勇者パーティーのリーダー、魔道具師を追放する

hotuki

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追放

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「雑魚はパーティーから出て行け」
俺は目の前のパーティーメンバーに言う。
俺はこのパーティー、"蒼穹の守護者"のリーダー、勇者アルス=ヴァルガンドだ。
このパーティーは俺らが小さい頃からの幼馴染で構成されている。
勇者である俺、アルス、大司祭のセド、聖女のミリア、賢者のアベル、そして本日付で解雇である魔道具師のフタバだ。
アルス 「おい、フタバ。お前クビだから」
フタバ 「……え?」
俺は解雇を言い渡されて間抜けな顔をしているフタバに言う。
アルス 「だから、クビだって言ってんだよ。魔道具師の癖して戦闘でも少しの回復と攻撃、荷物持ちにしても魔道具のせいで全然使えないなんてゴミ以下だろ」
そう言うと他の奴らも俺の後に続いて言う。
アベル 「俺もそう思うぞ。お前の魔道具なんて俺らの役に立たねーしな」
セド  「あなたは一応上級職なのですからもう               少し役にたって頂かないと」
ミリア 「荷物持ちすら出来ないなんていない方               がいいと思うし、私達は本気で魔王討伐を目標にしているのよ?だから、あなたのためでもあるのよ?」
ミリア、アベル、セドがそう言うとフタバは目に涙をためて言った。
フタバ 「そ……そんな……私頑張ってきたのに……」
俺は泣いているフタバを見て言う。
アルス 「泣いても無駄だから早く出ていけよ」
俺がそう言うとフタバは泣きながら俺の前から去っていった。
アベル 「とりあえず、早く次の場所行こうぜ。邪魔者もいなくなったことだし」
ミリア 「そうね。早く行きましょう」
アベルとミリアがそう言って俺たちは次の場所に向かった。
セド  「アルスさん、本当に良かったんですか?」
アルス 「ん?なにがだ?」
セド  「フタバさんのことです。彼女は戦闘ではあまり役にも立ちませんでしたが回復や攻撃はある程度サポートしてもらっていましたし、それに今まで一緒にやってきた幼馴染なのに……」
アルス 「だからなんだよ」
セド  「ですから……その……」
アルス 「あいつはもうクビにしたんだ。もう関係ないだろ」
セド  「……そう……ですね」
こうして、俺たちのパーティーは魔王討伐の目標を掲げ、再スタートした。
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