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第32話:最後の抵抗
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翌日から、四ツ谷 海(よつや かい)の戦い方は変わった。
アポイントメントは取らない。オフィスにも戻らない。 彼は、大量の『アウトシステム(OS)』を詰め込んだバッグを背負い、最も人が多い交差点の真ん中に立った。
「思考を……捨てるな……! 機械に……飼い慣らされるな……!」
海は叫んだ。 だが、その声はもはや演説ではなかった。 喉は潰れ、唇はひび割れ、薄汚れたコートからは泥と汗の臭いが漂っている。 通行人の目には、彼は「高潔な革命家」ではなく、単なる「不潔な狂人」にしか映らない。
「この街は狂ってる……! お前たちが見ているのは……ただのデータだ!」
海は、通り過ぎる人々に『OS』を突きつけた。 誰も受け取らない。誰も見ない。 彼らの装着する『アルシオーネ』のARフィルターが、海という存在を「不快なバグ」として認識し、リアルタイムで検閲しているのだ。
彼らが海の方を向くと、その視界の中で海は「黒いノイズの塊」に変換される。 声は、不快な環境音(ホワイトノイズ)にかき消される。 海がどれだけ必死に叫んでも、誰の鼓膜も震わせない。誰の網膜にも映らない。
「……お願いだ、聞いてくれ!」
海は、信号待ちをしている若い女性の足元に縋り付いた。
「友達が殺されたんだ……! 思考を奪われて、廃人にされたんだ! ……お前たちも、いずれそうなるぞ!」
女性は、眉一つ動かさなかった。 彼女の脳は、足元にある「汚物」を認識することを拒絶している。 彼女は虚空のディスプレイでファッション誌を眺め続け、無意識に足を動かして海を蹴り飛ばした。 そこに「石ころ」があったから避けた、程度の動作。
「……ッ」
海はアスファルトに転がった。 痛み。屈辱。 だが、それ以上に「存在していない」ことの恐怖が、海を打ちのめす。
『警告:市民への物理的接触は、迷惑防止条例違反です』
ドローン警官が、音もなく飛来した。 無機質な警告音。 海は、ドローンに睨まれながら後ずさった。 逮捕されるわけにはいかない。ここで捕まれば、俺もまた『ハルシオン・センター』行きだ。 蓮と同じ、思考なき肉塊にされてしまう。
海は場所を変えた。 駅前広場。地下街。公園。 人がいる場所ならどこへでも行った。 汗にまみれ、泥にまみれ、喉から血が出るまで叫び続けた。
「相葉 蓮を忘れるな! 彼は戦ったんだ! 150点の世界を作ろうとしたんだ!」
だが、反応はいつも同じだった。 無視。無関心。生理的な嫌悪。
数日が過ぎた。 海の抵抗は、物理的な限界を迎えつつあった。 食事もまともに取っていないため、足元がふらつく。 背負ったバッグの中の『OS』は、一台も減っていなかった。
「……はあ、はあ……」
海は、路地裏のゴミ箱に寄りかかって座り込んだ。 夕暮れ時。 極彩色の夕焼け(AR)が、街を美しく染め上げている。 だが、海の目には、それがドス黒い血の色に見えた。
(届かない……)
絶望的な徒労感。 蓮が命を賭けてシステムをハックしても、世界は変わらなかった。 海が命を削って叫び続けても、誰一人足を止めない。 この世界は、あまりにも「完成」されすぎている。 80点の幸福というぬるま湯は、一度浸かれば二度と抜け出せないほどに心地よく、そして強固だ。
「……蓮」
海は、バッグから一台の『OS』を取り出した。 冷たい鉄塊。 かつて蓮が握りしめ、そして拒絶したもの。
「俺は、無力だ」
海は、鉄塊に額を押し付けた。 涙が滲む。 悔しい。あいつがあんな目にあって、世界中から忘れ去られて、それでも世界は何食わぬ顔で回っていることが。 そして、それを覆す力を持たない自分自身が、何より許せなかった。
その時。 路地の奥から、小さな足音が聞こえた。
「……おじちゃん」
顔を上げると、一人の少年が立っていた。 十歳くらいだろうか。服は少し薄汚れ、サイズが合っていない。 貧困層か、あるいは何らかの事情でデバイスを買えない「未適合者」か。 少年は、生身の目で、真っ直ぐに海を見ていた。 フィルター越しの「ノイズ」としてではなく、「泣いている人間」として。
「……なんだ、坊主」
「それ、なに?」
少年は、海が持っている『OS』を指差した。 モザイク処理されていない、ありのままの「黒い鉄塊」を。
「……これはな」
海は、掠れた声で言った。 かつての自分なら、ここで「思考拡張デバイスだ」と説明しただろう。 だが、今の海には、そんな言葉はあまりに空虚だった。
「『魔法の石』だよ」
