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10 嫉妬
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「それなら俺が教えてやるよ」
笹部は三枝の了承も得ずに、そのまま三枝の手を取り先生の前へ。
他の生徒とレベルの差がある三枝に、自分が別枠で教えることを取り付けてしまった。
三枝は、みんなの前で水に入れないことを暴露されて恥ずかしそうだったがそのまま大人しく笹部にプールサイドの隅に連れていかれる。
あの笹部に任せて大丈夫なのか?
俺の不安を松野はすぐに察し大丈夫と頷く。
「笹部は、あぁ見えて面倒見はいい。
菊川の番である桜宮と親しい三枝に、無茶なことはしないから安心しろ。
菊川、本気出すなら一番に泳がないと」
「じゃ、見てて」
先生から、どれくらい泳げるのか、まずは25mの自由形を指示されたようだ。
ヤマと松野は、人を避けながら手を上げて無人のプールへ入っていく。
それに気付いた対岸の女子生徒は動きを止め、男子生徒も興味津々でプールサイドを囲んだ。
ピッ
視線が集中する中、先生の笛の音を合図にヤマ達が壁を蹴って泳ぎ始めた。
笹部は三枝の了承も得ずに、そのまま三枝の手を取り先生の前へ。
他の生徒とレベルの差がある三枝に、自分が別枠で教えることを取り付けてしまった。
三枝は、みんなの前で水に入れないことを暴露されて恥ずかしそうだったがそのまま大人しく笹部にプールサイドの隅に連れていかれる。
あの笹部に任せて大丈夫なのか?
俺の不安を松野はすぐに察し大丈夫と頷く。
「笹部は、あぁ見えて面倒見はいい。
菊川の番である桜宮と親しい三枝に、無茶なことはしないから安心しろ。
菊川、本気出すなら一番に泳がないと」
「じゃ、見てて」
先生から、どれくらい泳げるのか、まずは25mの自由形を指示されたようだ。
ヤマと松野は、人を避けながら手を上げて無人のプールへ入っていく。
それに気付いた対岸の女子生徒は動きを止め、男子生徒も興味津々でプールサイドを囲んだ。
ピッ
視線が集中する中、先生の笛の音を合図にヤマ達が壁を蹴って泳ぎ始めた。
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