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第1章
第10話 妖精パック
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次はどの呪文を試そうかな? レベル6神聖魔法でサモン/眷属召喚っていうのがある。なにがが出てくるのだろうか? やはり定番のストーンゴーレムかガーゴイルなどだろうか。オレはソロ専門だったから、VRMMOドラゴンバスターで眷属を召喚をしたことはない。
確か、サモン/眷属召喚って、詠唱後に命令内容をつけ足すと指示に従うんだったかな? ヘルプに書いてあったような気がする、まあ試してみよう。
《サモン/眷属召喚》
魔龍討伐するのを手伝え。
『フォンフォンフォンフォン』
呪文を唱えると、空中に光が凝縮し、目が開けられないレベルの光が発生する。そして何度も点滅を繰り返し、ゆっくりと光がおさまっていく。ようやく目が開けられるようにまで光が収まると、4枚の羽が生えた可愛い小人がいる。なぜか手にカップを持っている。
「な、なんだぁ~。眷属って小人だったんだな。オレはセシルだ。よろしくな。ていうか、眷属と話すことができるのか?」
「オイラは小人の中の種族のひとつ、妖精族のパックだい! せっかくピッケちゃんとポレン紅茶を飲んで、イチャイチャして楽しんでいたのにいきなり召喚って、なんてことしてくれちゃってんの! 早く眷属契約解呪してよ! ていうか、その顔! オイラの?」
眷属は会話ができる知能を持っていたのはいいが、だいぶ口が悪い。話し方も江戸っ子のようだ。しかも召喚されたことに最初からキレまくっている。
「分かった分かった。そんなに怒鳴るなよ。すぐに眷属契約を解除するから。せっかく彼女と楽しくお茶してたの邪魔して悪かったな」
《サモン/眷属召喚、解呪》
あれ?
《サモン/眷属召喚、解呪》
「何で解呪しているのに、パックとの眷属契約が解呪されないのだ?」
普通の魔法は解呪すると、魔法の効力が解呪されて魔力を失う。当然パックは元の世界に戻れるはずだった。妖精の国がこの世界にあるかどうかは分からないが。
なんで? って顔をしていたパックだったが、ハッとなにかに気がついて、青ざめた。そして恐る恐るオレに聞いてくる。
「も、もしかして、サモン/眷属召喚を使うとき、何か命令とかしちゃった?」
「あ……ああ! そういえば呪文を唱えたあとに、魔龍討伐するのを手伝えと言ったな。でも召喚って出てきた眷属に指示を出すものなのでは?」
「……な!」
パックはガーン、という音が聞こえそうなくらい大きく口を開けたまま膝から崩れ落ちた。
45年生きてきたが、ここまで見るからにショックをうけた、という人を見るのはじめてだ。ちょっと可笑しくなってきた。
「ぷっ!」
堪えきれずに吹き出してしまう。それを見たパックがみるみる赤くなって目が吊り上がった。
「何を笑ってるんでい! セシルがやらかしたことに巻き込んでくれちゃって、どうしてくれるんだい!」
「ぷ、ぷくく、いやいや、本当に悪かったな。つまり魔龍を討伐しないと、パックは眷属契約が解呪できないというわけだな」
「はぁ~、そういうことになるかな」
パックは心から不本意と言わんばかりの抗議の顔を向けてくる。でもそうしないと契約解除出来ないというならやるしかない。
「じゃあ、頑張って魔龍を倒すのを手伝ってくれ」
そう言うと右指を差し出す。その指をパックは、やれやれっていう感じで握る。
「は~あ、分かったよ。魔龍退治を手伝うよ」
今、気がついたが、妖精って旅で役に立つのか? 武力は無さそうさし、魔法は使えるのだろうか?
「パックって何か武器や魔法とか使えるのか?」
その言葉を聞き、へへ~んとパックは両手を腰に当て、火にあぶられたスルメのように後ろにふんぞり返る。
「オイラの魔法はスッゴいんだよ! あの妖精王様もパックがいないと生きていけない、とまで言わせたものさ~」
「そうなのか? どんな魔法が使えるんだ? 火か? 水か? 風か? 土か? それとも闇とか光か? まさか召喚魔法でイフリートを召喚するとかじゃないよな?」
そ、そんなにパックの魔法は凄いのか。それなら旅で助かるな。でも具体的にどのような効果のある魔法なのだろう? 妖精族だから風魔法で威力が凄いのとか持ってたりするのか?
