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‥‥
街が賑わう中、
俺たちの周りだけが冷えた氷みたいに冷たくて
気まづい‥
勢いでついてきてしまったけど、
あの人に悪い事をしてしまった
今頃、怒ってるかな‥
早めに合流して、それから‥
いや、違う。まずは
、お礼を言わないと‥
一応助けてもらったんだから
「あ、あの‥助けてくれて、ありがとう‥ございます。」
「‥普通に喋れ‥」
俺が喋るとすぐ返事してくれる。新鮮。
だけど、難しい事言うから‥困る‥。
普通‥
皆んな、この人とどんな風に話してるっけ‥?
名前で呼びあって‥そうだ、家族みたいに、敬語も使ってなかった。
もしかして、そんな風に話せばいいのかな?
でも‥間違えていたら、怒鳴られたり暴力も‥
‥、いや、
この人は大丈夫ーー
「‥これで、‥いい?」
どこからきた確信なのか分からない。
握られた手が暖かかったからなのか
それとも、もしかしたら
救われたあの日から、ずっと‥信じているのか、この赤を‥
「ああ‥」
間をおいて、彼が返事をした。
ホッとする心と、何故か嬉しさが込み上げて、俺はクスリと久々に口角が上がる感覚に驚く。
俺、笑ってる‥?
「‥」
俺をじっと見つめる赤。
少しするとまたクルリと前を向いて歩き出す。
腕を引かれるまま、街を散歩する俺達。
きっと変だ。そうに決まってる。
だけどそれが可笑しくって、楽しくって
心がポカポカした。
久々の感覚は、俺の行動も大胆にさせる。
「どこ行くの?」
「‥」
「決めてないの?」
「‥」
それなら、俺‥
「‥祭、見てみたい‥あ、アルと‥一緒に‥よければ、だけど‥」
「っ、」
ふいに彼の足が止まって、
まるで静止画のように固まったその男に首をかしげる。
耳が、赤い‥?
もしかして、照れてるの?
ッ、可笑しいよ、ほんと
「アル」
「っ!」
「アル、」
「っ~」
「ぷはっ!!あはは」
「笑うなっ」
「だって‥面白いっふはッ」
こんな顔、見たことない。
何度も名前を呼んで、真っ赤に染まる顔を見てた。
髪も真っ赤。顔も真っ赤。まるでリンゴみたいで笑える。
きっとみんな知らない。
こんなに照れ屋さんなんて、
俺だけが‥知ってる
そっか‥俺だけが‥
ーー俺、昨日、しちゃった‥
「ッ、」
「‥?どうした?」
「あ‥何でも‥ない、です‥」
「おい、また‥‥?ッ、大丈夫か?」
急激に温度が冷めていく。
今朝の言葉が頭に染み付いて頭が痛い‥。
そうだ、
したんだよ2人は‥そういう事‥
俺だけじゃない。
きっとあの人も知ってる‥もっともっと沢山の顔‥
ッ、
心配そうに俺を見つめるから、
俺の手を優しく握りしめるから
勘違いしてしまったんだ。
俺は‥この人に近づけないのに‥
あれ
なんだか
胸が痛いな‥
街が賑わう中、
俺たちの周りだけが冷えた氷みたいに冷たくて
気まづい‥
勢いでついてきてしまったけど、
あの人に悪い事をしてしまった
今頃、怒ってるかな‥
早めに合流して、それから‥
いや、違う。まずは
、お礼を言わないと‥
一応助けてもらったんだから
「あ、あの‥助けてくれて、ありがとう‥ございます。」
「‥普通に喋れ‥」
俺が喋るとすぐ返事してくれる。新鮮。
だけど、難しい事言うから‥困る‥。
普通‥
皆んな、この人とどんな風に話してるっけ‥?
名前で呼びあって‥そうだ、家族みたいに、敬語も使ってなかった。
もしかして、そんな風に話せばいいのかな?
でも‥間違えていたら、怒鳴られたり暴力も‥
‥、いや、
この人は大丈夫ーー
「‥これで、‥いい?」
どこからきた確信なのか分からない。
握られた手が暖かかったからなのか
それとも、もしかしたら
救われたあの日から、ずっと‥信じているのか、この赤を‥
「ああ‥」
間をおいて、彼が返事をした。
ホッとする心と、何故か嬉しさが込み上げて、俺はクスリと久々に口角が上がる感覚に驚く。
俺、笑ってる‥?
「‥」
俺をじっと見つめる赤。
少しするとまたクルリと前を向いて歩き出す。
腕を引かれるまま、街を散歩する俺達。
きっと変だ。そうに決まってる。
だけどそれが可笑しくって、楽しくって
心がポカポカした。
久々の感覚は、俺の行動も大胆にさせる。
「どこ行くの?」
「‥」
「決めてないの?」
「‥」
それなら、俺‥
「‥祭、見てみたい‥あ、アルと‥一緒に‥よければ、だけど‥」
「っ、」
ふいに彼の足が止まって、
まるで静止画のように固まったその男に首をかしげる。
耳が、赤い‥?
もしかして、照れてるの?
ッ、可笑しいよ、ほんと
「アル」
「っ!」
「アル、」
「っ~」
「ぷはっ!!あはは」
「笑うなっ」
「だって‥面白いっふはッ」
こんな顔、見たことない。
何度も名前を呼んで、真っ赤に染まる顔を見てた。
髪も真っ赤。顔も真っ赤。まるでリンゴみたいで笑える。
きっとみんな知らない。
こんなに照れ屋さんなんて、
俺だけが‥知ってる
そっか‥俺だけが‥
ーー俺、昨日、しちゃった‥
「ッ、」
「‥?どうした?」
「あ‥何でも‥ない、です‥」
「おい、また‥‥?ッ、大丈夫か?」
急激に温度が冷めていく。
今朝の言葉が頭に染み付いて頭が痛い‥。
そうだ、
したんだよ2人は‥そういう事‥
俺だけじゃない。
きっとあの人も知ってる‥もっともっと沢山の顔‥
ッ、
心配そうに俺を見つめるから、
俺の手を優しく握りしめるから
勘違いしてしまったんだ。
俺は‥この人に近づけないのに‥
あれ
なんだか
胸が痛いな‥
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