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筆頭魔法使いの誕生
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それは、念願といっていい事だ。
帝国で、史上最悪といっていい妖精金貨事件を起こしてしまった大罪人でありながら、千年に一人必ず誕生する化け物であるがゆえに許されたハガルは、とうとう、見習い魔法使いではなく、筆頭魔法使いとして、私の隣りに堂々と立てるようになった。
だが、筆頭魔法使いとして認められるためには、様々な儀式を行わないといけない。
すでに、筆頭魔法使いの儀式は終わっている。背中には、特別製の焼き鏝でつけられた契約紋がある。それは特定の貴族たち、皇族たちの前に晒し、確認済みである。
その実力も示された。反抗した魔法使いたち全ての妖精を奪い、鎮静化したのだ。さらに、ただの妖精憑きでは不可能とされる妖精憑きの処刑をハガル主導のもと、実行した。公衆面前においての公開処刑である。誰もが、天罰を恐れたが、処刑から一か月経っても、何も起こらない。平穏である。
皇族の儀式も行われた。皇族の儀式は、長いことされていなかったため、皇族失格者が大勢出てきた。反抗もあったが、ハガルの魔法の前には、皇族失格者は全て、口を閉ざすしかなかった。
こうして、順序よく、筆頭魔法使いとして相応しい、とハガルは証明していったのだ。
「誰が何と言おうと、私はどうだっていいですけどね」
当のハガルは、気にしない。隠れなくていいから、清々している。これまで、筆頭魔法使いでありながら、見習い魔法使いをしていたので、ハガルも忙しかったのだろう。筆頭魔法使いと、表舞台に立ってみると、ハガルは暇そうだった。
「あとは、貴族議員どもの前で、承認ですね」
「反対意見が出ても、私が黙らせよう」
「反対意見が出たら、その者を消してしまえばいいですよ」
「おいおい、物騒なことをいうな」
「魔法なんか使わなくても、消せます」
ハガルは嫣然と微笑んで、分厚い紙の束を手にした。きちんと、人の法に則って、葬り去るわけだ。
ハガルはハガルなりに、それなりの手下を持っている。暗部を捕らえては寝返らえたり、古株の魔法使いたちにを兄と慕って協力させ、大臣たちは祖父と慕って甘えている。隠された筆頭魔法使いの頃からそうだ。そんなことを知らない貴族たちは、ハガルを甘く見るのだ。
議会棟の会場に行けば、二つの勢力に分かれて着席する貴族どもが、私とハガルを注目する。私はいつもの席に座り、ハガルは私の隣りに立った。
「ハガル、座りなさい」
「あなたが座っているのです。私は立ちます。私はあなたの最後の盾です」
ハガルは徹底している。自らの体をも使って、私を守るのだ。つい、可愛くてい、私はハガルの腰を抱き寄せる。
「公の時間ですよ」
ハガルは色っぽい表情になりながらも、私の手を叩いた。偽装した、その顔でも、その色香には飲まれそうになる。
そういう私とハガルのやり取りを見て、貴族たちの中では、疑惑を持つ者が出てくる。きっと、ハガルがその体で私を篭絡したのだろう、と考えたのだろう。
篭絡したのは私だがな。何も知らない純真無垢だった幼いハガルを手籠めにして、皇帝の娼夫に落としたのだ。偽装しているハガルを見ても、誰もそうとは思わないだろう。本来、ハガルは高嶺の華だ。皇帝といえども、篭絡出来るような存在ではない。
宰相と大臣たちは、ハガルに筆頭魔法使い就任の祝いの言葉を述べた。皆、ハガルの味方だ。ここで反対するような者は出ないように見えた。
「私は、その男を筆頭魔法使いにするなど、反対だ!!」
次は大臣かな、という貴族が手をあげて、ハガルの筆頭魔法使い就任を反対した。
途端、貴族が騒ぎ出した。それなりの有力者が反対すれば、足を引っ張りたいヤツは同調する。
「もう儀式も終わった」
「ハガルを越える妖精憑きがいないことは、すでに証明されたぞ」
「何故、そんなに反対する?」
「相応しくないからです」
机をバンバンと叩いていう貴族。
「この男は、見習い時に女遊びをして、身請けまでしていました。筆頭魔法使いは家族を持ってはならないとなっています。なのに、妻を娶ろうとしていた」