『チッチッチッチッ』
「はぁ~っ、セシルって全然、分かってないな」
そう言って右手の人差し指を左右に振る。
「もしかしたらセシルは魔法が初心者なのかい? そんな魔法だったら、妖精王様は山を吹き飛ばすくらいの豪風魔法が使えるんだ。オイラの魔法は特別中の特別! まさにオンリーワン! もっと言うとオイラだけが、このユニーク魔法を使える唯一の存在なんだぜ!」
おお! 山を吹き飛ばす豪風魔法を使う妖精王様も大したことないと言えるなんて、パックの魔法はどのくらいの破壊力をもっているのだ!
パックがそんなに強いなら、魔龍討伐の旅が大分楽になる。っというか、パックに魔龍討伐を任せるとかどうだろう? 自分の契約もかかっていることだし、頑張ってすぐに倒してしまうのではないだろうか?
「パックはどのような魔法が使えるのか? 後学のためにも、ぜひとも教えてくれ」
パックはニヤリと笑ってアゴをしゃくりあげる。
「ふっふっふ。仕方ない、そこまで言うなら教えてあげるね! このオイラのスーパーな魔法をなぁ~! その名は性愛魔法さ!」
ん? 聞き違いか? 性……愛? なにそれ。ゲーム歴のながいオレでも聞いたことがない魔法だ。
「……その魔法はどのようなことができるのか?」
「よくぞ聞いてくれた! 神々がオイラに与えた力を見るが良い、そしてひれ伏せ!
【性愛魔法(眷属専用)】
●ゴットフィンガー/神技
●インファティリティ/避妊
●マカ/精力絶倫
●パースパクティブ/透視
●クリエイトローション/潤滑液
●プレグナンシ/強制受精
●センシティビリ/感度上昇
●ペインレス/無痛
●インビシブル/透明化
以上さ。どうだい? 驚いただろう?」
な、なんだと! この妖精は神か! 男の子のロマンが詰まったエロい魔法の数々は! パックが神に見える。確かに妖精王がパックを放さないわけだ。くそう! シャロンで試したかった! この性愛魔法があれば、シャロンをもっと虜にできたはず! どれもこれも最高の魔法だ!
「……マジで驚いたぞ。パックは神から愛されているのだな」
「だろだろ! セシルの眷属として色々と協力するから、早く魔龍を倒してね!」
これなら是非とも一緒に来てほしい。伝説の大技と言われている女風呂を覗く、とかも可能とはな。今日は魔法の奥の深さを感じ、冷汗が出たぜ。
「分かった。改めてこれからよろしく頼む」
実験は今日はこれで終了だ。すでに夜も遅くなっているが、唯一持っていた服が燃えてしまったから、クレタにもらいに行くか。だがこのまま御付きのものの部屋に入ったら、完全に怪しい。変質者にしか見えないな。
オレは訓練室を出て、ラヴィアンローズを出ると、アリシアの庵に向かう。
庵の小部屋側のドアをそっと開けると、ルシィルはいなかったが、クレタが1人で寝ている。
クレタは寝相がいいな。体も両手も真っ直ぐに伸ばし寝ている。真面目な彼女らしいな。
アリシアを起こしちゃ悪いから魔法を使おう。
《サイレント/消音》
小部屋内はシーンと静けさに包まれた。虫の声も全く聞こえなくなった。
「クレタ起きてくれ。ちょっとミスをして服が無くなっちゃったんだ」
「う、う~ん」
クレタの目が薄っすら開いた。そして手で目を擦りながらムクッと起きる。
目の前に立つ、一物丸出しで素っ裸のオレに気がつくと、サ~ッと顔色が一気に青くなった。どうやら相当驚かせてしまったようだ。
夜遅くにいきなり素っ裸の男が、目の前に現れるなど、女の子なら生きた心地がしないだろう。
「セシル様!? なぜそのようなお姿でここにいらっしゃ……いいえ」
クレタは何かを悟ったように、首を左に少し傾けてニコリと笑う。
「いや、オレは……」
「いいえ。ぶしつけなことは申しません。セシル様がお望みであれば、精一杯お相手をさせていただきます」
え? え? なんのこと? オレは意味が分からず固まってしまった。服が燃えちゃったから、新しい服を数着用意してと頼みにきただけなのだからな。
