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第4章 魔王城編
朝喧嘩
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‥‥
「クソチビ、朝からなんて顔してんだ。ブスだぞブス。」
えらく冴えた頭と、目の奥の痛みに
気分が最悪だ。
その上、元凶であるこの男が朝から俺のところへ訪れたのが悪い。まあ、元はアイツの部屋なんだけど
「はよ‥うるせ‥つか、もういいのかよ‥その、仕事‥とか」
もしサボってでもいたら青が怒り狂いそうだと寒気がする。
この猛獣を手懐けるのは大変だろうが、八つ当たりだけは避けたい。
「まぁな。光ちゃんが寂しいだろうと思って来てやったぞい。俺様に会いたかっただろ?」
二へへと笑うこいつに、頬が赤くなって
いやいやいや、まてまてまて
「んな訳ねえだろッ」
「は?何照れてんだよ」
なっ、ちが
そうだ‥俺っち。いつもこんなの、軽く流してたじゃねえか‥くそ~、調子が狂うッ
とりあえず首をかしげる喜一から視線をそらそう、そうしよう‥いや、なんで俺がそんな気にしなければならないんだよ‥なんかそう思うとムカついてきた
「お前のせいだろうがッバーカバーカ!!」
これこそ八つ当たりである。しかもこの語彙力である。土に帰りたい。ああ、
分かってるさ、分かってるけどもよ。
‥この動揺を、今は隠したいんだって‥。
数秒経って、それでも返ってこない返事が気になって、
俺は喜一へと視線を戻す。
「ひッーー」
思わず飛び出した悲鳴。
許してほしい。だってよ、
にこりと口角を上げて、目を細め俺を見る喜一。
高校時代なら、キャーキャー黄色い声援をおくられていたであろうその顔。
だけど、俺には分かるんだ。貴方今、激おこプンプン丸ですよね喜一さん。
だって、目が笑ってねえ。
「ふーん‥俺のせいねぇ~。‥そっか、昨日のキス、気にしてんだ。しねえよ、もう。」
「き、喜一‥さん?」
笑顔が怖い。まじ怖い。
ちびりそうなぐらい怖いどうしよう。助けて
俺っちビビりなんだぞ。チキンなんだぞ
冷めた目。冷たい声。
絶対零度が俺を捉える。
「そんな否定してさ、青からちゃんと説明聞いたんだろ?嫌ならちゃんと飯食えばよかったじゃねえか。馬鹿はどっちだよドアホ。‥あー、そうだ。俺様、仕事思い出しちった。‥じゃ、俺行くから」
「へ?、き、喜一、まっ、」
淡々と喋るから一瞬意味が理解出来なかったが、これは明らかな否定だ。
急に種を返して扉へと帰っていく喜一に俺はパニクる。
「お、おいッ!待てよ喜一!?」
「‥。」
止まらない足。
離れていく背中。
あの日の光景が頭を過って、
物凄い不安が俺を襲った。
いやだ
いや、だ
まて、よ
もう、
捨てられたくないーー
「っ、喜一!!し、して、いいからっ!否定なんてしねえからッ!!お、俺をっ見捨てんなよッーー」
「ッうおっ!?は?何?」
「クソチビ、朝からなんて顔してんだ。ブスだぞブス。」
えらく冴えた頭と、目の奥の痛みに
気分が最悪だ。
その上、元凶であるこの男が朝から俺のところへ訪れたのが悪い。まあ、元はアイツの部屋なんだけど
「はよ‥うるせ‥つか、もういいのかよ‥その、仕事‥とか」
もしサボってでもいたら青が怒り狂いそうだと寒気がする。
この猛獣を手懐けるのは大変だろうが、八つ当たりだけは避けたい。
「まぁな。光ちゃんが寂しいだろうと思って来てやったぞい。俺様に会いたかっただろ?」
二へへと笑うこいつに、頬が赤くなって
いやいやいや、まてまてまて
「んな訳ねえだろッ」
「は?何照れてんだよ」
なっ、ちが
そうだ‥俺っち。いつもこんなの、軽く流してたじゃねえか‥くそ~、調子が狂うッ
とりあえず首をかしげる喜一から視線をそらそう、そうしよう‥いや、なんで俺がそんな気にしなければならないんだよ‥なんかそう思うとムカついてきた
「お前のせいだろうがッバーカバーカ!!」
これこそ八つ当たりである。しかもこの語彙力である。土に帰りたい。ああ、
分かってるさ、分かってるけどもよ。
‥この動揺を、今は隠したいんだって‥。
数秒経って、それでも返ってこない返事が気になって、
俺は喜一へと視線を戻す。
「ひッーー」
思わず飛び出した悲鳴。
許してほしい。だってよ、
にこりと口角を上げて、目を細め俺を見る喜一。
高校時代なら、キャーキャー黄色い声援をおくられていたであろうその顔。
だけど、俺には分かるんだ。貴方今、激おこプンプン丸ですよね喜一さん。
だって、目が笑ってねえ。
「ふーん‥俺のせいねぇ~。‥そっか、昨日のキス、気にしてんだ。しねえよ、もう。」
「き、喜一‥さん?」
笑顔が怖い。まじ怖い。
ちびりそうなぐらい怖いどうしよう。助けて
俺っちビビりなんだぞ。チキンなんだぞ
冷めた目。冷たい声。
絶対零度が俺を捉える。
「そんな否定してさ、青からちゃんと説明聞いたんだろ?嫌ならちゃんと飯食えばよかったじゃねえか。馬鹿はどっちだよドアホ。‥あー、そうだ。俺様、仕事思い出しちった。‥じゃ、俺行くから」
「へ?、き、喜一、まっ、」
淡々と喋るから一瞬意味が理解出来なかったが、これは明らかな否定だ。
急に種を返して扉へと帰っていく喜一に俺はパニクる。
「お、おいッ!待てよ喜一!?」
「‥。」
止まらない足。
離れていく背中。
あの日の光景が頭を過って、
物凄い不安が俺を襲った。
いやだ
いや、だ
まて、よ
もう、
捨てられたくないーー
「っ、喜一!!し、して、いいからっ!否定なんてしねえからッ!!お、俺をっ見捨てんなよッーー」
「ッうおっ!?は?何?」
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