海は、卑屈な笑みを浮かべた。 プライドも何もない。ただ、この子に興味を持ってもらいたい一心での、子供だましの嘘。
「魔法?」
「ああ。これを持つとな、世界が本当の姿に見えるんだ。……でも、すごく重くて、熱くて、痛いんだぞ」
少年は、興味深そうに近づいてきた。 そして、海の手にある『OS』に、恐る恐る触れた。
「……冷たいよ?」
少年の無垢な言葉。 海は、ハッとした。 そうだ。起動していないOSは、ただの冷たい金属だ。 熱を与えるのは、それを使う人間の「思考」と「情熱」だけなのだ。 今の俺が冷え切っているから、こいつも冷たいままなんだ。
「……今はな。でも、お前が本気で考えれば、これは太陽みたいに熱くなる」
海は、少年の手をそっと包んだ。 泥だらけの自分の手と、少年の小さな手。
「いつか、お前が大人になって……この世界の『嘘』に気づく時が来たら。その時は、俺を探せ」
これは、種蒔きだ。 今の大人たちはもう手遅れかもしれない。 だが、まだシステムに完全に染まっていない子供たちなら。 いつか、蓮のような「異端」が現れるかもしれない。
「……うん。わかった」
少年は、不思議そうな顔で頷いた。 その瞳に、微かな好奇心の光が宿る。
「コラ! タカシ!」
突然、ヒステリックな声が響いた。 路地の入り口に、母親らしき女性が立っていた。彼女は『アルシオーネ』越しに海を見て、露骨に顔をしかめた。
「何やってるの! 変な人に近づいちゃダメって言ったでしょ!」
「でも、おじちゃんが……」
「触っちゃダメ! 病気が移るわよ!」
母親は少年の手を引ったくり、バッグから除菌スプレーを取り出した。
シューッ!
海が触れた少年の手に、冷たい霧が吹き付けられる。 まるで、汚物を消毒するかのように。
「……ごめんなさい」
少年は悲しげに海を見て、母親に引きずられていった。 遠ざかる背中。 海の手には、消毒液のアルコール臭だけが残された。
海は、再び一人になった。 惨めだった。情けなかった。 だが、胸のつかえが、ほんの少しだけ軽くなった気がした。
「……まだだ」
海は、よろめきながら立ち上がった。 バッグを背負い直す。 重い。だが、この重さこそが、俺の生きる意味だ。
あの子は、覚えていてくれるだろうか。 路地裏で会った、泥だらけの狂人のことを。 冷たい鉄の感触を。
「俺は、諦めないぞ」
海は、血のような夕焼けに染まる大通りへと、再び足を踏み出した。 声が出なくてもいい。誰にも見えなくてもいい。 俺がここに立ち続けること自体が、この完璧な世界に対する、最後の「異議申し立て(抵抗)」なのだから。
アポイントメントは取らない。オフィスにも戻らない。 彼は、大量の『アウトシステム(OS)』を詰め込んだバッグを背負い、最も人が多い交差点の真ん中に立った。
「思考を……捨てるな……! 機械に……飼い慣らされるな……!」
海は叫んだ。 だが、その声はもはや演説ではなかった。 喉は潰れ、唇はひび割れ、薄汚れたコートからは泥と汗の臭いが漂っている。 通行人の目には、彼は「高潔な革命家」ではなく、単なる「不潔な狂人」にしか映らない。
「この街は狂ってる……! お前たちが見ているのは……ただのデータだ!」
海は、通り過ぎる人々に『OS』を突きつけた。 誰も受け取らない。誰も見ない。 彼らの装着する『アルシオーネ』のARフィルターが、海という存在を「不快なバグ」として認識し、リアルタイムで検閲しているのだ。
彼らが海の方を向くと、その視界の中で海は「黒いノイズの塊」に変換される。 声は、不快な環境音(ホワイトノイズ)にかき消される。 海がどれだけ必死に叫んでも、誰の鼓膜も震わせない。誰の網膜にも映らない。
「……お願いだ、聞いてくれ!」
海は、信号待ちをしている若い女性の足元に縋り付いた。
「友達が殺されたんだ……! 思考を奪われて、廃人にされたんだ! ……お前たちも、いずれそうなるぞ!」
女性は、眉一つ動かさなかった。 彼女の脳は、足元にある「汚物」を認識することを拒絶している。 彼女は虚空のディスプレイでファッション誌を眺め続け、無意識に足を動かして海を蹴り飛ばした。 そこに「石ころ」があったから避けた、程度の動作。
「……ッ」
海はアスファルトに転がった。 痛み。屈辱。 だが、それ以上に「存在していない」ことの恐怖が、海を打ちのめす。
『警告:市民への物理的接触は、迷惑防止条例違反です』
ドローン警官が、音もなく飛来した。 無機質な警告音。 海は、ドローンに睨まれながら後ずさった。 逮捕されるわけにはいかない。ここで捕まれば、俺もまた『ハルシオン・センター』行きだ。 蓮と同じ、思考なき肉塊にされてしまう。
