115 / 1,039
6 個室
2
しおりを挟む
「フェロモンは落ち着いたのに、態度に余裕が全然ないわね。
言っておくけど、清人と遥馬を参考に独占欲でも真似てるなら止めなさいよ?
Ω堕ち相手に・・・」
キーーーーーーーーン
うわぁぁぁああっ
思わずヤマにしがみつく。
冷えきった殺気を孕むフェロモンが、食堂の空気を一瞬で支配。
俺と同じように動揺した使用人の手から、皿やカップが次々床に落ち、乾いた音を立てて砕けていく。
な、何が起こったんだっ
ガタガタ震える俺の頭上から、ヤマが緊張を和らげるいつものゆったり優しい声で囁いてくれて。
「大丈夫、守るから」
俺を宥めながら、冷たいフェロモンが近づかないように、俺の周りのフェロモンを強め、バリア代わりになるよう範囲も周囲1mに広げてくれた。
そこまでしてもらって、漸く息をつくことができる。
さっきのままだと、吸い込んだ空気に肺の中まで凍らされそうだった。
「な、なんなんだ」
今まで味わったことがないっ
こんな、殺気っ
首にワイヤーでも巻き付けられてるような圧迫感。
圧倒的な制圧の意思を持つフェロモンに、指先から体温が奪われていく。
言っておくけど、清人と遥馬を参考に独占欲でも真似てるなら止めなさいよ?
Ω堕ち相手に・・・」
キーーーーーーーーン
うわぁぁぁああっ
思わずヤマにしがみつく。
冷えきった殺気を孕むフェロモンが、食堂の空気を一瞬で支配。
俺と同じように動揺した使用人の手から、皿やカップが次々床に落ち、乾いた音を立てて砕けていく。
な、何が起こったんだっ
ガタガタ震える俺の頭上から、ヤマが緊張を和らげるいつものゆったり優しい声で囁いてくれて。
「大丈夫、守るから」
俺を宥めながら、冷たいフェロモンが近づかないように、俺の周りのフェロモンを強め、バリア代わりになるよう範囲も周囲1mに広げてくれた。
そこまでしてもらって、漸く息をつくことができる。
さっきのままだと、吸い込んだ空気に肺の中まで凍らされそうだった。
「な、なんなんだ」
今まで味わったことがないっ
こんな、殺気っ
首にワイヤーでも巻き付けられてるような圧迫感。
圧倒的な制圧の意思を持つフェロモンに、指先から体温が奪われていく。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,745
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる