ヘタレαにつかまりまして

20 桜宮 side 倭人

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｢そうだな・・・あぁ、それについては職員会議用にも必要だから・・・フハッ、いや、それは本人次第だろう。
また来年の企画として検討しよう。
はい、ありがとう、お疲れ様でした｣


スマホを手に、窓際まで移動して話していた桜宮が戻ってきた。


｢何かあった？｣


聞いてもわからないかもしれないけど。
初めはキュッと眉根を寄せて真剣に話していたのに、途中から吹き出して笑っていた。
桜宮が相手に気を許しているのが伝わってくる。


｢松野から学園祭のアンケート結果が纏まった話と。
あとは、三枝が部活のコスプレ喫茶のテーマ不思議の国のアリスでアリス姿をしたんだが、事前の掲示した新聞を見てかなり期待していた人間が多かったらしい。
三枝が生徒会の処理に回ってしまい、見逃した生徒から来年も部活か生徒会で何とかしろとリクエストがな、全体の二割を占めたそうだ｣


クスクスと、桜宮は思い出し笑い。
キラキラ瞳が輝いて、うっかり手を伸ばしたくなる。