【恋なんかじゃない】~恋をしらなかった超モテの攻めくんが、受けくんを溺愛して可愛がるお話。

星井 悠里

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◇同居までのetc

「熱い」*玲央※

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 少し唇を離して、瞳を開けて、優月を見つめる。
 困ったみたいに眉を寄せて、少し顎を上げて、キスしようとしてくるのが。

 ……めちゃくちゃ可愛い。

 ふ、と笑んだ瞬間。
 ぱち、と優月が瞳を開けて、オレの顔を見て。

 むー、と怒った顔をしたと思ったら。
 オレの首に腕がまわってきて、ん?と思った時にはぐいっと引かれた。


「――――……」

 唇が触れてきて。
 珍しく、優月の舌が、自分からオレの口に入ってきた。


「ん、ん」

 何を言ってるのか、顔を見るけれど。

 ぎゅう、と抱き付かれて。
 きつく、瞳を閉じてる。


 ――――…… 死ぬほど可愛い。


 優月の後頭部に手を回して、そのままオレに押し付けるみたいにして。
 優月の舌を、絡め取った。

「……ん、ふ――――……っ……」

 くぐもった声が、喉の奥で上がる。
 そのまま、深いキスを、延々続けた。


 焦らしたのオレなのに。
 必死な顔の可愛いキスに、簡単に、煽られて。


 ――――……なんだかな……。
 何してんだ、オレ。


「……玲、央……」
「――――……ん?」

「……いじわる……しないでよー……」

 うるうる涙目。
 あ、バレてる、と、すごく可笑しくもあるのだけれど。


 こんな可愛いものに、一気に、その気にさせられるという。
 本当に、我ながら、意味が分からない。



「……玲央 ……なんか、今日、もう……早く……」
「――――……早く、何?」

 必死で言うのが可愛いなと思って、分かってはいたけれど、最後まで聞きたくて、聞くと。

 また一気に真っ赤になって、新たな涙をにじませて。


「……もう、早く…… 中……」
「――――……」


 なんかもう――――……手順を全部省略して、すぐにでも、中に入れて、めちゃくちゃに抱きたい衝動に駆られる。


「……れお……はや……」

 ローションを手にとってるオレの肩に触れて、まだ何か、言おうとしてる。


「優月、ちょっと――――……少し、黙ってて?」
「…………?」

 何だか不安気な瞳で、オレを見上げてくる。

「……ああ、違う、そうじゃなくて」

 キスして、可愛い瞳をまっすぐ見つめる。


「可愛すぎて、無理だから、これ以上、オレを煽んなって言ってんの」
「――――……」

「慣らすまで待ってて」

 意味が伝わった瞬間、何度も瞬きをしながら、言葉に詰まってる優月。
 その頬にキスしてから、ローションのついた指を、中に入れる。


「……ん、ふ……」

 気持ち良い所に触れると、ビクビク震える。
 そうなると、無意識に逃げようとするのか、腰を捩る。その細い腹筋のラインが綺麗で、ゾクッとした感覚が走る。
 腰を押さえつけて、脚を開かせて、更に奥に触れる。

「ここ、気持ち良い?」
「……っ」

 こくこく、頷いてる。ずっと、声、我慢してるけど、ときたま、は、と熱い息をこぼす。

「……声出して、良いよ?」
「……っだま、ててって……」

「え? ――――……ああ、違うって……」

 ……ああ、なんかもう、マジで、可愛い。


「喘ぐのは、いいよ。出して」

 キスして、噛みしめた唇を解くけど、優月は涙いっぱいの瞳でオレを見つめる。


「出して……て言われると…… っむり……かも……っ」

 口の前で両手を握り締めて、ぷるぷる震えてる。


 なんか……こういう慣れてない、可愛いとこ、ほんと、ヤバい。


 何なの。オレ。
 ――――……慣れてないのはめんどくさいとか、昔確かに思ってたのに。


 ……だめだ。
 可愛すぎて、マズイ。



「……熱っつ……」


 興奮しすぎて、何だか熱くて。
 まだそんなに激しい事もしてないのに、汗が、ポタ、と落ちてくる。





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