「見習いなんだから、許される」
「若いんだし」
「まさか、貴殿、女遊びをしたことがないのか?」
「お気に入りの娼婦がいますね」
ハガルは、どこで調べたのか、声の大きい貴族の情報を宰相と大臣たちに持っていく。あんな分厚い紙の束の中に、そんなのまで入ってたのかー。
「年上が好みかー」
「それじゃあ、ハガルとは逆だな」
「私は、こう、可愛らしい女性が好みです」
ニコニコと和やかに話すハガルと宰相、大臣たち。ハガル、おじいちゃん、みたいに甘えてるよ。
貴族は性癖を暴露されて、顔を真っ赤にしている。そうかー、年増がいいのかー。別の意味で、貴族たちは騒ぎ出した。
「それで誤魔化すんじゃない!!」
おっと、別の貴族が表に出た。
「だいたい、今回の妖精金貨を出した責任はどうなんだ!? お前は、散々、父親を甘やかし、とうとう、妖精金貨を出現させ、危うく、王都に甚大な被害を出すところだったんだぞ!!」
表向きはハガルがやらかしたこととなっているが、実際は、大魔法使いアラリーラである。アラリーラが作り出した妖精金貨は、今も、ハガルが封印することで、被害を抑えているのだ。
ハガルが作り出した妖精金貨であれば、ハガルは秘密裡に対処出来たのだ。被害だって、ここまで大きくなかった。大魔法使いアラリーラが生み出した妖精金貨は、ハガルでさえ手に負えなかった。事情を知っている者たちは、ハガルはよくやった、と労うしかない。
帝国では英雄的存在である大魔法使いアラリーラが妖精金貨なんて生み出した、なんて知られたら大変だ。その泥をハガルは被ったのである。
全く、関係のないハガルだからか、平然としている。
「まあ、私が父を甘やかしてしまったのは事実です。ですが、妖精憑きの本能には逆らえませんでした。反省を促されても、私は次も、父をでろでろに甘やかします」
開き直った。全員、唖然とする。そうだよなー、ハガルは、妖精金貨を出しても、反省なんかしないよ。どうにか制御出来るから。
それ以前に、ハガルは妖精金貨なんか出さない。これまで、ハガルは父親に金を渡していた。父親は、散々、嘘をついて、金を出させたのだ。だけど、妖精金貨にならなかった。ハガルは、妖精金貨にさせない方法を知っているからだ。
やってないから、反省はしないよな。絶対に、妖精金貨を発生させないから。
「こんな男を、帝国で二番目の権力者にするなど、帝国を滅ぼすことです!!」
「武器の密談は、相手を選んだほうがいいですよ。私の息のかかった商人を通すから、情報が流れてきています」
「何の話だ!?」
「脱税もほどほどにしてください。妖精を使えば、数字を誤魔化していることくらい、すぐにわかります。そんなことしなくても、あなたの領地の過去十年の記録を遡って見れば、ここ数年、金の動きがおかしいことがわかります。見ますか?」
またも、ハガルはあの分厚い紙の束から、資料を取り出し、宰相と大臣たちに見せた。途端、口煩い貴族は真っ青になって座った。
「私はきちんと責任をとりました。家族を持っていけないので、大事な家族を帝国に隠されました。もう、二度と、会えないでしょう。だから、筆頭魔法使いにはなりたくなかったんです」
ハガルの本音が漏れた。
血のつながりのない家族をハガルは心の底から愛し、大事にしていた。周囲が、ハガルに、筆頭魔法使いになれ、と言っても、ハガルは頑なに拒んだのは、家族から離れたくなかったからだ。
「これも、神が、私に筆頭魔法使いになれ、ということでしょう。仕方ありません。皆さんが、どれほど、私の存在を否定しても、私は筆頭魔法使いです。承認出来ない、というのなら、席を立てばいい。その代わり、次、その席に座るのは、別の貴族です。どうぞ、退場してください」
しーんと静かになった。誰も立たない。
「お前とお前は退場だ。もう、その席に座る資格はない。今より、罷免とする」
「そ、そんな!!」
「あんまりだ!!」
ハガルが筆頭魔法使いとなることに反対した二人の貴族は席を立たず、抗議する。
「筆頭魔法使いの権利を持ってやることは、暴君と同じだ!!」
「やはり、貴様は筆頭魔法使いに相応しくない!!」
