【やさしいケダモノ】-大好きな親友の告白を断れなくてOKしたら、溺愛されてほんとの恋になっていくお話-

星井 悠里

文字の大きさ
31 / 255
第1章

「何なの」※

しおりを挟む

「――――……」

 そっと下着の前部分を下げて、目の前に出てきたそれに、ちょっと顔を退く。もうすっかり落ち着いてたみたいで、反応はしてないけど。

「――――……」

 ……見た事ないとは言わない。してる時も、見えるし。ゴムをつける時とか。外してる時とか。見えるし。でもなるべく見ないようにしてるので、こんな真正面で、ガン見したのは、ほんとに初。
 ……つか、やっぱり、オレのより、デカいような……。


「……………っ」

 ていうかさ。オレ今なにしてるわけ。
 これ、どうすればいい訳? ただ、見てればいいの?

 別にガン見しても、気持ち悪くはない。
 男同士だし、少し違っても基本は一緒だって分かってるし。予想通りだから別に見たからって、やっぱり急に気持ちが悪くなるって事も、無い。

 ……って事が分かった所で、オレは一体、どうすればいいんだ。
 つか、もともと分かってたんだってば。

 オレが、言ったのは、される側のオレが、女の子と違うからって事で……。
 啓介が男だから気持ち悪いとか、オレ、言ってないし。


「――――……けいすけ」

 困って、啓介を見上げる。

「ん?」
 啓介は、ふ、と笑って。オレの頬に触れてきた。

「……見えると、気持ち悪い?」
「…………」

 ぷる、と首を振る。


「そもそもそんな事、最初から言ってねえじゃん……」

 言うと、頬をなぞった指が、首筋へと走った。
 ぞく、として、首を竦める。

 啓介の手は――――…… なんかほんとやらしい。
 なんで少し触られる位で、こんなん、なるんだろ。
 
「……触っても、ええよ?」

 妖しく緩む瞳に、内心、すごく狼狽える。


「……っ」


 ええよって――――…… ええよって、
 オレが触りたいって、言ってるみたいじゃねえかよ。


 そんな事言ってないし!
 バカ啓介バカ啓介バカ啓介……!!


「……せやかてずっとそおやって見とってもな?」
「……っ……」


 確かに、今これ以上、どうしていいか分からないけど……。



 ……なんなのこの時間。
 もう終わりにしたいんだけど……。


 ……でもなんか進まないと終わらない気がする。


「――――……」

 ふーーー、と息をついて。思い切って、触ってみた。
 一気に熱くなったそれに、びっくり。


「っこんな急に、こんなん、なるなよっ」
「……お前が急に触るからやんか」

「だって触れって言ったじゃん」
「ほんまに触ると思てへんかったし……」

 こんなひどい会話の最中なのに。
 啓介は、手の中で、どんどん硬く、熱くなってく。

 ……うわ――――……。
 すこし、手を開いて、それを眺めてしまう。


「…………」

 こんなんが、オレの中に、入ってるのかと思うと。
 ……何で入るのか、不思議になってしまう。


「――――……これって……最大?」
「……ん? まだやな……って、まだ触られてるだけやんか。そこまでいかんわ」

「……」

 ……つか。無理じゃねえ?
 入んないよね、こんなの。

 ……いつもどうやって入ってんの。


「――――……触ってどう思うん? 
 男やから嫌とか…… 気持ち悪いとか、思うん?」

 啓介の言葉に、上向くと。
 まっすぐ視線が絡んで、ふ、と笑われる。


「――――……思わないってば」

 首を振る。

「ていうかさ、オレはさ、もともとお前、男って知ってるし……男の立場じゃん、オレとの関係も」

「……ん?」

「オレのことは女と比べるかもだけど、お前の事はもともと比べないに決まってるじゃん」

「せやから、比べて女がええんなら、最初から女に行くって言うてるし。
とにかく見ても、触っても、嫌やとか、思わないんやろ?」
「――――……うん」

「オレも、思わんよ。雅己のやから」
「――――……」

「あと、オレは――――……もうそっから、欲が入るから」
「…よく??」

「触りたい、なめたいとか……めちゃくちゃにしたいとか思うから」
「――――……っ」

「……せやから、むしろ、明るいところで、見せてくれた方が、興奮する」
「――――……」

 まじまじ見つめられて、そんな風に言われて。

 なんでそんなはずかしい事、人の目、見たまま、まっすぐ言うんだ。
 バカ啓介!!

 耳まで一気に熱くなって啓介から目を逸らす。
 そしたら、手を外せずに持っていたそれが、どく、と反応した。

「――――……っ……」

 なんかもう、これ、どうしたらいいんだ。
 手の中で――――……やばいし……。


 手を外して、完全に見えるのももはや怖いし。
 どーすれば……。


「――――……雅己? いつまで握っとんの?」
「……っ」

「……なあ。それがお前ん中、入るの――――…… 想像して?」
「――――……っっ」

 首の後ろに手が置かれて引き寄せられて、ちゅ、とこめかみのあたりにキスされる。耳元で囁かれて、ますます頭に血がのぼる。


 なんてこと、言うんだ……。
 さっきから、考えないようにしてるのに……。


「……めっちゃ慣らしてから……ゆっくり中入れるん、考えてみ?」
「……っつか、やめろっつの!」


 想像しちゃうだろ…… 変態啓介っっっ!
 もうほんと、やだ、こいつ。やだっつったら、嫌だ!


「んー……せやけど……なんや、お前、やらしい顔、してきたから」

 くす、と笑って、啓介がオレの耳に唇を触れさせて、中に舌を入れてきた。

「っ……やめ……」

 耳の中で音を立てられて、なぞられて、逃げようとした腕を掴まれた。



「……な、雅己、ゴムつけて?」

 啓介が腕を伸ばして、持ったゴムを差し出してくる。


「お前ん中、入れたいから。――――……つけて?」


 ななななんで、そんなこと……っ
 


「ん、ほら」


 片手をそれから離されて。 その手にゴムを渡される。

 ほらじゃねえし……!!!

 バカ啓介! 変態啓介! お前絶対、女の子にもこんなような色々させてたんだろ、だからたまに、フラれてたに違いない。

 もうほんとに、やだ。


 なんか、いつもいつもオレばかり狼狽えさせられて、ほんとに腹立つ!





 ――――………くっそ……。







しおりを挟む
感想 74

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

過保護な義兄ふたりのお嫁さん

ユーリ
BL
念願だった三人での暮らしをスタートさせた板垣三兄弟。双子の義兄×義弟の歳の差ラブの日常は甘いのです。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

処理中です...