🌸倭国天狗恋絵巻🌸

紅月憂羅

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春ノ章

茶房店主と陰陽師

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ピーィイイイ……

竹林の生い茂る、幻灯倭国という御国の山奥で邏卒らそつ【※現警察官】の笛の音が鳴り響く。
辺りはカサカサと生い茂る草を掻き分ける音と、小さな子供が走る音が鳴り響いていた

『はぁ…はぁ……』

白銀の髪をなびかせて、体に似つかわしく無いであろう大きな漆黒の翼を背に。身に纏う着物は上等なものだった。ここ幻灯倭国には昔々から天狗が住んでいる。
祖母からも、曽祖母からも、母からも言われた。

『一人で山奥へ行ってはダメよ?』

その言葉を無視してあの日、一人の少女は山奥へと足を踏み入れたのだ。とてもとても美味しい倭菓子を作るために…。




ー……そう、ここ倭国では、倭菓子という郷土菓子が流行していた。倭菓子大国と言われ、昔から春夏秋冬で行われる大きな菓子の祭典があり、賞金と、"崇徳上皇"という幻の菓子が作れるといわれる素材を手にするため、究極の菓子を作って上皇(帝)に献上し、優勝を手にしようと、幻灯倭国中にある老舗甘味屋がこぞって集まる四季の祭典と言われていた。その日は秋の祭典のための材料を集めようと、母と父と素材がたくさん集まる山奥へと旅行に行っていたところだったのだ。そこで少女は一人の天狗と出会う。


花菱睦月はなびしむつき
倭国甘味処、花菱茶房の一人娘である。
栗色の淡い色合いに、少し癖のあるふわふわとした髪を二つ編み込みに結わえておさげにし、奥二重の愛らしい瞳を持つ齢七つの女の子で家族構成は母と父と祖母、物心ついた頃から茶房屋の娘として菓子作りを叩き込まれてきた、すこし負けん気の強い元気な女の子だった。

『おかしなおかしな、お菓子さん~ど~こですか』

秋の山は緋色に輝いていて、太陽の光が木漏れ日を映し出すなら、その風景は黄金色になる。睦月はそんな山奥が大好きだった。その日はたまたま母と父、祖母が秋の祭典の為の菓子作りの練習や試作品を作るために三人で話し合いをしていたこともあり、元気な睦月は少々退屈をしていたのだった。一人で山奥に行ってはダメよ。そう言われていたにも関わらず、少女なりに祖母達の役に立てたならという優しさと、七つの子供らしい、ちょっぴり注目されたいという気持ちから、菓子の材料を集めようと夕陽きらめく緋色の山奥へ行ってしまった。それに何よりこの時期の山間は食の宝庫なのだから。

ピーィイイイ……と、町の見回りが吹く笛の音が響く。

『まただ……』

倭国には天狗が住んでいる。それは昔々からのお話。
睦月が山奥に行ってはダメよと言われている理由はそこにある。ー天狗狩ー……、倭国で行われている闇。
天狗は悪いやつ。だから倭国の邏卒がこぞって天狗を探しているという。然しその真実は民には知らされておらず、天狗を狩っている場面を誰一人とて見た事は無いのだから殆ど迷信となっているのだが、時折こうして見回りが笛を鳴らす時は、何か嫌な予感がする。
睦月はそういうところに敏感な少女だった。嫌悪感、罪悪感。悲しい。そんな負の感情に押し潰されそうになったのだ。

『……え』

笛が鳴り響く中、少し広まった空間、木々の木陰になっている場所。太陽光がキラキラとしている中心辺りに漆黒の羽根が散らばっていた。それは今までに見たことのない光景。綺麗な緋色に飛び散る漆黒はとても幻想的であり、睦月が知ることのない光景だった。

『っ……!』

目の前には白銀の髪を三つ編みで後ろに結わえ、金色の瞳を持つ肌白い少年。背中にある体に似つかわしくない大きな翼は漆黒である。見目こそ麗しく形そのものは人間のそれだと思うが、異質な翼はそれだけでその少年が天狗だと物語る。そんな姿を見た事は無かったが、睦月が思ったのは綺麗な子だということだけだった。よく見ればその少年の腕からは鮮血が流れており怪我をしているのだ。先ほどの邏卒の笛は天狗を見つけたという印、そして今まさに天狗狩が行われていると子供ながらに思う睦月はその少年の手を掴んだ。

