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17 学園祭
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「化粧したのか?」
試着では多少女装している違和感が残っていたのに、今の三枝はナチュラルに似合いすぎて怖いな。
男の娘(おとこのこ)、というか、女子にしか見えない。
くっきり二重の鳶色の瞳には、アイライナーまで。
金髪ウィッグが馴染みすぎて、地毛に見えるぞ。
「部室で準備してたら、檜山先輩がわざわざ化粧しに来てくれたって、そんなことより!
かなちゃん、なんで慌てへんの?
なんや血走った目で見られて、めっちゃ怖かったんやで!?」
「三枝、怯えすぎだ。
お前がβしか入らない中学出身だと、記事にわざわざ注意書きまでしていたから、生徒がΩを疑って手を出してくることはない。
ただ、一日その格好をするなら、外部の人間からは女子かΩと疑られるか、男子と知っても面白がって絡まれるかもな。
これからの対策をしっかりたてる方が先決だぞ」
三枝は納得しきれないらしく、への字口。
落ち着けと、肩を叩いて続ける。
「まぁ、写真撮影でもしたかったんだろう。
襲う気なら、失敗してまで廊下で大声では追いかけてこない」
試着では多少女装している違和感が残っていたのに、今の三枝はナチュラルに似合いすぎて怖いな。
男の娘(おとこのこ)、というか、女子にしか見えない。
くっきり二重の鳶色の瞳には、アイライナーまで。
金髪ウィッグが馴染みすぎて、地毛に見えるぞ。
「部室で準備してたら、檜山先輩がわざわざ化粧しに来てくれたって、そんなことより!
かなちゃん、なんで慌てへんの?
なんや血走った目で見られて、めっちゃ怖かったんやで!?」
「三枝、怯えすぎだ。
お前がβしか入らない中学出身だと、記事にわざわざ注意書きまでしていたから、生徒がΩを疑って手を出してくることはない。
ただ、一日その格好をするなら、外部の人間からは女子かΩと疑られるか、男子と知っても面白がって絡まれるかもな。
これからの対策をしっかりたてる方が先決だぞ」
三枝は納得しきれないらしく、への字口。
落ち着けと、肩を叩いて続ける。
「まぁ、写真撮影でもしたかったんだろう。
襲う気なら、失敗してまで廊下で大声では追いかけてこない」
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