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7 見世物
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「確かに、俺はお前を嫌っていたが」
びくっと俺の言葉に震える姿を見てしまうと、いじめているみたいで落ち着かない。
飛鳥さんにされたように、「いいこ、いいこ」とサラサラの髪を撫でて気を紛らわせることにした。
ヤマの正面まで歩いて、下がったままの頭に驚かせないよう優しく触れる。
「俺がヤマを選んだことは、この頭からすっかり抜け落ちたのか?」
番になるまで、まさか学年一位で教師も生徒も一目置くヤマのことを、ここまでバカバカ言ったり思うことになるとは思わなかった。
番になってからは、逆に学校で見たヤマはなんだったのかと記憶力を疑いたくなっている。
「・・・嫌われてるとは、思わなかったから」
しょんぼり呟くヤマの無防備な後頭部、ちょっとくらい殴ってもコイツなら赦しそうだな。
思いきって、昔の腹いせ込みで殴ってみようか。
打ち所によっては、少しはαらしくなるかも。
一方的だがずっと嫌ってきたし、4月からは真後ろで睨み付けていたんだが、なにも気付いてなかったなんて。
悪意ある視線に、鈍感過ぎやしないか?
びくっと俺の言葉に震える姿を見てしまうと、いじめているみたいで落ち着かない。
飛鳥さんにされたように、「いいこ、いいこ」とサラサラの髪を撫でて気を紛らわせることにした。
ヤマの正面まで歩いて、下がったままの頭に驚かせないよう優しく触れる。
「俺がヤマを選んだことは、この頭からすっかり抜け落ちたのか?」
番になるまで、まさか学年一位で教師も生徒も一目置くヤマのことを、ここまでバカバカ言ったり思うことになるとは思わなかった。
番になってからは、逆に学校で見たヤマはなんだったのかと記憶力を疑いたくなっている。
「・・・嫌われてるとは、思わなかったから」
しょんぼり呟くヤマの無防備な後頭部、ちょっとくらい殴ってもコイツなら赦しそうだな。
思いきって、昔の腹いせ込みで殴ってみようか。
打ち所によっては、少しはαらしくなるかも。
一方的だがずっと嫌ってきたし、4月からは真後ろで睨み付けていたんだが、なにも気付いてなかったなんて。
悪意ある視線に、鈍感過ぎやしないか?
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