『きて!』


『え……君は……』


『わたし、睦月!あなた、怖い人に追われてるんでしょ?だから、こっちきて!』



『む、つき……』


睦月は少年を守りたいというその一心で動いたのだ。少年は少女の名前をもう一度復唱する。忘れたくない、覚えていたい。そんな願いが込められているような感情を秘めて。

……暫く走って、漸くようやくのこと、少年を追いかけていた見回りから逃げて逃げて、暫くしばらく、所詮七つ幾ばくかの子供の足だ。大人の足から逃げ仰せられるわけもなく囲まれてしまったのだ


『お嬢ちゃん、君がかばっているのが、異形いぎょうの者だとわかっているかい』


『だめ……!怖い子じゃないもん!わたしと同じ人間だもの!』


今、この世に生きているのも、生まれ持って育み合う命も同じ。なのに異形いぎょうだと怖い者だと決めつける。人間では無いという、それが少女には許せなかったのだ。


『睦月、無理だよ。聞いてくれやしない』

天狗の少年は、目の前にいる睦月に諭すように言葉を投げかけた。

あくまで冷静であっても、どこか諦めているような声は、少年の愛らしい容姿とは似つかわしく無く、凄まじさもあるが仄暗い声である。そんな声に睦月は、ただ驚くことしか出来ずにいるが最後まで少年の前を動かなかった。


『やだ!やめてー!』

捕らえられそうになる男の子を全身で庇って、気づいた時には少年の姿は無く、一瞬何が起こったか理解するのに時間を要した。

『あれ、寝てたのかな……』

体に感じるのは紅葉こうよう深くフワフワな葉っぱの絨毯。
眠っていたのか、それとも倒れたのか。


『夢の……男の子?』


さっき確かに自分が守っていた少年の姿が無い。たった数分の間だったとしても、守るという気持ちをもって接していたぶん、寂しい気持ちになるものの仄かに温かみを帯びている温もりで我にかえる。すると胸元にある石に気づく



『きれい……』


キラキラ輝くのはまるで水晶。透き通った色合いで虹色に見えるその石は、先程そこに居た筈の少年の物であると感じる。
気づけば見回りも居なくなっていた。
夢現ゆめうつつに不思議な体験をしたのだろうか?寝ぼけていただけなのか?幼い睦月にはそれしか考えられなかったが、その石を手にしたまま自然が広がる倭国を瞳に映す。


『また会える……かな』


ほのかに芽生えるその感情の意味は、その時の睦月には理解できないものだったけど……数年、数十年と続くかもしれない想いの欠片だと気づく瞬間があるなら、それはまた数年経った後の話




ーー…十年後 穏やかに初春うららかな弥生月の頃

睦月、十七歳

彼女の運命が大きく変わることになるとは、誰も知る由もなき……



ー花菱茶房ー


『え……お父さんとお母さんが!?』


睦月の父と母は天然物の菓子素材を集める為に出かけていたところだった。店を空けるわけにも行かないと、店主である父と母からのたっての願いで睦月は店番をしており家に残っていたのだ。
甘露小町にやってきてくれる卸問屋の気前のいい青年から聞いた話だが、弥生月~卯月の間に桃の花や桜の花が咲き乱れる谷と言われる、桃蜜ノ滝とうみつのたき流るる桃花桃花とうかの谷。
その山間で崖崩れに巻き込まれて亡くなった夫婦がいるという。
実際、父と母が出かけたのは朝明けの頃だった。
素材を集めて帰ってくるとしたら、そろそろ帰宅しても良い頃だったのだが一向に帰ってくる気配がなかったのだ。


『死んだ……?』


それは絶望的な現実…、人というものは実際に不幸を目の当たりにすると、一瞬だけ悲しいとか苦しいという気持ちを通り越してしまうのだ。
後から悲しみにじわりじわりと心が侵食されてしまうのが人だ。
落ち着いた頃に思い出が走馬灯になってやってくると、涙腺が崩壊するというものだろう。
しかし睦月はそんな事を考える暇もないぐらいに目まぐるしく動かなければならず、先立ってしまった父と母のただ一人の娘であるが故、二人の残した財産とも言える花菱茶房を切り盛りするという大仕事が残ってる。
わらしのように大声をあげて泣けるならどんなに楽だろうと思う。しかしそんな時間は彼女には無く、少しの間、父と母との思い出を想起そうきして、前を向いて歩いて行くと決意した。

