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21 カナ side 倭人
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αが、全てに於いてαに劣るΩに守られるなんて、有り得ない。
有り得ないし、考えられないし、旧時代なら捨てゴマとして身代りに使われたことはあったとしても、それは守られるとは程遠い状況だ。
αにとって、対等にすらならないΩに守ってもらうことは屈辱めいている。
面と向かって言われたら、プライドを傷つけられムカついてもおかしくない。
それなのに。
「これから先は、俺がどんな手を使っても菊川倭人を必ず守り、俺から奪わせない」
俺は、桜宮の言葉が全然嫌に感じない。
俺が記憶を無くして、不安で堪らなかった筈なのに、守れなくて悔しいと泣いていたなんて。
胸が、つまる。
ん?
・・・あ、れ。
その前に好きと気付いた相手、って、桜宮言ってた?
桜宮、俺が好き、なの?
俺、番に好きになって貰えていたの?
意識を桜宮に戻した途端、視界が真っ赤に染まり下半身が急激に膨張して暴れたいとズボンを押し上げ主張を強める。
あまりの光景に、全身が粟立ち息を飲んだ。
有り得ないし、考えられないし、旧時代なら捨てゴマとして身代りに使われたことはあったとしても、それは守られるとは程遠い状況だ。
αにとって、対等にすらならないΩに守ってもらうことは屈辱めいている。
面と向かって言われたら、プライドを傷つけられムカついてもおかしくない。
それなのに。
「これから先は、俺がどんな手を使っても菊川倭人を必ず守り、俺から奪わせない」
俺は、桜宮の言葉が全然嫌に感じない。
俺が記憶を無くして、不安で堪らなかった筈なのに、守れなくて悔しいと泣いていたなんて。
胸が、つまる。
ん?
・・・あ、れ。
その前に好きと気付いた相手、って、桜宮言ってた?
桜宮、俺が好き、なの?
俺、番に好きになって貰えていたの?
意識を桜宮に戻した途端、視界が真っ赤に染まり下半身が急激に膨張して暴れたいとズボンを押し上げ主張を強める。
あまりの光景に、全身が粟立ち息を飲んだ。
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