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遠巻きにされるのが当たり前になってしまったカフェテリアから、ヤマを先頭に連れだって歩き出すと。
「さ、三枝先輩~」
廊下の隅から中等部のブレザーを着た女子生徒の集団が、一生懸命に喉の奥から声を振り絞る。
高等部の青系統の藍色に対して、中等部のブレザーは赤系統の茜色。
カフェテリアは中等部と高等部の校舎の間に建築され共有している。
互いの行き来は厳しく禁止はされていないが、部活の交流以外でわざわざ相手の校舎に出向く生徒はいない。
カフェテリアが日常に於いて唯一の接点だ。
「ん、呼ばれた?」
小走りで無防備に向かう三枝の背を、少し離れて笹部が歩いて追うが警戒している様子はない。
念のため、といったところか。
「あの、あの、学園祭ではお疲れさまでしたっ」
「生徒会活動も、が、頑張ってくださいっっ」
「ほ、放課後、体育館に見学に行ってもいいでしょうかっっ」
呼んだ側である女子生徒達は、近づいてきてくれた三枝にキラキラ瞳を輝かせ。
逃すまいと取り囲み、今がチャンスとばかりに次々言い寄った。
「さ、三枝先輩~」
廊下の隅から中等部のブレザーを着た女子生徒の集団が、一生懸命に喉の奥から声を振り絞る。
高等部の青系統の藍色に対して、中等部のブレザーは赤系統の茜色。
カフェテリアは中等部と高等部の校舎の間に建築され共有している。
互いの行き来は厳しく禁止はされていないが、部活の交流以外でわざわざ相手の校舎に出向く生徒はいない。
カフェテリアが日常に於いて唯一の接点だ。
「ん、呼ばれた?」
小走りで無防備に向かう三枝の背を、少し離れて笹部が歩いて追うが警戒している様子はない。
念のため、といったところか。
「あの、あの、学園祭ではお疲れさまでしたっ」
「生徒会活動も、が、頑張ってくださいっっ」
「ほ、放課後、体育館に見学に行ってもいいでしょうかっっ」
呼んだ側である女子生徒達は、近づいてきてくれた三枝にキラキラ瞳を輝かせ。
逃すまいと取り囲み、今がチャンスとばかりに次々言い寄った。
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