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「大丈夫?顔が青いけど?」
と零くんに言われ顔を自分がしているのかと気づいた。
けど、死んでいる人間と聞いた瞬間そうなるのは納得できる。
「そんな怖かった?」
「え?まあ、少しは怖かったかな。」
と口では言うものの足が震えている。
「あ…」
と零くんの声が聞こえる。
まだ怖い話があると思うと足が余計に震える。
「陵央!」
陵央(りお)誰のこと?
嫌な予感がした、
零君が向いている方向を見ると…
今朝会った零くんのいとこ…
嫌な予感は的中するのか。
「え?」
思わず声が出てしまった。
いや、出せずにはいられなかった。
りお君の後ろ、あれは連と如月さん?
倒れてるんだけど…
「おねーさん。この二人にとどめを刺してくれる?」
りお君は私に声をかけた。
二人ってことは連と如月さんを殺せってこと?
とどめを刺すってことはそうだよね。
なんで、私?
そう思ったのがわかったかのようにりお君は言った。
「協力してくれるっていったよね?」
あっ…
今朝、
‘‘お姉さん協力するから。‘‘
といった自分を思い出した。
だからって、できないよ。
たとえ、私の苦労を知らなく頼んでくる男でも私の知らない間に交換日記していた二人でも。
殺せるわけないよ…
酷く、憎いわけじゃない。
「氷瀬さん?」
零くんの声で気づいた。
私、泣いてる…
もう、どうしたらいいかわからないよ。
「泣かないでよ。殺さないでいいんだよ。」
りお君の声がした。
けど、口が動いていない。
誰?
目の前に透けてるりお君が現れた。
「え?え?ええ?」
幽霊?
死んでるって言ってたし
けど、二人?
りお君はあそこにいるし…
透けてるりお君はもう一人のりお君を指さして言った。
「声、聞いてあげて。耳をすませば聞こえるはず。」
その顔はとても悲しそうだった。
「~~分かった。」
そう返事して、耳をすましてみた。
ホントだ。聞こえる。…風の音が。
「聞こえないよおーどうしたらいい?」
「絶対聞こえるはず。だって僕の声聞こえるでしょ。」
もう一度やってみる。
ほら、やっぱり風の音しか…
「悲しい。」
え?
「なんで?」
「ひどい。」
「なんで私を捨てたの?」
「寂しいよぉ」
いろんな人の声が聞こえる。
そして、みんな悲しんでる。
「許せないよぉ」
「もう、我慢したくない。」
みんな、みんなつらい思いしている。
透けてない方のりお君はいろんな人のつらい思いがそこに集まった。
そして、許せなくなっていった。
思わず。りお君のところに走っていた。
「ちょ、」
という零くんの声も聞かず。
ぎゅっとりお君を抱きしめた。
「何して…」
とりお君の声が聞こえる。
「つらかったよね。許せなかったよね。もう大丈夫。私の協力、そこに使うから。」
私は、天に誓うように大きな声で言った。
新しく、「生贄少女の真意」を出したのでそちらも読んでいただけると光栄です。
連載はまだ続いておりますので、読んでいただけると嬉しいです。
と零くんに言われ顔を自分がしているのかと気づいた。
けど、死んでいる人間と聞いた瞬間そうなるのは納得できる。
「そんな怖かった?」
「え?まあ、少しは怖かったかな。」
と口では言うものの足が震えている。
「あ…」
と零くんの声が聞こえる。
まだ怖い話があると思うと足が余計に震える。
「陵央!」
陵央(りお)誰のこと?
嫌な予感がした、
零君が向いている方向を見ると…
今朝会った零くんのいとこ…
嫌な予感は的中するのか。
「え?」
思わず声が出てしまった。
いや、出せずにはいられなかった。
りお君の後ろ、あれは連と如月さん?
倒れてるんだけど…
「おねーさん。この二人にとどめを刺してくれる?」
りお君は私に声をかけた。
二人ってことは連と如月さんを殺せってこと?
とどめを刺すってことはそうだよね。
なんで、私?
そう思ったのがわかったかのようにりお君は言った。
「協力してくれるっていったよね?」
あっ…
今朝、
‘‘お姉さん協力するから。‘‘
といった自分を思い出した。
だからって、できないよ。
たとえ、私の苦労を知らなく頼んでくる男でも私の知らない間に交換日記していた二人でも。
殺せるわけないよ…
酷く、憎いわけじゃない。
「氷瀬さん?」
零くんの声で気づいた。
私、泣いてる…
もう、どうしたらいいかわからないよ。
「泣かないでよ。殺さないでいいんだよ。」
りお君の声がした。
けど、口が動いていない。
誰?
目の前に透けてるりお君が現れた。
「え?え?ええ?」
幽霊?
死んでるって言ってたし
けど、二人?
りお君はあそこにいるし…
透けてるりお君はもう一人のりお君を指さして言った。
「声、聞いてあげて。耳をすませば聞こえるはず。」
その顔はとても悲しそうだった。
「~~分かった。」
そう返事して、耳をすましてみた。
ホントだ。聞こえる。…風の音が。
「聞こえないよおーどうしたらいい?」
「絶対聞こえるはず。だって僕の声聞こえるでしょ。」
もう一度やってみる。
ほら、やっぱり風の音しか…
「悲しい。」
え?
「なんで?」
「ひどい。」
「なんで私を捨てたの?」
「寂しいよぉ」
いろんな人の声が聞こえる。
そして、みんな悲しんでる。
「許せないよぉ」
「もう、我慢したくない。」
みんな、みんなつらい思いしている。
透けてない方のりお君はいろんな人のつらい思いがそこに集まった。
そして、許せなくなっていった。
思わず。りお君のところに走っていた。
「ちょ、」
という零くんの声も聞かず。
ぎゅっとりお君を抱きしめた。
「何して…」
とりお君の声が聞こえる。
「つらかったよね。許せなかったよね。もう大丈夫。私の協力、そこに使うから。」
私は、天に誓うように大きな声で言った。
新しく、「生贄少女の真意」を出したのでそちらも読んでいただけると光栄です。
連載はまだ続いておりますので、読んでいただけると嬉しいです。
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