558 / 621
34 反則の王子様
8
しおりを挟む
清人様が身を引いてしまったから、力が殆ど入っていなかった俺の腕は簡単に離れてしまった。
清人様は、膝を曲げて机に座る俺に頭の位置を合わせていた身体を一旦伸ばして。
うっとりと幸せで満たされた微笑みを浮かべ、俺を上から下まで眺めている。
けど、俺は逆に辛くなって下唇を噛んでいた。
遠い。
清人様に、手が届かない。
届かない距離が、寂しさを埋めてくれなくて、腕を下げた先にあったオフショルダーのシャツをギュッと指に力を込めて掴んで。
そのせいで、裾が少し上がって。
今まで触れてなかった場所に触れて。
やっと気付いた。
あんなに膝を固く閉じて手で隠していた場所を、キスを交わしている間に夢中になってさらけ出してしまっていたことに。
自分から膝を開いて、その間に清人様を受け入れ、手を清人様に向かって伸ばしていた。
だから。
足も手も、押さえるものがなくなったおちんちんは、プルン、プルンとオフショルダーのシャツの下で揺れて。
裾が擦れた刺激が、ゾクゾクと背筋に甘い痺れを生んでいた。
キスがあまりにも気持ち良すぎて、ほったらかしにしていたよ。
い、い、いつのまにこんなことに?!
うつむいたら、オフショルダーのシャツには大きなシミが広がっているのが見えて。
トプトプ先端からは、今も滴が絶え間無く溢れ落ちてるのがわかって。
このシャツの下、大変なことになってるよ!
終わりがない熱のうねりが続いていたから、ずっと苦しかった筈なのに。
俺はそれよりも、自分が清人様の特別な存在なんだって示してくれる牙を確かめたくて。
キスを求めて、自分の内側の熱を忘れてしまっていた。
うわぁ、うわぁ、もぅ、はち切れそうっっ
お腹が熱くて重くて、ジクジク疼く。
内腿だって、机の上だってベタベタに濡れて・・・ううっ、い、意識し始めたら瀬戸際の堪らない熱に頭の中が一気に侵食されてしまった。
自分の肌の上を、先端から溢れた雫が伝って落ちてく。
その僅かな感触にまで、過敏に反応しちゃうよっっ
清人様は、膝を曲げて机に座る俺に頭の位置を合わせていた身体を一旦伸ばして。
うっとりと幸せで満たされた微笑みを浮かべ、俺を上から下まで眺めている。
けど、俺は逆に辛くなって下唇を噛んでいた。
遠い。
清人様に、手が届かない。
届かない距離が、寂しさを埋めてくれなくて、腕を下げた先にあったオフショルダーのシャツをギュッと指に力を込めて掴んで。
そのせいで、裾が少し上がって。
今まで触れてなかった場所に触れて。
やっと気付いた。
あんなに膝を固く閉じて手で隠していた場所を、キスを交わしている間に夢中になってさらけ出してしまっていたことに。
自分から膝を開いて、その間に清人様を受け入れ、手を清人様に向かって伸ばしていた。
だから。
足も手も、押さえるものがなくなったおちんちんは、プルン、プルンとオフショルダーのシャツの下で揺れて。
裾が擦れた刺激が、ゾクゾクと背筋に甘い痺れを生んでいた。
キスがあまりにも気持ち良すぎて、ほったらかしにしていたよ。
い、い、いつのまにこんなことに?!
うつむいたら、オフショルダーのシャツには大きなシミが広がっているのが見えて。
トプトプ先端からは、今も滴が絶え間無く溢れ落ちてるのがわかって。
このシャツの下、大変なことになってるよ!
終わりがない熱のうねりが続いていたから、ずっと苦しかった筈なのに。
俺はそれよりも、自分が清人様の特別な存在なんだって示してくれる牙を確かめたくて。
キスを求めて、自分の内側の熱を忘れてしまっていた。
うわぁ、うわぁ、もぅ、はち切れそうっっ
お腹が熱くて重くて、ジクジク疼く。
内腿だって、机の上だってベタベタに濡れて・・・ううっ、い、意識し始めたら瀬戸際の堪らない熱に頭の中が一気に侵食されてしまった。
自分の肌の上を、先端から溢れた雫が伝って落ちてく。
その僅かな感触にまで、過敏に反応しちゃうよっっ
1
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる