ヘタレαにつかまりまして

三日月

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18 巡回

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「さっき渡したケースに、発情抑制剤が三本入っている。
細い円柱に注射器の押し子、押す出っ張りがついたものだ。
身体のどこにでも良いから円柱の先を当て、押し子が抵抗なく止まるまで相手の肌に押し付けて欲しいんだ。
円柱の先の短い仕込み針が複数出て、投薬が短時間で全量完了になる。
三枝には、まず中に入り、俺を突き飛ばしてでもヤマの視界に入れ、抑制剤を柏原さん、次にヤマに打って欲しい」

「素人がしても大丈夫なん?
こんなん初めてすんで?」

「緊急事態には認められた作業だ」


フェロモンレイプを防ぐために、本人や医療従事者以外も使用が認められている。
Ωの発情フェロモンに耐性があるのは、βとΩだけだ。
だが、今回はΩの俺は投薬に回れない。
番のヤマの発情に応えるために、身体が反応してしまう。
意識して抗うことも出来ないから、ここは三枝だけが頼りだ。
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