イグニスの戯言

鮫島

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第二章

悪魔の円卓

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「今日から三日間私とシトリーは館に戻らん。警備は任せたぞ」



初めての任務から約数日、唐突にウェインから告げられた言葉にのんびりと紅茶を飲んでいたセイラは不思議そうな顔でウェインに行き先と何用なのかを尋ねる

するとウェインは面倒そうな顔でおもむろ一通の手紙をコートから取り出した。



「会議だ。上級悪魔専用のな。」



ひらひらと封筒を振りながら退屈だと言わんばかりに言葉を続ける



「上級悪魔などと能書を垂れてはいるが、ただの老耄どもの近況報告と自慢話ばかりだがな…しかし何やらこの世界での動きが変わっているとやらでな、普段は無視していたが今回は強制の呼び出しだ。」



「三日間私とシトリーは居ない。くれぐれも屋敷を荒らさんでくれたまえよ」



いつも通りのコートと、今回はボルサリーノ帽を被りながら軽く手を振りウェインと、それに付き従うようにシトリーが恭しく礼をしたのちに玄関から出ていった。



そして車の走り去るエンジン音をしばらくぼんやりと聴いているとばんっ!!とクレイグが机を叩き楽しげに帽子の耳を揺らす



「俺たちの自由時間だ!!!遊ぼうぜ!!!」



まるでいつもはうるさい大人が出かけた後の子供のようにぴょこぴょこと飛び跳ねるクレイグを横目にしながら、セイラは束の間の平穏を楽しむ為にゆっくりと息を吐いたのだった





































英国、王立国境博物館地下数百メートル下

人には知られざる隠された悪魔の巣窟、化け物の会議の場所

ウェインはシトリーと共にそんな場所の重厚な扉の前に立ってた。



「さて…、面倒だが、耄碌した老耄おいぼれどもの話に耳を傾けるとしよう…非常に面倒だが、な」



低くため息をつきながらタバコを燻らせるウェインの背後に仕えながらシトリーは微笑む



「今回の会議は踊らないといいのですが…まあ、数十年ぶりです。彼らの脳も少しは熟成されていることを祈りましょう?ウェイン様」



するりとウェインの横を通り、恭しくその扉に手をかけたシトリーはそのまま軋む蝶番の音を鳴らした。









ざわりと、暗闇が蠢く



数十の気配が揺めき、色とりどりの悍ましい瞳が一斉に扉へと注がれる



「ああ…ウェイン…ウェイン=コール=アッカーマン…30分の遅刻だぞ」



「はっ!!我々悪魔に時間厳守を語るとは、お前も随分と人間に染まったな…リチャード」



ゆったりとした足取りで声に近づくと彼…リチャードの背後から順に燭台に火が灯る

そこには胡乱とした瞳を輝かせた悪魔達か深々と椅子に腰をかけ、ウェイン達に目を向けていた



「相も変わらずシケたツラが揃っているな」



入り口に一番近い席、ウェインのためだけに用意された上等なその席にゆったりと腰掛けるとウェインは微笑みを携えながら口を開いた



「さて、今回の会議こそは面白いものであってくれよ?悪魔諸君」



「いつも通り不遜だな」

ハッ、とウェインを鼻で笑い一人の男…悪魔であるリチャードという男が資料をぽん、とテーブルに出現させる



「形だけでも目に通しておくといい、今回は面白いぞ」









「何せ、我々悪魔と天使以外の”第三勢力”についての話だからな」



「ほう?」



「……ウェイン、最近天使の目撃情報が異常だったとは思わんかね?」



「確かに、くだらない辺境の廃屋にすらあのヘリオスが駆り出されていたなあ…」



「その通り、彼はあいつら天使たちにとっての隠し玉。そんな男が、そんな男ですら今地球の塵にすら目くじらを立てる理由……それが今回の議題、我々共通の敵になるだろう第三勢力…通称」

















「Warmonger at Dawn…明け方の戦争屋だ」
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