どうにか、その席に居座ろうとする二人の貴族。だが、周囲は巻き込まれたくないので、距離をとった。
「帝国のために働くのなら、私だって見逃しました。ですが、帝国の敵となるような行為は見逃しません。証拠も全て揃っています。そいつらは、反逆者だ。地下牢へ連れて行け」
恐ろしい声で命じるハガル。それに従って、騎士たち、兵士たちは、貴族二人を連れ出した。
ハガルは私の元に笑顔で戻ってきた。
「ほら、消えました」
机に置いた書類の束をなでるハガルに、貴族たちは恐怖で震えあがるのだった。
多少、貴族が騒いだが、無事、ハガルは筆頭魔法使い就任となった。随分と時間のかかる就任である。
本来であれば、この後、皇帝の儀式である。皇帝が筆頭魔法使いをどこまで支配出来るか、試すのだ。
だが、私は皇帝の儀式を廃止を宣言した。ハガルが強く望んだからだ。皇族間でも、あの儀式はなー、という考えもあった。ほら、男と男が閨事するのだ。もしかしたら、女と男かもしれないのだ。女帝の時は、色々と大変だ。
それに、ハガルの偽装した見た目を見て、皇帝の儀式はちょっとイヤだな、なんて言った奴もいる。私は偽装されたハガルでもいけるがな。
だから、私とハガルは清廉潔白な関係でないといけないのだ。
ところが、ハガルは正式に筆頭魔法使い就任が認められた日、私の元にやってきた。
「せっかく、今日から筆頭魔法使いとなりましたし、一人寝はやはり、寂しいので、今日は一緒に寝てください」
「そんなに寂しかったか?」
「はい」
筆頭魔法使いとして表に出てから、ハガル、私に随分と甘えてきたが、同衾だけは許さなかった。
つい、私はハガルを抱きしめてしまう。見た目とは違って、壊れそうなほど華奢な体躯。私の胸に顔を埋めるハガルは偽装を外し、男も女も狂わせる美貌を晒し、笑顔を浮かべた。
「やっと、あなたの隣りに、堂々と立てるようになりました。私の皇帝は、ラインハルト様、ただお一人です」
「そうだな。だが、こうやって抱きしめるのは、堂々とするものではないな」
人目がそれなりにある場所で、私からしたことだ。仕方がない。あんな可愛らしいことを言われてしまったら、私の衝動が動く。
様々な視線を受けながらも、ハガルは私だけを見つめる。
「妖精憑きなんですから、許されます。ラインハルト様は、私のものです。邪魔する者は全て、消し炭にしてやります」
「なんだ、穏便に退場にしないのか」
「私をただ、批判する程度であれば、穏便に済ませます。ですが、ラインハルト様を私から盗るようなことをする輩は、力づくです。それが、私には許されます」
力の強い妖精憑きの執着は恐ろしい。死んだ後、骨まで囲うという強い執着を見せるのだ。だから、魔法使いの執着を邪魔してはいけない。それで、魔法使いの魔法で殺されたって、帝国は魔法使いを許す。
筆頭魔法使いならば、猶更だ。家族を持ってはならない、と表向きではいうが、秘密裡には許される。逆に、囲わせて、筆頭魔法使いを宥めるのだ。
「まずは、可愛い息子の扱いだな」
表向きには、私はハガルを息子のように可愛がることにした。それでも、ハガルは喜んだ。
私室に入るなり、私はハガルに深く口づけした。ベッドまで行くのももどかしく、腕の中に抱きしめて、口づけする。
ハガルは久しぶりのことに、少し、苦しそうだったが、上手に答えてくれた。
「ん、はあ、せめて、ベッドで」
「もっと味合わせてくれ」
「ですが、立ったままでは、ラインハルト様に負担が」
「ハガルの重みなど、大したことがない。私は帝国を支えているんだぞ」
「現実的な重み、うんっ」
首を舐め、胸を愛撫してやると、ハガルは甘い声をあげた。
「随分と久しぶりなんだ。じっくりと、触って、確かめたい」
「な、なにを」
「私の知ってるハガルかどうか、だ。こんなに長く、離れるのは、戦争以来だ」
「仕方、ありません。お互い、忙しかったぁ、やぁ」
ハガルの後ろの蕾に指をいれてやると、ハガルは途端、足が崩れる。久しぶりのことに、刺激に耐えられなかったのだろう。
私はハガルの腰をつかんで支えてやる。ハガルは私にもたれかかり、甘い声をあげて、私が与える刺激に喜んだ。
「ん、もう、ラインハルト様の準備をぉ」
皇帝の儀式でよく行っていたことをハガルはしようとする。