『…がんばるね』


それが始まり。そしてこの時から睦月の周りには不思議なことが起こるようになったのだ。




ーーー桜舞い散る…卯月年うづきどしーーー




『ううん…』




それは朝方、寅四つ刻(朝四時)。倭菓子の仕込で裏方の貯蔵庫へと入っていた時のことだ。壺の中にあったはずの砂糖が半分も減っており、周りには小麦粉がばら撒かれている。
少なくとも父と母の生前には、そのようなことは無かったと記憶しており、不可思議な現象が起こったのは本当につい最近なのだ。
砂糖は倭菓子を作るのに必ず必要なものであり、早急に卸問屋に卸してもらうことにして睦月は貯蔵庫の片付けをはじめた。
溜まりに溜まった伝票の数や書類を片付け、新しい新作メニューを考える。
そろそろ季節の倭菓子も作りたい。どうせなら桜をかたどった菓子や、香りの良い桜茶さくらちゃなどを考える。然し、ここは天下の倭菓子大国。他の店だってきっと似たようなものを作るだろう。そう考えると、ますます腕が鳴るというもので、幼い時からの負けん気の強さによる闘争心に花開き、作業に取り掛かろうとしたが、いざ菓子の考案を進めると、物置の方でコトンと小さな物音がした。

『え、誰かいるの?』

ここは花菱茶房裏方である。すでに女主人になった睦月以外の誰がいるというのか?

恐る恐る物置に近づくが、緊張や不安で心臓の音が容赦なく鳴り続ける。忍び足で近づいて物置の襖を開けると目を疑った。

『何も、ない?』

襖の物置の中には何もなかったのだった。

『……なんだろう』

見えない不安が睦月を襲う。たしかに音がした。しかし物置の中に何らおかしな所はなく不可思議な現象だけがただ続く。数時間後に睦月は新作メニューの試食も兼ねて、唯一無二の親友である琴羽を花菱茶房に呼んだのだ。


『睦月、こんにちは!変な音がするって?』

『そうなの!』


琴羽は、ちまたで有名な歌舞伎一座、桜華崎おうがさきの跡取り娘であった。二重ふたえの垂れ目に長い黒髪を半分後ろで大きな髪飾りで留めている女学院生そのもので、とても可愛らしい女の子だった。
日々学院に通い、歌舞伎の稽古や華道、茶道に琴の勉強と沢山の稽古を済ませて時折こうして花菱茶房に新作のお茶を飲みに来てくれたり、お菓子を食べに来てくれる。そして今日もその予定だった。怪異を話すには丁度いいと思ったのだ。


『うわぁ……それは普通に考えて、ちょっと怖くない?そうそ!ちょうど近くに陰陽師様が山から降りて来ているとか来てないとか噂になってたよ。お祓いしてもらった方がいいんじゃないの?』

『やっぱり、そうだよね』

●●

を睦月自身は霊的なそれは全く信じていない。だから陰陽師にお祓いしてもらったところで、解決するとは思えなかったが何もしないよりは幾分もマシ、そう思ったので明日にはその陰陽師が来ているという町外れの神宮に歩みを進めようと決めた。


『おお~!新作の桜華茶!?すっごく美味しそう!いただきま~す!』

『桜の花弁をあえて数枚お茶に浮かべて、香りを大事にしてみたの。お茶は煎茶だけど、桜の花弁をちょっと塩漬けにして!
それと、桜飴餅って言って桜を極限まで砕いて水飴を混ぜ込んで桜の形のお餅にした和菓子なんだけど、中に白餡が入ってるんだ。それ今度の春の祭典に出そうと思うんだけど、どう?味くどいかな?』


『んんん~!美味しいよ!お茶はさっぱりだし、桜のお餅も美味しい!くどいとかなくて、餡が爽やかな甘さだからいいね!』


『よかった。』

選りすぐりの素材を集めて作る倭菓子はやはり美味しいというものだ。花菱茶房は昔から素材にはとてもこだわる家で、たいてい山奥まで行って素材を集める。例えば近所の博麗はくれい河原の水と、山を少し登ったところにある黎明れいめいの滝壺の水を使った菓子では、若干できるものが違うし、もちろん味も違うのだ。

『んん、素材調達に行かないと。』

最近、花菱茶房で起こっている不可思議事件があるから素材が急激に減っており、卸問屋おろしどんやのお兄さんが卸している材料では手に入らないものもある。その為、材料調達にも時間を割かなくてはいけない。そんな言葉を呟くと琴羽が立ち上がる。

『ああ!美味しかった~ごちそうさま~!そっか、じゃあ睦月が店を閉めるなら私も稽古に戻らないと。それにこれから琴の練習もあるし』


『大変だね、琴羽。それなのにわざわざ来てくれたの!?』


『あったりまえじゃない、睦月のお菓子だよ!?食べに来るに決まってるし、勉強も習い事も稽古も多少はサボらないとやってけないわよ!』


琴羽は普段、歌舞伎役者の一人娘。跡取り娘でもある。そのため普段は稽古漬けに女学院での勉強、習い事。と日々忙しくしているからこそ時にはサボる事も大事と自分で言っている。そんな明るさとサバサバしたところが魅力でもあるけれどと笑った。


