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5 都市伝説 side 倭人
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「んんっ・・・あ、き、くかわ。
俺、寝てて・・・病院、着いてたんだな」
ぼんやり俺を視界にいれたあと、重い目を擦り、起き上がろうとする桜宮を止める。
点滴は、あと少ししか残ってない。
終わればアラームも鳴るし、それまでくらい休ませてあげたい。
「まだ、寝てていい。
もうちょっとしたら問診に来るけど、簡単に診て貰ったら疲れがたまってるだけだろうって。
今は点滴でその辺補填してる」
「うん、特に痛むところもないから大したことない。
陽太さんは気を使ってくれたけど、寝てれば治る。
心配掛けてごめんな?」
俺が労る側なのに、桜宮は俺に気を使って笑う。
少し上がった唇の、ふんわり柔らかな感触を思い出して、こぅ、なんていうか、突っ込みたくなるような沸き上がってくる熱さは全くないのに。
チュッ
気付いたら身を乗り出して唇を合わせていた。
驚いて目を見開いたままの桜宮。
少しだけ顔を上げて、息がかかる距離のまま桜宮を見下ろしていたら、なんか、初めてキスしたときのことを思い出して、俺は目を開けたままもう一度キスを落とした。
俺、寝てて・・・病院、着いてたんだな」
ぼんやり俺を視界にいれたあと、重い目を擦り、起き上がろうとする桜宮を止める。
点滴は、あと少ししか残ってない。
終わればアラームも鳴るし、それまでくらい休ませてあげたい。
「まだ、寝てていい。
もうちょっとしたら問診に来るけど、簡単に診て貰ったら疲れがたまってるだけだろうって。
今は点滴でその辺補填してる」
「うん、特に痛むところもないから大したことない。
陽太さんは気を使ってくれたけど、寝てれば治る。
心配掛けてごめんな?」
俺が労る側なのに、桜宮は俺に気を使って笑う。
少し上がった唇の、ふんわり柔らかな感触を思い出して、こぅ、なんていうか、突っ込みたくなるような沸き上がってくる熱さは全くないのに。
チュッ
気付いたら身を乗り出して唇を合わせていた。
驚いて目を見開いたままの桜宮。
少しだけ顔を上げて、息がかかる距離のまま桜宮を見下ろしていたら、なんか、初めてキスしたときのことを思い出して、俺は目を開けたままもう一度キスを落とした。
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