皇帝の儀式では、いつも、私はハガルの口で奉仕させていた。ハガルは私の一物をつかむ。
「もう、それはしなくていい。これは、儀式じゃない」
「し、しかしぃ」
「横になろう」
私にされるがままのハガルを抱き上げ、ベッドに連れていく。ベッドに横たえると、ハガルは乱れ服に手をかけた。
「脱がせてやる」
「そんな、ラインハルト様の手を煩わせることは」
「やりたいんだ。昔は、靴を脱がすことから、全て、私がやってやった」
「そ、それは、子どもの頃の話で」
「やりたいんだ」
「は、はい」
恥ずかしいのだろう。羞恥で真っ赤になりながらも、ハガルは頷いてくれた。
こうなると、もう、ハガルの抵抗はない。
筆頭魔法使いとして表に出る前までは、抵抗があった。男としての自尊心もそうだが、反抗期なんだろう。私との閨事に理由がないと、強い拒否感を示した。だから、私は皇帝の儀式という理由をつけて、ハガルを抱いたのだ。
ハガルだって、私にこうやって抱かれたい衝動はある。抱きしめて、口づけしてしまえば、言いなりだ。だが、素直に全てを受け入れるには、ハガルは逃げる場所があった。
今のハガルは逃げ道を全て塞がれた。
家族はもういない。筆頭魔法使いの弱点となるため、帝国が隠した。
もう、見習い魔法使いではない。今日、やっと、筆頭魔法使いとして認められた。
皇帝の儀式は廃止した。これで、言い訳をなくした。
儀式であれば、ハガルは服一つ、身に着けないで、私の前に立つこととなっていた。しかし、儀式ではなくなったため、服は身に着けたままだ。
ハガルにとって、今日、思い切ったことをしたのだ。私に流され、言い訳ばかり許されたが、今日でそれはなくなる。
ハガルの服を全て脱がせてやれば、完璧な美を目の前にすることとなる。傷一つ許さなかったその体躯。触れて、傷が本当にないか確かめて、としていると、それにハガルが反応して、身もだえした。
「も、もう、そんな、焦らさないでください」
「久しぶりなんだ。ゆっくりとしたい。ここを撫でると、随分と喜んだな」
「ああ!!」
腰骨を撫でてやると、久しぶりだから、ハガルは腰を撥ねさせた。
「ここは、随分と変わってしまったな」
ハガルの一物をつかんだ。私と皇帝の儀式をしながらも、ハガルは女遊びで、男としての使い方も覚えた。
「ですが、全て、ラインハルト様に、教えていただきましたぁ」
「そうだな」
ハガルの初めては全て、私だ。
口づけは怪しい。ハガルには家族がいた。きっと、家族が最初だろう。だが、それ以外は全て、私がハガルに教えた。
愛撫だけで、ハガルはガクガクと震えて絶頂する。一物から白濁を放ち、喜んだ。
「ラインハルト様、どうか、奥に、情けをください!!」
ハガルは、蕾を指で広げて、強請ってきた。
「そんなこと、私は教えていないな」
「そういう人から聞きました。皇帝の儀式をするという時は、私の手で、準備をしていました」
「魔法でやっていると思っていた」
「それは、初めての頃は、そう、でしたが、いつでも、受け入れられるように、綺麗にしていました」
「今日もか?」
カーと顔を赤くするハガル。
「大変なことをして。魔法のほうが楽だろう」
「ラインハルト様のものを入れるのです。手抜きは許されません、あああーーー!!!」
話している最中に、私はハガルの指で広げられた蕾に私の一物を一気に挿入した。
「やあ、当たってる、当たってぇええーーーーーー!!」
ハガルが一番、気持ち良いという所をついてやると、ハガルは叫んだ。久しぶりだから、いつもよりも達するのが早いような気がする。
ハガルの一物は白濁を放たない。中で達したのだ。そうなると、全身が敏感となる。ちょっと触れるだけで、嬌声をあげて、身もだえた。悦楽から逃げたいけど、私の一物はハガルの中に入ったままだ。圧し掛かられているから、ハガル、逃げられない。暴れるが、私にとっては、可愛い抵抗だ。
「夜は長い。ほら、奥も緩くなってきた」
「そこ、やめぇっ、ああああああああああーーーーー!!!!」
最奥のさらに奥にぬるりと入った。そこに挿入すると、ハガルはもう、悲鳴しかあげない。
「これは、いいな」
