「恋の熱」-義理の弟×兄- 

星井 悠里

文字の大きさ
5 / 7

響也side*4


 シャワーを浴びに行って、そこで散々、慣らして。
 ベッドで、事に及んだ。

 男を抱くのは初めてだったけど――――……もう自分の抑えがきかなくて。
 マジでやばいと思いながら、熱を吐いて。楓の中から抜いた。その感覚に震えながら、ンン、と声を漏らす、まだ荒い息の楓の唇をふさぐ。

 舌を絡めて――――……でも、ゆっくりなキス。
 そうしているうちに、体の下にいる楓が、少しキスを離して、オレを見上げてきた。


「……き、つすぎ、なんだけど、お前……」
「あー……悪い」

 腕の中で。
 やっと落ち着いた呼吸で。

 かすれた声で訴えてくる楓に。
 一言で答えると。


「……お前、絶対、悪いと思ってないだろ……」

 気だるげに動いた楓の手が伸びてきて、頬をぎゅう、とつままれる。


「オレ、初めてって言ったよな?」
「――――……言ったけど」

 言ったけど。
 ……加減できなかったのは、悪かったとは思うけど。


「……でも、感じてたろ」
「――――……っ」

 頬をつまむ手を取って、ベッドに括り、組み敷いた。


「かん、じてないとか、言ってないだろ、オレは、きつかった、って言ってるんだよ……っ」

 真っ赤になって、そんなこと言われると。
 感じてたんだ、と、思って、余計に。


「もっ回、する?」
「……っ今、無理……」

「無理? ……イケるだろ?」
「……っ無理!」

 眉を寄せるその表情が――――……さっきの最中の顔にだぶる。


「――――……入れないから。しよ?」
「……っ……」

「我慢、無理」
「――――……っ」

 キスして、唇に舌を触れさせると。

 最初は眉を顰めていたけれど。そっと口を僅かに開いて。
 オレの舌を受け入れる。


「……ん、ぅ――――……っ」


 どっちの熱なのか。
 熱すぎて、頭、バカんなりそう。


「……は……ん、ふ……っ……」


 ……キス、散々したから、楓も少し慣れてきたけど。

 まだ、呼吸が苦しそう。
 ――――……それにすげえ、ゾクゾクする。



「……あーもう……どんだけでも、デキそう……」


 思わず口にすると、ものすごく困った顔をした楓が。
 


「そんなに、オレ、が、好き……?」


 そう聞いてきた。

 意外。……可愛いこと、聞くんだな、と笑ってしまいそうになりながら。
 少し考えてから。


「――――……好き、どころじゃねえから……」
 

 そう言って返したら。
 ――――……また一瞬で、さっきよりも真っ赤になって。それから。

 抵抗しようとしていたのか、オレの胸のところについてた手を。
 そろそろ、と首に回してきた。


「好きじゃ、なくて――――……じゃあ、何?」


 まっ赤なくせに、そんな言い方で、聞いてくる。



「――――……もう、絶対離さねえから。覚悟しろよって感じ……絶対、誰にも、触らせんなよ?」


 そう言うと、びっくりした顔でオレを見つめて。



「……じゃあ……離したら――――…… コロすから」


 睨まれるみたいに見つめられて、そんな風に言われる。
 ――――……これも、意外。そんな言葉、こいつが言うの。
 

「……上等」


 く、と笑ってしまう。



 ――――……もちろん、一目惚れだし。好きっていう感情もあるけれど。
 もっともっと、激しい気がする。 



「……お前、もうオレのだからな」
「――――……ほんと、お前、偉そう……」


 む、として、オレを、見てるけど。



「オレも、お前のだから」


 そう言うと、少し考えた後、じっとオレを見つめてくる。





「――――……響也……」


 
 ……もう蝉も鳴いていない。

 静かな静かな、二人だけの世界で。




 楓がオレの名前を、ゆっくり呼ぶ音が。
 なんだかとてつもなく――――……。




「……楓」


 名を呼び返すと。
 なんだか切なそうに、瞳を細める。


 たまらなくなって、唇を合わせた。











- Fin -



感想 11

あなたにおすすめの小説

オメガなパパとぼくの話

キサラギムツキ
BL
タイトルのままオメガなパパと息子の日常話。

「大人扱いしていい?」〜純情当主、執務室で策士な従兄の『相性確認』にハメられる〜

中山(ほ)
BL
「ルイン、少し口開けてみて」 仕事終わりの静かな執務室。 差し入れの食事と、ポーションの瓶。 信頼していた従兄のトロンに誘われるまま、 ルインは「大人の相性確認」を始めることになる。

元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話

ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生 Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158 ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/ fujossy https://fujossy.jp/books/31185

嫁さんのいる俺はハイスペ男とヤレるジムに通うけど恋愛対象は女です

ルシーアンナ
BL
会員制ハッテンバ スポーツジムでハイスペ攻め漁りする既婚受けの話。 DD×リーマン リーマン×リーマン Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23805865 ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1822jz/ fujossy https://fujossy.jp/books/30691

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

過保護な義兄ふたりのお嫁さん

ユーリ
BL
念願だった三人での暮らしをスタートさせた板垣三兄弟。双子の義兄×義弟の歳の差ラブの日常は甘いのです。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。