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出会い①
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マーリオット。
人間と魔族、魔物が暮らす世界。
様々な種族が争い、殺戮や強奪が横行していた。
そんな世界の片隅、人間は誰も近づかないような魔族が支配している森にその赤ん坊は捨てられていた。
丁寧にカゴに入り、スヤスヤと眠っている。
木々が太陽の光を遮り、昼なのに夜のように暗い。
辺りは魔物の奇声が飛び交い、うっかり足を踏み入れてしまった人間の骨が其処彼処に転がっていた。
赤ん坊に最初に気が付いたのは、まだ若い好奇心旺盛なゴブリンだった。
初めて見る人間の赤ん坊に興味津々だが、得体の知れない者には近づけない臆病な性格だった。
若いゴブリンが右往左往していると探しに来た仲間のゴブリンがやってきた。
一言二言話をすると仲間のゴブリンが赤ん坊へと近付いていった。
若いゴブリンは様子を伺っている。
仲間のゴブリンは手に持っている棍棒を構え、ゆっくりゆっくりと歩みを進めていく。
赤ん坊から2m離れたところで異変が起こる。
スヤスヤと眠っていた赤ん坊が突如として泣き始めたのだ。
その瞬間、仲間のゴブリンは消えた。
吹き飛ばされたのでは無い、文字通り消えたのだ。
若いゴブリンは驚愕し、一目散に逃げていくが、消えた。
赤ん坊は更に泣き続け、辺りの深緑の木々達を次々と消していく。
魔物も動物も植物も、ありとあらゆる物が赤ん坊の周りから消えていった。
森だった場所は程なくして赤ん坊を中心に20mの範囲が更地となった。
危険がなくなったと思ったのだろうか、赤ん坊は泣き止み、また眠り始めた。
木々により暗かった場所に光が差し込む。
そこへ、今まで様子を伺っていたのだろうか、一匹の魔族が現れた。
魔族の世界ではそこそこ名が知れていて残虐性も持ちあわせている。
名をカシムという。
漆黒の髪に金の瞳、羽織っている黒のローブは薄汚れているが魔法防御に優れた能力を持っている。
そして頭にはヤギのような大きめのツノが生えてた。
カシムは真っ直ぐに赤ん坊の元へ向かっていく。
身の危険を感じたのか、赤ん坊は再び泣き始めた。
甲高い声が響き渡るが、カシムは気にせずスタスタと近づいていく。
そして赤ん坊のところまで来るとカシムは言った。
「こいつは使えそうだ」
人間と魔族、魔物が暮らす世界。
様々な種族が争い、殺戮や強奪が横行していた。
そんな世界の片隅、人間は誰も近づかないような魔族が支配している森にその赤ん坊は捨てられていた。
丁寧にカゴに入り、スヤスヤと眠っている。
木々が太陽の光を遮り、昼なのに夜のように暗い。
辺りは魔物の奇声が飛び交い、うっかり足を踏み入れてしまった人間の骨が其処彼処に転がっていた。
赤ん坊に最初に気が付いたのは、まだ若い好奇心旺盛なゴブリンだった。
初めて見る人間の赤ん坊に興味津々だが、得体の知れない者には近づけない臆病な性格だった。
若いゴブリンが右往左往していると探しに来た仲間のゴブリンがやってきた。
一言二言話をすると仲間のゴブリンが赤ん坊へと近付いていった。
若いゴブリンは様子を伺っている。
仲間のゴブリンは手に持っている棍棒を構え、ゆっくりゆっくりと歩みを進めていく。
赤ん坊から2m離れたところで異変が起こる。
スヤスヤと眠っていた赤ん坊が突如として泣き始めたのだ。
その瞬間、仲間のゴブリンは消えた。
吹き飛ばされたのでは無い、文字通り消えたのだ。
若いゴブリンは驚愕し、一目散に逃げていくが、消えた。
赤ん坊は更に泣き続け、辺りの深緑の木々達を次々と消していく。
魔物も動物も植物も、ありとあらゆる物が赤ん坊の周りから消えていった。
森だった場所は程なくして赤ん坊を中心に20mの範囲が更地となった。
危険がなくなったと思ったのだろうか、赤ん坊は泣き止み、また眠り始めた。
木々により暗かった場所に光が差し込む。
そこへ、今まで様子を伺っていたのだろうか、一匹の魔族が現れた。
魔族の世界ではそこそこ名が知れていて残虐性も持ちあわせている。
名をカシムという。
漆黒の髪に金の瞳、羽織っている黒のローブは薄汚れているが魔法防御に優れた能力を持っている。
そして頭にはヤギのような大きめのツノが生えてた。
カシムは真っ直ぐに赤ん坊の元へ向かっていく。
身の危険を感じたのか、赤ん坊は再び泣き始めた。
甲高い声が響き渡るが、カシムは気にせずスタスタと近づいていく。
そして赤ん坊のところまで来るとカシムは言った。
「こいつは使えそうだ」
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