そして、ここまですると、私の征服欲が満たされる。泣いて、悲鳴をあげて、私の体に爪をたてるハガルを見て、嬉しくなった。
帝国で、史上最悪といっていい妖精金貨事件を起こしてしまった大罪人でありながら、千年に一人必ず誕生する化け物であるがゆえに許されたハガルは、とうとう、見習い魔法使いではなく、筆頭魔法使いとして、私の隣りに堂々と立てるようになった。
だが、筆頭魔法使いとして認められるためには、様々な儀式を行わないといけない。
すでに、筆頭魔法使いの儀式は終わっている。背中には、特別製の焼き鏝でつけられた契約紋がある。それは特定の貴族たち、皇族たちの前に晒し、確認済みである。
その実力も示された。反抗した魔法使いたち全ての妖精を奪い、鎮静化したのだ。さらに、ただの妖精憑きでは不可能とされる妖精憑きの処刑をハガル主導のもと、実行した。公衆面前においての公開処刑である。誰もが、天罰を恐れたが、処刑から一か月経っても、何も起こらない。平穏である。
皇族の儀式も行われた。皇族の儀式は、長いことされていなかったため、皇族失格者が大勢出てきた。反抗もあったが、ハガルの魔法の前には、皇族失格者は全て、口を閉ざすしかなかった。
こうして、順序よく、筆頭魔法使いとして相応しい、とハガルは証明していったのだ。
「誰が何と言おうと、私はどうだっていいですけどね」
当のハガルは、気にしない。隠れなくていいから、清々している。これまで、筆頭魔法使いでありながら、見習い魔法使いをしていたので、ハガルも忙しかったのだろう。筆頭魔法使いと、表舞台に立ってみると、ハガルは暇そうだった。
「あとは、貴族議員どもの前で、承認ですね」
「反対意見が出ても、私が黙らせよう」
「反対意見が出たら、その者を消してしまえばいいですよ」
「おいおい、物騒なことをいうな」
「魔法なんか使わなくても、消せます」
ハガルは嫣然と微笑んで、分厚い紙の束を手にした。きちんと、人の法に則って、葬り去るわけだ。
ハガルはハガルなりに、それなりの手下を持っている。暗部を捕らえては寝返らえたり、古株の魔法使いたちにを兄と慕って協力させ、大臣たちは祖父と慕って甘えている。隠された筆頭魔法使いの頃からそうだ。そんなことを知らない貴族たちは、ハガルを甘く見るのだ。
議会棟の会場に行けば、二つの勢力に分かれて着席する貴族どもが、私とハガルを注目する。私はいつもの席に座り、ハガルは私の隣りに立った。
「ハガル、座りなさい」
「あなたが座っているのです。私は立ちます。私はあなたの最後の盾です」
ハガルは徹底している。自らの体をも使って、私を守るのだ。つい、可愛くてい、私はハガルの腰を抱き寄せる。
「公の時間ですよ」
ハガルは色っぽい表情になりながらも、私の手を叩いた。偽装した、その顔でも、その色香には飲まれそうになる。
そういう私とハガルのやり取りを見て、貴族たちの中では、疑惑を持つ者が出てくる。きっと、ハガルがその体で私を篭絡したのだろう、と考えたのだろう。
篭絡したのは私だがな。何も知らない純真無垢だった幼いハガルを手籠めにして、皇帝の娼夫に落としたのだ。偽装しているハガルを見ても、誰もそうとは思わないだろう。本来、ハガルは高嶺の華だ。皇帝といえども、篭絡出来るような存在ではない。
宰相と大臣たちは、ハガルに筆頭魔法使い就任の祝いの言葉を述べた。皆、ハガルの味方だ。ここで反対するような者は出ないように見えた。
「私は、その男を筆頭魔法使いにするなど、反対だ!!」
次は大臣かな、という貴族が手をあげて、ハガルの筆頭魔法使い就任を反対した。
途端、貴族が騒ぎ出した。それなりの有力者が反対すれば、足を引っ張りたいヤツは同調する。
「もう儀式も終わった」
「ハガルを越える妖精憑きがいないことは、すでに証明されたぞ」
「何故、そんなに反対する?」
「相応しくないからです」
机をバンバンと叩いていう貴族。
「この男は、見習い時に女遊びをして、身請けまでしていました。筆頭魔法使いは家族を持ってはならないとなっています。なのに、妻を娶ろうとしていた」
「見習いなんだから、許される」
「若いんだし」
「まさか、貴殿、女遊びをしたことがないのか?」
「お気に入りの娼婦がいますね」
