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しおりを挟む「お、可愛い子猫ちゃんじゃねえか。どうしたんだい子猫ちゃん?迷子かにゃ?」
そう言って猫豚に近づいてくるチャラそうな男。
黒のローブを羽織っており、
如何にも怪しそうだ。
「きもいにゃ!話しかけるにゃ!」
初対面とはいえ、それは失礼な‥と思いつつ、巻き込まれたくないので、
そっと様子を伺う。
「ひっで~!君つれないな~、そう思わねえ?」
チャラそうな人が、
誰かにそう話しかけた。
え?そこには誰もいないのに‥変な人‥
「邪魔だ、どけーー」
急に、
とてつもなく冷たい氷のような声がして、誰だろうと、俺は辺りを見渡す。
「にゃっ!?このアタイにっそんな口のきき方っ、て‥ほにゃ‥」
なんだ?
急にしおらしくなる声に、視線を戻すと、頬を染める猫豚。
その隣にいた魔道士も、猫豚と同じく頬を染めいる。
どうしたんだろう?
そう思い、ジッと観察すると、
猫豚の前には、黒いフード付きマントを着た、男の姿があって、
この人いつの間に‥全然気配がしなかった
「ッにゃ‥か、かっこ、い、い‥にゃ‥」
「ッ、そ、そうだね‥何というか‥あんな綺麗な人、初めて見たよ‥」
猫豚を押し退けて、
受付で何かを書き終えた黒いフードの男が、
此方に向かってくる。
俺は二人の反応に、つい顔が見たくなって、
ソッと気づかれないようにその顔を盗み見た
「ッ、」
わあ‥本当に綺麗な人‥
サラサラした漆黒の髪に、
切れ長の瞳‥
その色は‥まるで‥
「〝太陽と月ーーー」
ふとその綺麗な双眼と、目があって、
しまったッと急いで下を向く
しかし、
がしりと肩を掴まれて、
俺は恐る恐る顔を上げた。
ジロジロ見てたから‥怒らせちゃったかな
それとも‥太陽と月‥気に入らなかった?
ぴったりだと思ったんだけどな‥あの子みたいに‥
勇者が、溜息をついて、こちらに向かってくる。たぶん、俺が絡まれたと思ってる。
ああ、彼にまた迷惑かける‥
駄目だな‥俺‥
役立たず
「っ、‥‥ライ‥?」
目の前の双眼が揺れて、
驚いたように目を見開く。
その薄い唇から出た言葉に、
俺も同じように目を見開いた。
「え、」
なんで俺の名前‥
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