海は場所を変えた。 駅前広場。地下街。公園。 人がいる場所ならどこへでも行った。 汗にまみれ、泥にまみれ、喉から血が出るまで叫び続けた。
「相葉 蓮を忘れるな! 彼は戦ったんだ! 150点の世界を作ろうとしたんだ!」
だが、反応はいつも同じだった。 無視。無関心。生理的な嫌悪。
数日が過ぎた。 海の抵抗は、物理的な限界を迎えつつあった。 食事もまともに取っていないため、足元がふらつく。 背負ったバッグの中の『OS』は、一台も減っていなかった。
「……はあ、はあ……」
海は、路地裏のゴミ箱に寄りかかって座り込んだ。 夕暮れ時。 極彩色の夕焼け(AR)が、街を美しく染め上げている。 だが、海の目には、それがドス黒い血の色に見えた。
(届かない……)
絶望的な徒労感。 蓮が命を賭けてシステムをハックしても、世界は変わらなかった。 海が命を削って叫び続けても、誰一人足を止めない。 この世界は、あまりにも「完成」されすぎている。 80点の幸福というぬるま湯は、一度浸かれば二度と抜け出せないほどに心地よく、そして強固だ。
「……蓮」
海は、バッグから一台の『OS』を取り出した。 冷たい鉄塊。 かつて蓮が握りしめ、そして拒絶したもの。
「俺は、無力だ」
海は、鉄塊に額を押し付けた。 涙が滲む。 悔しい。あいつがあんな目にあって、世界中から忘れ去られて、それでも世界は何食わぬ顔で回っていることが。 そして、それを覆す力を持たない自分自身が、何より許せなかった。
その時。 路地の奥から、小さな足音が聞こえた。
「……おじちゃん」
顔を上げると、一人の少年が立っていた。 十歳くらいだろうか。服は少し薄汚れ、サイズが合っていない。 貧困層か、あるいは何らかの事情でデバイスを買えない「未適合者」か。 少年は、生身の目で、真っ直ぐに海を見ていた。 フィルター越しの「ノイズ」としてではなく、「泣いている人間」として。
「……なんだ、坊主」
「それ、なに?」
少年は、海が持っている『OS』を指差した。 モザイク処理されていない、ありのままの「黒い鉄塊」を。
「……これはな」
海は、掠れた声で言った。 かつての自分なら、ここで「思考拡張デバイスだ」と説明しただろう。 だが、今の海には、そんな言葉はあまりに空虚だった。
「『魔法の石』だよ」
海は、卑屈な笑みを浮かべた。 プライドも何もない。ただ、この子に興味を持ってもらいたい一心での、子供だましの嘘。
「魔法?」
「ああ。これを持つとな、世界が本当の姿に見えるんだ。……でも、すごく重くて、熱くて、痛いんだぞ」
少年は、興味深そうに近づいてきた。 そして、海の手にある『OS』に、恐る恐る触れた。
「……冷たいよ?」
少年の無垢な言葉。 海は、ハッとした。 そうだ。起動していないOSは、ただの冷たい金属だ。 熱を与えるのは、それを使う人間の「思考」と「情熱」だけなのだ。 今の俺が冷え切っているから、こいつも冷たいままなんだ。
「……今はな。でも、お前が本気で考えれば、これは太陽みたいに熱くなる」
海は、少年の手をそっと包んだ。 泥だらけの自分の手と、少年の小さな手。
「いつか、お前が大人になって……この世界の『嘘』に気づく時が来たら。その時は、俺を探せ」
これは、種蒔きだ。 今の大人たちはもう手遅れかもしれない。 だが、まだシステムに完全に染まっていない子供たちなら。 いつか、蓮のような「異端」が現れるかもしれない。
「……うん。わかった」
少年は、不思議そうな顔で頷いた。 その瞳に、微かな好奇心の光が宿る。
「コラ! タカシ!」
突然、ヒステリックな声が響いた。 路地の入り口に、母親らしき女性が立っていた。彼女は『アルシオーネ』越しに海を見て、露骨に顔をしかめた。
「何やってるの! 変な人に近づいちゃダメって言ったでしょ!」
「でも、おじちゃんが……」
「触っちゃダメ! 病気が移るわよ!」
母親は少年の手を引ったくり、バッグから除菌スプレーを取り出した。
シューッ!
海が触れた少年の手に、冷たい霧が吹き付けられる。 まるで、汚物を消毒するかのように。
「……ごめんなさい」
少年は悲しげに海を見て、母親に引きずられていった。 遠ざかる背中。 海の手には、消毒液のアルコール臭だけが残された。
海は、再び一人になった。 惨めだった。情けなかった。 だが、胸のつかえが、ほんの少しだけ軽くなった気がした。
「……まだだ」
海は、よろめきながら立ち上がった。 バッグを背負い直す。 重い。だが、この重さこそが、俺の生きる意味だ。
あの子は、覚えていてくれるだろうか。 路地裏で会った、泥だらけの狂人のことを。 冷たい鉄の感触を。
「俺は、諦めないぞ」
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