ハガルは、どこで調べたのか、声の大きい貴族の情報を宰相と大臣たちに持っていく。あんな分厚い紙の束の中に、そんなのまで入ってたのかー。
「年上が好みかー」
「それじゃあ、ハガルとは逆だな」
「私は、こう、可愛らしい女性が好みです」
ニコニコと和やかに話すハガルと宰相、大臣たち。ハガル、おじいちゃん、みたいに甘えてるよ。
貴族は性癖を暴露されて、顔を真っ赤にしている。そうかー、年増がいいのかー。別の意味で、貴族たちは騒ぎ出した。
「それで誤魔化すんじゃない!!」
おっと、別の貴族が表に出た。
「だいたい、今回の妖精金貨を出した責任はどうなんだ!? お前は、散々、父親を甘やかし、とうとう、妖精金貨を出現させ、危うく、王都に甚大な被害を出すところだったんだぞ!!」
表向きはハガルがやらかしたこととなっているが、実際は、大魔法使いアラリーラである。アラリーラが作り出した妖精金貨は、今も、ハガルが封印することで、被害を抑えているのだ。
ハガルが作り出した妖精金貨であれば、ハガルは秘密裡に対処出来たのだ。被害だって、ここまで大きくなかった。大魔法使いアラリーラが生み出した妖精金貨は、ハガルでさえ手に負えなかった。事情を知っている者たちは、ハガルはよくやった、と労うしかない。
帝国では英雄的存在である大魔法使いアラリーラが妖精金貨なんて生み出した、なんて知られたら大変だ。その泥をハガルは被ったのである。
全く、関係のないハガルだからか、平然としている。
「まあ、私が父を甘やかしてしまったのは事実です。ですが、妖精憑きの本能には逆らえませんでした。反省を促されても、私は次も、父をでろでろに甘やかします」
開き直った。全員、唖然とする。そうだよなー、ハガルは、妖精金貨を出しても、反省なんかしないよ。どうにか制御出来るから。
それ以前に、ハガルは妖精金貨なんか出さない。これまで、ハガルは父親に金を渡していた。父親は、散々、嘘をついて、金を出させたのだ。だけど、妖精金貨にならなかった。ハガルは、妖精金貨にさせない方法を知っているからだ。
やってないから、反省はしないよな。絶対に、妖精金貨を発生させないから。
「こんな男を、帝国で二番目の権力者にするなど、帝国を滅ぼすことです!!」
「武器の密談は、相手を選んだほうがいいですよ。私の息のかかった商人を通すから、情報が流れてきています」
「何の話だ!?」
「脱税もほどほどにしてください。妖精を使えば、数字を誤魔化していることくらい、すぐにわかります。そんなことしなくても、あなたの領地の過去十年の記録を遡って見れば、ここ数年、金の動きがおかしいことがわかります。見ますか?」
またも、ハガルはあの分厚い紙の束から、資料を取り出し、宰相と大臣たちに見せた。途端、口煩い貴族は真っ青になって座った。
「私はきちんと責任をとりました。家族を持っていけないので、大事な家族を帝国に隠されました。もう、二度と、会えないでしょう。だから、筆頭魔法使いにはなりたくなかったんです」
ハガルの本音が漏れた。
血のつながりのない家族をハガルは心の底から愛し、大事にしていた。周囲が、ハガルに、筆頭魔法使いになれ、と言っても、ハガルは頑なに拒んだのは、家族から離れたくなかったからだ。
「これも、神が、私に筆頭魔法使いになれ、ということでしょう。仕方ありません。皆さんが、どれほど、私の存在を否定しても、私は筆頭魔法使いです。承認出来ない、というのなら、席を立てばいい。その代わり、次、その席に座るのは、別の貴族です。どうぞ、退場してください」
しーんと静かになった。誰も立たない。
「お前とお前は退場だ。もう、その席に座る資格はない。今より、罷免とする」
「そ、そんな!!」
「あんまりだ!!」
ハガルが筆頭魔法使いとなることに反対した二人の貴族は席を立たず、抗議する。
「筆頭魔法使いの権利を持ってやることは、暴君と同じだ!!」
「やはり、貴様は筆頭魔法使いに相応しくない!!」
どうにか、その席に居座ろうとする二人の貴族。だが、周囲は巻き込まれたくないので、距離をとった。
「帝国のために働くのなら、私だって見逃しました。ですが、帝国の敵となるような行為は見逃しません。証拠も全て揃っています。そいつらは、反逆者だ。地下牢へ連れて行け」
