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第2章
「むむむ」※
しおりを挟む「……ん、ふ……」
なんかもう、啓介のキス、振り解けなくなってるなオレ。
こんなとこじゃダメだって、思うのに。
「けい……っぁ」
シャツの下に手が滑り込んて来て、胸をなぞって、乳首をかすめる。
ぞく、とした感覚が走って、びっくりして啓介を見上げる。
「だめ、だって……」
「……そんな顔で言われてもなぁ」
「……ん、んー……っ……だ、め、って……」
「…………可愛ぇな、雅己」
ああ、もう、全然聞いてないし。もう。
いやだめだって、こんなとこで、どうすんだよ、どこまですんの、無理無理無理無理。
「けい、すけってば……」
ぷるぷる頭を振ると、はー、と啓介がため息。
「……分かった。我慢できる?」
「するっつーの……! もう、触んなよ!」
「はいはい」
むぎゅ、と抱き寄せられて、背中をトントンされる。
「……もう、ほんと、中途半端辛いからやめろよ」
「……堪忍堪忍。もう触らん」
クっと笑ってる啓介を下から、むー-と睨む。
「せやかて可愛ぇんやもん……」
ぎゅうう、と抱き締められて、啓介の汗の匂い。
……ああ、もうこれも、最中のを思い出すから、ほんと、やばい。
「離してくんないと、収まんない……」
オレが啓介の胸に手を当てて、自分から引き離すと、啓介はまた笑うけど。
……笑い事じゃない。もう。
「オレ、ほんまお前の反応、可愛くて好き」
「…………」
それはもう、知ってるけど。……こんなとこでその気にさせられるこっちの身になってほしい。
むむむと、啓介を睨んでると、ごめんて、と笑われる。
その時。
ガラガラと、扉が開く音がする。
びくう!!と震えたオレに、啓介が、ふ、と笑ってるし。
「あれー? 居ないみたい?」
「体育館がある方に歩いてったって言ってたのにな」
「どっか別のとこ行ったかな?」
何人か来たみたいで、バラバラと声が聞こえてくる。
「……落ち着いたら出てこいや?」
言って、啓介はオレを置いて、倉庫の外に出て行った。
「ああ、こっち居るよ。今まで一対一、雅己とやっててん」
「え、もうバスケやってたの?」
「雅己は?」
「今、中片付けとる」
「そろそろ着替えとかももって、体育館入ろうぜー?」
「ていうか、お前らもうバスケしてたの?」
「しとった。試しにボール出したら、楽しくなってしもて」
…………くー、何であいつはけろっとして、外出てける訳!!
もう!! オレのことばっか触ってるから! オレの方がその気になってるじゃんかー!
なんかオレはまだ、触られた感覚とかキスされた感覚とか、ぼーっとした感じが残ってるのにー! ひどいー!!
心の中で叫びながら、でもとりあえず、下が落ち着いてきたので、ふー、と長いため息をついてから、オレも倉庫から出た。
「あ、雅己ー」
「うん。もうバスケ準備すんの? 皆も来てんの?」
なるべく普通に声を出したのに。
「まだ来てない。一旦宿帰って、バスケの準備……つか、なんか顔赤いなお前。熱中症? 水飲んでる?」
「ほんとだ。やばそう」
「…………飲んでなかったから、水飲もうってやめたところ」
「倒れるぞー?」
「早く水飲みにいこ」
そのセリフに、頷いてから、オレは、隣で何やら笑ってる啓介を、思わずじっとり睨んだ。
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