まあ、クレタがせっかくその気なのだから、男としては彼女にそれは誤解ですよ、と恥をかかせたくはない。快く受けいれることとしよう。
「ところでセシル様、左肩に座っている妖精族の子はどうされたのですか?」
クレタはパックに気がつくと、ニコッとパックに微笑んだ。
「ああ、さっきサモン/眷属召喚で仲間になった妖精族パックだ。これから共に魔龍討伐の旅をすることになったのだ。よろしく頼む。
パック、この女の子は修道女クレタだ」
「クレタと言うんだね。オイラは妖精族のパックだよ! よろしくね!」
「あら、可愛い子ですね。セシル様の眷属なのですね。私は修道女クレタと申します。よろしくお願い致します。えっと、パックがいますが、夜伽をはじめても良いですか?」
「今からクレタと夜伽をするが、パックはどうする?」
「もちろんセシルの眷属だから一緒にいるよ。っていうより、オイラの活躍できるところは夜伽の時しかないからね!」
「そうだった。パックの使える魔法は性愛魔法だったな。
クレタはパックが夜伽に参加するのは大丈夫か? パックは避妊魔法や女の子の感度をあげる魔法など、夜伽に関連する魔法のスペシャリストなんだが?」
「はい、承知いたしました。セシル様が問題ないようでしたら、私も大丈夫です。
それでははじめさせていただきます」
クレタは恥ずかしそうに目をつむって、オレの唇にキスをゆっくりとした優雅な動きで重ねてきた。
「……ん……むぅ……んむ……」
唇をそっと離すと、頭の片隅に何かがよぎったような顔をする。そして小声で話してきた。
「アリシア様が隣で寝ておりますので、サイレント/消音をかけさせていただきます」
「それはもうかけたから、どんな音を出しても朝まで大丈夫だ」
「そうでしたのですね。お気づかい助かります。
それでは私は神聖娼婦として色々と技術の勉強をしておりますが、実際のお相手はセシル様が初めてです。不手際はお許しください」
オレはベッドに腰掛けた。クレタは足元に座り上目づかいになる。薄っすらと頰が赤く染まり、涙で潤んだ瞳が愛らしくみえる。いつもの冷静沈着なクレタと違ってみえた。
ゾクッとするほど艶かしく、慎ましやかな色気がにじみでている。
「それでは本当にはじめさせていただきます。パックもよろしくお願いいたします」
ゆっくりとピンク色の艶のある唇を一物に近ずけてくる。
「オイラも頑張るよ。初仕事だしね!」
《ゴッドフィンガー神技》
《インファティリティ/避妊》
《マカ/精力絶倫》
『ブンッ』
オレの両指と一物が光を帯びる。体の前立腺の周囲で何かが発生し、カッ~っと熱くなってくる。おお! 来た来た来たぁ~! 今夜は朝まで頑張れそうだな。パックと初タッグ、どこまでやれるかとても楽しみだ。
確か、サモン/眷属召喚って、詠唱後に命令内容をつけ足すと指示に従うんだったかな? ヘルプに書いてあったような気がする、まあ試してみよう。
《サモン/眷属召喚》
魔龍討伐するのを手伝え。
『フォンフォンフォンフォン』
呪文を唱えると、空中に光が凝縮し、目が開けられないレベルの光が発生する。そして何度も点滅を繰り返し、ゆっくりと光がおさまっていく。ようやく目が開けられるようにまで光が収まると、4枚の羽が生えた可愛い小人がいる。なぜか手にカップを持っている。
「な、なんだぁ~。眷属って小人だったんだな。オレはセシルだ。よろしくな。ていうか、眷属と話すことができるのか?」
「オイラは小人の中の種族のひとつ、妖精族のパックだい! せっかくピッケちゃんとポレン紅茶を飲んで、イチャイチャして楽しんでいたのにいきなり召喚って、なんてことしてくれちゃってんの! 早く眷属契約解呪してよ! ていうか、その顔! オイラの?」
眷属は会話ができる知能を持っていたのはいいが、だいぶ口が悪い。話し方も江戸っ子のようだ。しかも召喚されたことに最初からキレまくっている。
「分かった分かった。そんなに怒鳴るなよ。すぐに眷属契約を解除するから。せっかく彼女と楽しくお茶してたの邪魔して悪かったな」
《サモン/眷属召喚、解呪》
あれ?
