を見返した後に笑った。
隣に座っている樟葉は、無言で唇をキュッと結び、机上に置いた回答用紙を穴が開くほど強く見つめている。
恐らく、三枝の声は届いていない。
「あ、でも、かなちゃんの勉強はえぇの?」
「あぁ、それについては問題ない。
二人に教えることで俺も理解が深まるし、今はΩとばれているからな。
そこまで点数や順位にこだわる必要がなくなっている」
ヤマの番になってからは、偽装αのふりをする必要がなくなった。
極端に成績を落とすつもりはないが、前みたいに必死に取り組むまではいかない。
だが、今回は樟葉先輩のお陰で二年分の過去問が手に入ったからな。
二人に割いている時間を差し引いても、高得点になりそうだ。
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