ヘタレαにつかまりまして

三日月

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SS(書き下ろし)

友達デート 8

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翌日の教室。
午後から新入学生の事前説明会や制服採寸、教科書の受け渡し等が行われるため在校生は全員帰宅。
部活動も休みのため、俺達のようにこれから一緒に遊びにいく生徒は多いようだ。

待ち合わせ時間や場所を確認しながら、教室を出ていく姿をちらほら見かける。


「かなちゃん、三枝は?」


軽そうな薄い鞄を手に、笹部が寄ってくる。
三枝が見当たらないため、わざわざ聞きに来たらしい。


「ヤマと学園長から呼び出された。
4月から本格始動する風紀委員会のことを、今日の説明会で学園長が説明するらしいんだが、そのことで聞きたいことがあると言われたらしい」


さっき担任がヤマに話しかけていたのに、全然聞いてなかったのか?
軽く睨んだが、スルー。
笹部は、「あ、そう」と俺の説明も軽く流し教室の壁時計を確認。
「今日は諦めるか」とボソッと呟き、「じゃ、俺は帰るわ」手を振りさっさと教室を出ていった。
なんなんだ?

教室から生徒が次々去り、気づけば俺と、ヤマが帰ってくるまで俺から離れないよう言われた松野の二人きり。
松野は自席で本を読んでいたが、俺の視線を感じて顔をあげた。


「桜宮、どうかしたか?」

「いや、待ってもらって申し訳無いなと思って」

「気にしなくていい。
お前を一人にして、何か起こったときの方が被害が大きくなる」


至極真面目に言い切られた。
今日は、メディアセンターも閉められているからな。
教室か生徒会室で待つよう言われ、流石に生徒会室を私用で使うのは気が引けたのでここにしたら松野が巻き込まれた。

生徒会室なら、鍵を持ったヤマが戻ってくるまで内側から施錠で済んだんだよな。
次に同じことがあったら、生徒会室で待つことにしよう。
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