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22 ヤマ
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離れに戻ると、ヤマはまだベットで寝ていた。
よっぽど疲れていたんだな。
屋敷に俺が出発する前と、身体の向きも掛けた布団も動かず変わっていない。
だが、そろそろ起こしてなにかお腹に入れないと。
ペットの際から手を伸ばして、無防備に寝息をたてるヤマの頬をつつく。
「ヤマ、そろそろお腹が空かないか?」
持ち帰った箱から白身魚のフリッターを取りだし、ヤマの鼻先に持っていく。
「ヤマ、ご飯食べないのか?」と、驚かせないよう声の大きさに気を付けながら呼び掛けてみたら。
ヒクヒク鼻が臭いをとらえ、瞼と頬も一緒にピクピク痙攣。
パクンッ
次の瞬間、俺の指先からフリッターが消失していた。
その下でモグモグ口を動かしながら、漸くヤマは目を開ける。
「お腹、空いた・・・」
やはり限界だったらしい。
ガス欠を示すか細い声に同意するように、ヤマのお腹が盛大にぐぅ~と鳴った。
よっぽど疲れていたんだな。
屋敷に俺が出発する前と、身体の向きも掛けた布団も動かず変わっていない。
だが、そろそろ起こしてなにかお腹に入れないと。
ペットの際から手を伸ばして、無防備に寝息をたてるヤマの頬をつつく。
「ヤマ、そろそろお腹が空かないか?」
持ち帰った箱から白身魚のフリッターを取りだし、ヤマの鼻先に持っていく。
「ヤマ、ご飯食べないのか?」と、驚かせないよう声の大きさに気を付けながら呼び掛けてみたら。
ヒクヒク鼻が臭いをとらえ、瞼と頬も一緒にピクピク痙攣。
パクンッ
次の瞬間、俺の指先からフリッターが消失していた。
その下でモグモグ口を動かしながら、漸くヤマは目を開ける。
「お腹、空いた・・・」
やはり限界だったらしい。
ガス欠を示すか細い声に同意するように、ヤマのお腹が盛大にぐぅ~と鳴った。
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