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第1章
◇深夜*拓哉
織田は、布団に横になると、すぐに眠り始めた。
さっきまで眠そうにトロトロしてたし、まあ、当然。
オレも今日は結構飲んだ気がする。
――――……ベッドに横になって、そのまま、下に寝てる織田を見つめる。
――――……可愛いとか、そんな風に、どうしても思ってしまう。
男なのに、なんでこんなに、可愛いんだろう。
織田。
自分のこの感情が、ものすごい不思議。
なんとなく手を伸ばしかけて。触れる訳にはいかないので、そのままぱたん、と手を落とした。
――――……最近いつも、金曜に誘って土曜まで一緒に過ごす。
さすがに日曜まで拘束したら嫌がられそうなので、土曜で別れる。
金曜誘う時も。その後土曜の事を聞く時も。
いつも今回は断られるかなと、内心少しドキドキしながら誘う。
最初の頃は、よく土日ともに友達と予定を入れてたのを何となく聞いてたから、そういう事もあると思うのだけれど。
最近は、土曜には予定を入れてないみたいで。
――――……オレと、過ごしてくれるからかなと、思ったりもする。
相変わらず、織田からの、大好き光線は飛んでくるけど。
そしてオレも、それが嬉しくて。――――……こっちも負けず、織田の事が可愛くてしょうがないのだけれど。
一歩も前に進めないまま、時が過ぎていく。
きっとオレ達はこのまま、進むんだろうなと、諦めの気持ちもある。
もともとオレは結婚願望なんか無いし。
今まで生きてきた中で、一番好きな織田ともしそういう関係になれるなら。それで一緒に生きていけるなら、全然、男が相手でも、もはや良い気がしてきているのだけれど。
織田は、子供が欲しいって言ってたし。
仲の良い両親と、5人兄弟なんかで育って、それで3人は子供欲しいとか言ってるし。
て事は。
……たとえ今付き合えたって、必ず、別れが来るって事で。
……というか、付き合う前から、終わりが見えてるし。
お互い傷ついて、修復不可能な別れになるだろうと、思う。
そんな事になって、織田を傷つける位なら、今のこの関係のまま、今の好きが、友人としての好きに変わるのを待つのが、最善。
そんなに考えなくても、その答えは、簡単に出ている。
だから、何度も、すごく好きだと思う度に、セーブして。
――――……なら一緒に居なきゃいいのにと思うのに、どうしても織田を見てると一緒に居たくて、毎週のように、家に連れて帰って来てしまう。
……仕事中だってずっと隣なのに、なんでこんなに、一緒に過ごしたいのか、もうそれだけだって、今までのオレからしたら、謎すぎて。
大学から一人暮らしを始めたけれど、その頃から、あまり、人を家には入れてはいない。
付き合ってたって、家にはそんなに呼んでない。
来たがる子を、そこまで拒否る事もないかと思ってOKして、何人かは来たけれど、結局、家に呼んでまで一緒に過ごしたいとは思わなかったから、皆、家に招き入れたのは、一度ずつ。
オレにとって家の中は、完全に1人でゆっくりするための場所で。
誰かと過ごしたい場所じゃなかったのに。
……毎週連れて帰ってくるとか。
……どんだけだ、オレ。
「――――……織田……」
小さな声で、呼んでみるけれど。
スヤスヤ幸せそうに寝たまま、全然動かない。
――――……織田。
何となく――――…… お前が困ってるのも、知ってる。
男とそんな風になる気はないのに、オレを好きだと思うの、
多分、織田は、嫌なんだと思う。
オレが、まずいと思いながら、好きだと思って、困るのと一緒で。
素直だから、大好き、て顔を するけど。
たまに、切なそうな、困ったみたいな顔もしてる。
だから、本当は――――……。
オレ的にも、きっと織田的にも、
会社以外で、こんな風に会わない方がいいのは、分かってるのに。
……関係を進められなくても、一緒に居たいと思ってしまって。
毎週連れてきて。一緒に過ごして。
織田と居ると、楽しくて、幸せなんだけど、
――――……本当の気持ちは前には出せず、抑え込み続けるのって、結構キツイんだと、最近思うようになってきた。
すべき事、すべきじゃない事は、分かってるのに。
なのに、感情が抑えられなくて、結局やってる事は、すべきじゃない事で。
もう、意味が分からなくなってくる位。
すげー好き……なんだよな……。
オレ、お前の事――――……。
抱き締めたいと思いながら、同じ部屋でこうして寝るのも。
そろそろ、限界かなー……と、思いながら。
いつの間にか、眠りに、ついていた。
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