《サモン/眷属召喚、解呪》
「何で解呪しているのに、パックとの眷属契約が解呪されないのだ?」
普通の魔法は解呪すると、魔法の効力が解呪されて魔力を失う。当然パックは元の世界に戻れるはずだった。妖精の国がこの世界にあるかどうかは分からないが。
なんで? って顔をしていたパックだったが、ハッとなにかに気がついて、青ざめた。そして恐る恐るオレに聞いてくる。
「も、もしかして、サモン/眷属召喚を使うとき、何か命令とかしちゃった?」
「あ……ああ! そういえば呪文を唱えたあとに、魔龍討伐するのを手伝えと言ったな。でも召喚って出てきた眷属に指示を出すものなのでは?」
「……な!」
パックはガーン、という音が聞こえそうなくらい大きく口を開けたまま膝から崩れ落ちた。
45年生きてきたが、ここまで見るからにショックをうけた、という人を見るのはじめてだ。ちょっと可笑しくなってきた。
「ぷっ!」
堪えきれずに吹き出してしまう。それを見たパックがみるみる赤くなって目が吊り上がった。
「何を笑ってるんでい! セシルがやらかしたことに巻き込んでくれちゃって、どうしてくれるんだい!」
「ぷ、ぷくく、いやいや、本当に悪かったな。つまり魔龍を討伐しないと、パックは眷属契約が解呪できないというわけだな」
「はぁ~、そういうことになるかな」
パックは心から不本意と言わんばかりの抗議の顔を向けてくる。でもそうしないと契約解除出来ないというならやるしかない。
「じゃあ、頑張って魔龍を倒すのを手伝ってくれ」
そう言うと右指を差し出す。その指をパックは、やれやれっていう感じで握る。
「は~あ、分かったよ。魔龍退治を手伝うよ」
今、気がついたが、妖精って旅で役に立つのか? 武力は無さそうさし、魔法は使えるのだろうか?
「パックって何か武器や魔法とか使えるのか?」
その言葉を聞き、へへ~んとパックは両手を腰に当て、火にあぶられたスルメのように後ろにふんぞり返る。
「オイラの魔法はスッゴいんだよ! あの妖精王様もパックがいないと生きていけない、とまで言わせたものさ~」
「そうなのか? どんな魔法が使えるんだ? 火か? 水か? 風か? 土か? それとも闇とか光か? まさか召喚魔法でイフリートを召喚するとかじゃないよな?」
そ、そんなにパックの魔法は凄いのか。それなら旅で助かるな。でも具体的にどのような効果のある魔法なのだろう? 妖精族だから風魔法で威力が凄いのとか持ってたりするのか?
『チッチッチッチッ』
「はぁ~っ、セシルって全然、分かってないな」
そう言って右手の人差し指を左右に振る。
「もしかしたらセシルは魔法が初心者なのかい? そんな魔法だったら、妖精王様は山を吹き飛ばすくらいの豪風魔法が使えるんだ。オイラの魔法は特別中の特別! まさにオンリーワン! もっと言うとオイラだけが、このユニーク魔法を使える唯一の存在なんだぜ!」
おお! 山を吹き飛ばす豪風魔法を使う妖精王様も大したことないと言えるなんて、パックの魔法はどのくらいの破壊力をもっているのだ!
パックがそんなに強いなら、魔龍討伐の旅が大分楽になる。っというか、パックに魔龍討伐を任せるとかどうだろう? 自分の契約もかかっていることだし、頑張ってすぐに倒してしまうのではないだろうか?
「パックはどのような魔法が使えるのか? 後学のためにも、ぜひとも教えてくれ」
パックはニヤリと笑ってアゴをしゃくりあげる。
「ふっふっふ。仕方ない、そこまで言うなら教えてあげるね! このオイラのスーパーな魔法をなぁ~! その名は性愛魔法さ!」
ん? 聞き違いか? 性……愛? なにそれ。ゲーム歴のながいオレでも聞いたことがない魔法だ。
「……その魔法はどのようなことができるのか?」
「よくぞ聞いてくれた! 神々がオイラに与えた力を見るが良い、そしてひれ伏せ!
【性愛魔法(眷属専用)】
●ゴットフィンガー/神技
●インファティリティ/避妊
●マカ/精力絶倫
●パースパクティブ/透視
●クリエイトローション/潤滑液
●プレグナンシ/強制受精
●センシティビリ/感度上昇
●ペインレス/無痛
●インビシブル/透明化
以上さ。どうだい? 驚いただろう?」
な、なんだと! この妖精は神か! 男の子のロマンが詰まったエロい魔法の数々は! パックが神に見える。確かに妖精王がパックを放さないわけだ。くそう! シャロンで試したかった! この性愛魔法があれば、シャロンをもっと虜にできたはず! どれもこれも最高の魔法だ!