恐ろしい声で命じるハガル。それに従って、騎士たち、兵士たちは、貴族二人を連れ出した。
ハガルは私の元に笑顔で戻ってきた。
「ほら、消えました」
机に置いた書類の束をなでるハガルに、貴族たちは恐怖で震えあがるのだった。
多少、貴族が騒いだが、無事、ハガルは筆頭魔法使い就任となった。随分と時間のかかる就任である。
本来であれば、この後、皇帝の儀式である。皇帝が筆頭魔法使いをどこまで支配出来るか、試すのだ。
だが、私は皇帝の儀式を廃止を宣言した。ハガルが強く望んだからだ。皇族間でも、あの儀式はなー、という考えもあった。ほら、男と男が閨事するのだ。もしかしたら、女と男かもしれないのだ。女帝の時は、色々と大変だ。
それに、ハガルの偽装した見た目を見て、皇帝の儀式はちょっとイヤだな、なんて言った奴もいる。私は偽装されたハガルでもいけるがな。
だから、私とハガルは清廉潔白な関係でないといけないのだ。
ところが、ハガルは正式に筆頭魔法使い就任が認められた日、私の元にやってきた。
「せっかく、今日から筆頭魔法使いとなりましたし、一人寝はやはり、寂しいので、今日は一緒に寝てください」
「そんなに寂しかったか?」
「はい」
筆頭魔法使いとして表に出てから、ハガル、私に随分と甘えてきたが、同衾だけは許さなかった。
つい、私はハガルを抱きしめてしまう。見た目とは違って、壊れそうなほど華奢な体躯。私の胸に顔を埋めるハガルは偽装を外し、男も女も狂わせる美貌を晒し、笑顔を浮かべた。
「やっと、あなたの隣りに、堂々と立てるようになりました。私の皇帝は、ラインハルト様、ただお一人です」
「そうだな。だが、こうやって抱きしめるのは、堂々とするものではないな」
人目がそれなりにある場所で、私からしたことだ。仕方がない。あんな可愛らしいことを言われてしまったら、私の衝動が動く。
様々な視線を受けながらも、ハガルは私だけを見つめる。
「妖精憑きなんですから、許されます。ラインハルト様は、私のものです。邪魔する者は全て、消し炭にしてやります」
「なんだ、穏便に退場にしないのか」
「私をただ、批判する程度であれば、穏便に済ませます。ですが、ラインハルト様を私から盗るようなことをする輩は、力づくです。それが、私には許されます」
力の強い妖精憑きの執着は恐ろしい。死んだ後、骨まで囲うという強い執着を見せるのだ。だから、魔法使いの執着を邪魔してはいけない。それで、魔法使いの魔法で殺されたって、帝国は魔法使いを許す。
筆頭魔法使いならば、猶更だ。家族を持ってはならない、と表向きではいうが、秘密裡には許される。逆に、囲わせて、筆頭魔法使いを宥めるのだ。
「まずは、可愛い息子の扱いだな」
表向きには、私はハガルを息子のように可愛がることにした。それでも、ハガルは喜んだ。
私室に入るなり、私はハガルに深く口づけした。ベッドまで行くのももどかしく、腕の中に抱きしめて、口づけする。
ハガルは久しぶりのことに、少し、苦しそうだったが、上手に答えてくれた。
「ん、はあ、せめて、ベッドで」
「もっと味合わせてくれ」
「ですが、立ったままでは、ラインハルト様に負担が」
「ハガルの重みなど、大したことがない。私は帝国を支えているんだぞ」
「現実的な重み、うんっ」
首を舐め、胸を愛撫してやると、ハガルは甘い声をあげた。
「随分と久しぶりなんだ。じっくりと、触って、確かめたい」
「な、なにを」
「私の知ってるハガルかどうか、だ。こんなに長く、離れるのは、戦争以来だ」
「仕方、ありません。お互い、忙しかったぁ、やぁ」
ハガルの後ろの蕾に指をいれてやると、ハガルは途端、足が崩れる。久しぶりのことに、刺激に耐えられなかったのだろう。
私はハガルの腰をつかんで支えてやる。ハガルは私にもたれかかり、甘い声をあげて、私が与える刺激に喜んだ。
「ん、もう、ラインハルト様の準備をぉ」
皇帝の儀式でよく行っていたことをハガルはしようとする。
皇帝の儀式では、いつも、私はハガルの口で奉仕させていた。ハガルは私の一物をつかむ。
「もう、それはしなくていい。これは、儀式じゃない」
「し、しかしぃ」
「横になろう」
