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5 都市伝説 side 倭人
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俺が桜宮に何をしてしまったかは、全部覚えてる訳じゃなくて。
特に、桜宮の発情フェロモンを嗅いでから後の記憶は、かなり飛んでしまって思い出せない。
そこから後も夢と現実の境目があやふやで、両方引っくるめて、気持ちよくて、桜宮が可愛くて、堪らなかった。
一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったりした記憶は、はっきり残っているんだけど。
時間の感覚があやふやで、いつあったことなのか、残ってる記憶を時系列で並べることも難しい。
「バカ息子、思い出し笑いでニヤニヤしないっ
桜宮さん、病院行かなくて大丈夫か?
遅いかもしれないけど、避妊薬は貰ってある」
父さんの手に小さな白い粒が2錠。
あ、桜宮はΩだから・・・妊娠の可能性があるんだ。
当たり前のことなのに、そこまで考えてなかった。
改めて、自分がしでかしたことの深刻さに気づかされる。
俺のやり方、これしか思い付かなかったけど、相手のことを全然思いやれてないやり方だ。
「菊川・・・倭人さんと、相談してからにします」
戸惑いも見せずに父さんから薬を受け取る桜宮が、俺とは比べものにならないくらいしっかりして見える。
いや、本当にしっかりしてるんだ。
特に、桜宮の発情フェロモンを嗅いでから後の記憶は、かなり飛んでしまって思い出せない。
そこから後も夢と現実の境目があやふやで、両方引っくるめて、気持ちよくて、桜宮が可愛くて、堪らなかった。
一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったりした記憶は、はっきり残っているんだけど。
時間の感覚があやふやで、いつあったことなのか、残ってる記憶を時系列で並べることも難しい。
「バカ息子、思い出し笑いでニヤニヤしないっ
桜宮さん、病院行かなくて大丈夫か?
遅いかもしれないけど、避妊薬は貰ってある」
父さんの手に小さな白い粒が2錠。
あ、桜宮はΩだから・・・妊娠の可能性があるんだ。
当たり前のことなのに、そこまで考えてなかった。
改めて、自分がしでかしたことの深刻さに気づかされる。
俺のやり方、これしか思い付かなかったけど、相手のことを全然思いやれてないやり方だ。
「菊川・・・倭人さんと、相談してからにします」
戸惑いも見せずに父さんから薬を受け取る桜宮が、俺とは比べものにならないくらいしっかりして見える。
いや、本当にしっかりしてるんだ。
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