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20 桜宮 side 倭人
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「菊川、どんな感じ~?」
今の俺にとっては、慣れない離れに慣れない桜宮。
正直、過ごしにくい。
桜宮は俺に気を使って、こちらが話しかけない限り黙ってソファーに座り、本を読んだふりとかしてくれているんだけど。
ずっとページは捲られないし、俺が部屋から出ようとすると慌てて追ってきて。
トイレのドアの前まで断ってもついてくるし。
あまり関わって無かった同級生が、ずっと傍にいることを持て余していたから。
ノックの後に顔を出した、いつもと変わらない竹居が救世主に見えた。
家族は冷たいし、病院ではモルモットだし。
記憶無くしてから、気を抜ける相手に飢えていたんだ。
今の俺にとっては、慣れない離れに慣れない桜宮。
正直、過ごしにくい。
桜宮は俺に気を使って、こちらが話しかけない限り黙ってソファーに座り、本を読んだふりとかしてくれているんだけど。
ずっとページは捲られないし、俺が部屋から出ようとすると慌てて追ってきて。
トイレのドアの前まで断ってもついてくるし。
あまり関わって無かった同級生が、ずっと傍にいることを持て余していたから。
ノックの後に顔を出した、いつもと変わらない竹居が救世主に見えた。
家族は冷たいし、病院ではモルモットだし。
記憶無くしてから、気を抜ける相手に飢えていたんだ。
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