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◇「周知」
「触んな」*玲央
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「……んで? 何、夏休みで考えてた事って」
オレが色々吹き飛ばしながら、話を変えたら。
ああ、と颯也が頷いた。
「夏休みさ、地方のライブハウス巡りしないか?」
「地方?」
「前から、地方でもやって、っていう要望が多かったろ? 夏休み、大きめのライブハウスでライブしない? 泊まるとこは、キャンプとかさ、遊ぶとこ巡ってもいいしさ。 優月連れてけば、さっきの話一石二鳥じゃねえ?」
「――――……ライブか」
ふーん、と少し考えて。
「美奈子さんと里沙さんには聞いたのか?」
甲斐に視線を流すと、ああ、と頷く。
「さっき聞いてみた。良いってさ。こないだのライブハウス位なら、楽器とかの移動のスタッフが居れば、後はライブハウス任せでもいいでしょって言ってた。ライブハウスの情報は、また送ってくれるから、選べば予約とか諸々は、会社の方でやってくれるって」
「ふーん……お前らは、皆やろうってなったのか?」
「さっき玲央が言ってたのも、一緒に出来るし。いいんじゃない?」
勇紀がそう言って、笑う。
「優月もライブ見れるの喜ぶだろうし。まあ、ついてくかどうかは優月に聞いてからだけど」
「後で聞いてみる。――――……まあ、話してた限りは、そんなに用事があるって感じも無さそうだったけどな……」
「とりあえず、じゃあ、今からでライブハウスが空いてるとこがあればって感じかな」
「まだ三か月弱あるし、全部埋まってるって事はないでしょ。美奈子さん達が動いてくれるって言うし」
「なんかさっき電話した時は、既にすげー張り切ってた」
甲斐も笑いながらそう言ってる。
「いーじゃん、楽しそう。近場ならオレもライブ見がてら、一緒に遊びに行こうかなー」
なんて稔も言い出して、楽しそうに身を乗り出してくる。
「じゃあ、前向きに検討、って事で。出来そうなら、旅しながらやるか」
オレが言うと、三人皆、笑んで頷く。
ライブしながら、地方巡りか。
――――……早く話したいな。どうだろ。喜ぶだろうか。
楽し気な三人と、稔や周りのメンバーと話しながら、ふと優月の方に視線を向けると。
さっきの事も特に気にして無さそうに、楽しそうに友達と話してる。
まあ、優月はいつ見ても楽しそうだけど。
「――――……」
優月の隣の奴が、優月の肩に手を回した
そのまま、よしよし、と頭を撫でている。
――――……むか。
……って。
まあ。……優月みたいな奴って、可愛がられるだろうし。
……触られやすそうだし。撫でられそうだし。
別に深い意味なんてねえだろうけど。優月の方にも、まったく意味ねえだろうし。と、分かっているし。
……さっき、女子に絡まれまくってたオレが言う事でもないのも、よく分かってはいるのだけれど。
さわんな、と思うオレ。――――……はー。
オレが色々吹き飛ばしながら、話を変えたら。
ああ、と颯也が頷いた。
「夏休みさ、地方のライブハウス巡りしないか?」
「地方?」
「前から、地方でもやって、っていう要望が多かったろ? 夏休み、大きめのライブハウスでライブしない? 泊まるとこは、キャンプとかさ、遊ぶとこ巡ってもいいしさ。 優月連れてけば、さっきの話一石二鳥じゃねえ?」
「――――……ライブか」
ふーん、と少し考えて。
「美奈子さんと里沙さんには聞いたのか?」
甲斐に視線を流すと、ああ、と頷く。
「さっき聞いてみた。良いってさ。こないだのライブハウス位なら、楽器とかの移動のスタッフが居れば、後はライブハウス任せでもいいでしょって言ってた。ライブハウスの情報は、また送ってくれるから、選べば予約とか諸々は、会社の方でやってくれるって」
「ふーん……お前らは、皆やろうってなったのか?」
「さっき玲央が言ってたのも、一緒に出来るし。いいんじゃない?」
勇紀がそう言って、笑う。
「優月もライブ見れるの喜ぶだろうし。まあ、ついてくかどうかは優月に聞いてからだけど」
「後で聞いてみる。――――……まあ、話してた限りは、そんなに用事があるって感じも無さそうだったけどな……」
「とりあえず、じゃあ、今からでライブハウスが空いてるとこがあればって感じかな」
「まだ三か月弱あるし、全部埋まってるって事はないでしょ。美奈子さん達が動いてくれるって言うし」
「なんかさっき電話した時は、既にすげー張り切ってた」
甲斐も笑いながらそう言ってる。
「いーじゃん、楽しそう。近場ならオレもライブ見がてら、一緒に遊びに行こうかなー」
なんて稔も言い出して、楽しそうに身を乗り出してくる。
「じゃあ、前向きに検討、って事で。出来そうなら、旅しながらやるか」
オレが言うと、三人皆、笑んで頷く。
ライブしながら、地方巡りか。
――――……早く話したいな。どうだろ。喜ぶだろうか。
楽し気な三人と、稔や周りのメンバーと話しながら、ふと優月の方に視線を向けると。
さっきの事も特に気にして無さそうに、楽しそうに友達と話してる。
まあ、優月はいつ見ても楽しそうだけど。
「――――……」
優月の隣の奴が、優月の肩に手を回した
そのまま、よしよし、と頭を撫でている。
――――……むか。
……って。
まあ。……優月みたいな奴って、可愛がられるだろうし。
……触られやすそうだし。撫でられそうだし。
別に深い意味なんてねえだろうけど。優月の方にも、まったく意味ねえだろうし。と、分かっているし。
……さっき、女子に絡まれまくってたオレが言う事でもないのも、よく分かってはいるのだけれど。
さわんな、と思うオレ。――――……はー。
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