私にされるがままのハガルを抱き上げ、ベッドに連れていく。ベッドに横たえると、ハガルは乱れ服に手をかけた。
「脱がせてやる」
「そんな、ラインハルト様の手を煩わせることは」
「やりたいんだ。昔は、靴を脱がすことから、全て、私がやってやった」
「そ、それは、子どもの頃の話で」
「やりたいんだ」
「は、はい」
恥ずかしいのだろう。羞恥で真っ赤になりながらも、ハガルは頷いてくれた。
こうなると、もう、ハガルの抵抗はない。
筆頭魔法使いとして表に出る前までは、抵抗があった。男としての自尊心もそうだが、反抗期なんだろう。私との閨事に理由がないと、強い拒否感を示した。だから、私は皇帝の儀式という理由をつけて、ハガルを抱いたのだ。
ハガルだって、私にこうやって抱かれたい衝動はある。抱きしめて、口づけしてしまえば、言いなりだ。だが、素直に全てを受け入れるには、ハガルは逃げる場所があった。
今のハガルは逃げ道を全て塞がれた。
家族はもういない。筆頭魔法使いの弱点となるため、帝国が隠した。
もう、見習い魔法使いではない。今日、やっと、筆頭魔法使いとして認められた。
皇帝の儀式は廃止した。これで、言い訳をなくした。
儀式であれば、ハガルは服一つ、身に着けないで、私の前に立つこととなっていた。しかし、儀式ではなくなったため、服は身に着けたままだ。
ハガルにとって、今日、思い切ったことをしたのだ。私に流され、言い訳ばかり許されたが、今日でそれはなくなる。
ハガルの服を全て脱がせてやれば、完璧な美を目の前にすることとなる。傷一つ許さなかったその体躯。触れて、傷が本当にないか確かめて、としていると、それにハガルが反応して、身もだえした。
「も、もう、そんな、焦らさないでください」
「久しぶりなんだ。ゆっくりとしたい。ここを撫でると、随分と喜んだな」
「ああ!!」
腰骨を撫でてやると、久しぶりだから、ハガルは腰を撥ねさせた。
「ここは、随分と変わってしまったな」
ハガルの一物をつかんだ。私と皇帝の儀式をしながらも、ハガルは女遊びで、男としての使い方も覚えた。
「ですが、全て、ラインハルト様に、教えていただきましたぁ」
「そうだな」
ハガルの初めては全て、私だ。
口づけは怪しい。ハガルには家族がいた。きっと、家族が最初だろう。だが、それ以外は全て、私がハガルに教えた。
愛撫だけで、ハガルはガクガクと震えて絶頂する。一物から白濁を放ち、喜んだ。
「ラインハルト様、どうか、奥に、情けをください!!」
ハガルは、蕾を指で広げて、強請ってきた。
「そんなこと、私は教えていないな」
「そういう人から聞きました。皇帝の儀式をするという時は、私の手で、準備をしていました」
「魔法でやっていると思っていた」
「それは、初めての頃は、そう、でしたが、いつでも、受け入れられるように、綺麗にしていました」
「今日もか?」
カーと顔を赤くするハガル。
「大変なことをして。魔法のほうが楽だろう」
「ラインハルト様のものを入れるのです。手抜きは許されません、あああーーー!!!」
話している最中に、私はハガルの指で広げられた蕾に私の一物を一気に挿入した。
「やあ、当たってる、当たってぇええーーーーーー!!」
ハガルが一番、気持ち良いという所をついてやると、ハガルは叫んだ。久しぶりだから、いつもよりも達するのが早いような気がする。
ハガルの一物は白濁を放たない。中で達したのだ。そうなると、全身が敏感となる。ちょっと触れるだけで、嬌声をあげて、身もだえた。悦楽から逃げたいけど、私の一物はハガルの中に入ったままだ。圧し掛かられているから、ハガル、逃げられない。暴れるが、私にとっては、可愛い抵抗だ。
「夜は長い。ほら、奥も緩くなってきた」
「そこ、やめぇっ、ああああああああああーーーーー!!!!」
最奥のさらに奥にぬるりと入った。そこに挿入すると、ハガルはもう、悲鳴しかあげない。
「これは、いいな」
そして、ここまですると、私の征服欲が満たされる。泣いて、悲鳴をあげて、私の体に爪をたてるハガルを見て、嬉しくなった。
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