『うん、わかった。稽古頑張ってね!』



『はーい!じゃあまた来るね!』


袖振りながら手を振って、町娘らしい振る舞いは琴羽の性格そのものを表しているかのようだった。


友人と別れたあと睦月が向かったのは碧涙ノ滝へきるいのたきここには昔々はるか昔から天狗の住処となっていると言われていた。紺碧色の青々とした滝が光り輝いている。月明かりに照らされると月の光を吸収して砂金が目をひき、さぞ美しいと言われるほど。それゆえに碧の宝石とも呼ばれているその場所で採取できる水と、和菓子の素材に使うここにしか咲かない花の実を取りにきた。

『ーー!!誰?』

バサバサと鳥が飛んでいく音に驚く前に、声を上げたのは睦月の方。滝の側で上半身裸の青年がそこに佇んでいる。射抜くような瞳は鮮やかなまでの紫で、左目の下に規則的に並んでいる黒子ほくろが、いわゆるその個性を表しており、しばし息を飲んでいたのだがキラキラと宝石のように光る水飛沫が彼の艶やかな黒紫の髪を濡らしては弾けて消えていく。その青年は睦月の声に応える前に瞳を丸くし、その姿を捉えたら声を響かせた。


『アンタ……いや。アンタこそ誰?』


『……?』


何かを言いかけたような言葉を濁したなら、睦月の質問に応えるその姿は何処か困惑の色を残したままで、何故だか何かを悟ったような、確信したような不思議な表情をしていた。


『私は…花菱茶房の花菱睦月よ。あまり大きいお店じゃないから知らないかもしれないけれど』


『花菱…か、へえ……』


眉目秀麗……とは、この人のことを言うのだろう。その人を惹きつける麗しさは、きっと町娘が放っておかないだろうと思う。暫し目を奪われた後に不意に目の前の青年は滝に向かって何か文字を描いたが、ようやく上がってきたと思えば白装束に身を包んで睦月の方へと近づいていくのだ。


『じゃあ、その茶屋に案内してもらおうか。』

『え!?』

『ん?なんだよ』

睦月が驚いた理由として一つ挙げられるのが、陰陽師を招く予定が大きく狂いそうだったからだ。

『ええ、と……私いま人を探していて!!』


『陰陽師探してんだろ?俺がその陰陽師だから。』


『は?!へ?陰陽師……なんですか?』


滝行をしていた青年は、彼女が今まで一度も会ったことのないような青年。町の男でさえ、ここまでの不思議な空気感を纏っている相手はそうおらず、幻なのか、はたまた言い伝えによる天狗かと思ったが実際のところ睦月が探している陰陽師だったらしい。彼女自身、陰陽師とはその名を馳せるだけあって高貴な空気感を纏った年配のお爺さんという印象を持っていたが、それは先入観というもので実際は全く違ったのだった。


『そーだよ、陰陽師サマだ。アンタがなんで陰陽師を探してんのかも、まあ、知ってる』



『はい?え、それじゃあ、何ですか貴方は私が来るってわかっていたと?』


ニヤっと、何処か人良さげでありながらも悪戯っ子のような表情をする目の前の陰陽師と名乗る青年に睦月はやきもきする。知っていたなら最初から言ってくれれば……なんて思ってしまうのも頷けるだろう。と、岩場に手をついて愕然とした。


『何やってんだよ。まるで猿の芸当みたいだな。まあ、アンタが俺を探してるってのは知ってたけど、実際はどんな顔してるか……とかは知らなかったわけで、初めましては初めましてなんだよな。てことで花菱睦月、俺を花菱茶房に案内しろよ』


『む……』

なんでこんなに上から目線なのか。愕然とした態度に対して猿の芸当とまで言われると、探し求めた陰陽師に出会えて喜び半分、怒り半分とよくわからない感情に襲われた。しかしながら、目的としては陰陽に家をお祓いしてもらおうというわけで、上から目線の俺様態度は癪に触るが案内しないわけには行かないと腹をくくる睦月だった。

案内しろと言われ動き出した睦月だが、案内役となる自分より遥かに先を行く青年が振り返ると彼は柔らかな優しい陽だまりのような笑顔を浮かべこう言った。

『俺の名前は、郷皇崇徳きょうこうすとく。よろしくな花菱睦月はなびしむつき

それがこの二人の出会い。
俺様すぎる陰陽師の青年と十七という若さで両親を失い、独り身になってしまった花菱茶房の跡取り娘、花菱睦月のちょっと不思議な物語が始まる。




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