「……マジで驚いたぞ。パックは神から愛されているのだな」
「だろだろ! セシルの眷属として色々と協力するから、早く魔龍を倒してね!」
これなら是非とも一緒に来てほしい。伝説の大技と言われている女風呂を覗く、とかも可能とはな。今日は魔法の奥の深さを感じ、冷汗が出たぜ。
「分かった。改めてこれからよろしく頼む」
実験は今日はこれで終了だ。すでに夜も遅くなっているが、唯一持っていた服が燃えてしまったから、クレタにもらいに行くか。だがこのまま御付きのものの部屋に入ったら、完全に怪しい。変質者にしか見えないな。
オレは訓練室を出て、ラヴィアンローズを出ると、アリシアの庵に向かう。
庵の小部屋側のドアをそっと開けると、ルシィルはいなかったが、クレタが1人で寝ている。
クレタは寝相がいいな。体も両手も真っ直ぐに伸ばし寝ている。真面目な彼女らしいな。
アリシアを起こしちゃ悪いから魔法を使おう。
《サイレント/消音》
小部屋内はシーンと静けさに包まれた。虫の声も全く聞こえなくなった。
「クレタ起きてくれ。ちょっとミスをして服が無くなっちゃったんだ」
「う、う~ん」
クレタの目が薄っすら開いた。そして手で目を擦りながらムクッと起きる。
目の前に立つ、一物丸出しで素っ裸のオレに気がつくと、サ~ッと顔色が一気に青くなった。どうやら相当驚かせてしまったようだ。
夜遅くにいきなり素っ裸の男が、目の前に現れるなど、女の子なら生きた心地がしないだろう。
「セシル様!? なぜそのようなお姿でここにいらっしゃ……いいえ」
クレタは何かを悟ったように、首を左に少し傾けてニコリと笑う。
「いや、オレは……」
「いいえ。ぶしつけなことは申しません。セシル様がお望みであれば、精一杯お相手をさせていただきます」
え? え? なんのこと? オレは意味が分からず固まってしまった。服が燃えちゃったから、新しい服を数着用意してと頼みにきただけなのだからな。
まあ、クレタがせっかくその気なのだから、男としては彼女にそれは誤解ですよ、と恥をかかせたくはない。快く受けいれることとしよう。
「ところでセシル様、左肩に座っている妖精族の子はどうされたのですか?」
クレタはパックに気がつくと、ニコッとパックに微笑んだ。
「ああ、さっきサモン/眷属召喚で仲間になった妖精族パックだ。これから共に魔龍討伐の旅をすることになったのだ。よろしく頼む。
パック、この女の子は修道女クレタだ」
「クレタと言うんだね。オイラは妖精族のパックだよ! よろしくね!」
「あら、可愛い子ですね。セシル様の眷属なのですね。私は修道女クレタと申します。よろしくお願い致します。えっと、パックがいますが、夜伽をはじめても良いですか?」
「今からクレタと夜伽をするが、パックはどうする?」
「もちろんセシルの眷属だから一緒にいるよ。っていうより、オイラの活躍できるところは夜伽の時しかないからね!」
「そうだった。パックの使える魔法は性愛魔法だったな。
クレタはパックが夜伽に参加するのは大丈夫か? パックは避妊魔法や女の子の感度をあげる魔法など、夜伽に関連する魔法のスペシャリストなんだが?」
「はい、承知いたしました。セシル様が問題ないようでしたら、私も大丈夫です。
それでははじめさせていただきます」
クレタは恥ずかしそうに目をつむって、オレの唇にキスをゆっくりとした優雅な動きで重ねてきた。
「……ん……むぅ……んむ……」
唇をそっと離すと、頭の片隅に何かがよぎったような顔をする。そして小声で話してきた。
「アリシア様が隣で寝ておりますので、サイレント/消音をかけさせていただきます」
「それはもうかけたから、どんな音を出しても朝まで大丈夫だ」
「そうでしたのですね。お気づかい助かります。
それでは私は神聖娼婦として色々と技術の勉強をしておりますが、実際のお相手はセシル様が初めてです。不手際はお許しください」
オレはベッドに腰掛けた。クレタは足元に座り上目づかいになる。薄っすらと頰が赤く染まり、涙で潤んだ瞳が愛らしくみえる。いつもの冷静沈着なクレタと違ってみえた。
ゾクッとするほど艶かしく、慎ましやかな色気がにじみでている。
「それでは本当にはじめさせていただきます。パックもよろしくお願いいたします」
ゆっくりとピンク色の艶のある唇を一物に近ずけてくる。
「オイラも頑張るよ。初仕事だしね!」
《ゴッドフィンガー神技》
《インファティリティ/避妊》
《マカ/精力絶倫》
『ブンッ』
オレの両指と一物が光を帯びる。体の前立腺の周囲で何かが発生し、カッ~っと熱くなってくる。おお! 来た来た来たぁ~! 今夜は朝まで頑張れそうだな。パックと初タッグ、どこまでやれるかとても楽しみだ。
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