ヘタレαにつかまりまして

三日月

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7 見世物

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「仕事に行くまで奏ちゃんの時間もらっていいかしら?」


真っ赤なスーツを着こなした飛鳥さんに、返事もしないまま手を握られてカツカツヒールを鳴らしながら先導される。
背はそれほど変わらないのに、握られた掌は案外小さくて柔らかい。

俺の番になるはずだった人。
でも俺は、この手を取らずにヤマの手を取った。


「入って、入って。
ここ、私の部屋なの。
仕事ばっかりしてるから、ほとんど使ってないんだけど」


扉を開けて入った部屋の面積の半分以上が、衣服やプレゼントらしき箱や紙袋で埋まっている。
部屋と言うより収納庫?
貢ぎ物が溢れ返っていた。
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