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外伝 辺境の伝統
戻ってきたアーサー
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ただ、俺は甘く見ていたところがある。一年かけて、アーサーの義兄リブロとの距離を縮めればいい、と考え、実際にそうしていた。一年後、俺は辺境の食糧庫と呼ばれる子爵家の領地に招待され、そこから、アーサーを探ろうと計画をたてていた。
その計画があっけなく無意味になったのは、アーサーの母が亡くなって一年後のことだ。
突然、リブロが学校を休んだ。その翌日に、俺はまた、生徒会室で伯爵令嬢フローラと二人っきりで話すこととなった。
「アーサーが、母方の生家によって、救出されました」
「救出って、怪我でもしたのか!?」
「わかりません。ただ、男爵家から伯爵家と侯爵家、辺境の神殿に、圧力がかかりました。これまでの子爵家のやらかしについては、あなたに教えた通りです。子爵家はやること全て失敗したあげく、辺境の食糧庫で大災害を起こし、備蓄されていた食糧も全て腐ったため、とんでもない借金を抱えることとなりました。その借金の証文を握ったのが、男爵です。それを元に、子爵家は、男爵家に乗っ取られました」
辺境にとって、大変なこととなったのだ。
これまで、辺境の食糧庫は、辺境の貴族の領地であった。だから、辺境の味方だ。しかし、子爵家の借金で乗っ取った男爵家は、王都の貴族だ。しかも、あの男爵家は、帝国中を牛耳る大商人と聞いている。
これから、辺境は、正しい金額で、辺境の食糧庫と取引することとなるだろう。
辺境は金がある。しかし、金があっても、食糧はないのだ。金は食べられないのだ。だから、金を使って、食糧を仕入れるしかない。だが、辺境は、他の領地とは違って、バカでかいのだ。辺境にいる帝国民全てを支える食糧を得ることも大変だが、そこまでの運搬には金がかかる。結果、食糧に対して、とんでもない出費を強いられるのだ。
「お父様も愚かですね。アーサーを手助けしていれば、男爵に脅されることもなかったでしょうに。ざまあみろ」
フローラは、実の父である伯爵を嘲笑った。
フローラは、一度、アーサーのことを助けるように、父親である伯爵に訴えたのだ。しかし、伯爵は、静観を決めた。そのため、辺境の食糧庫は、大変なこととなった。
「あの領地が大災害になるなんて、問題は解決したんじゃないのか?」
俺は、アーサーから、辺境の食糧庫の実りが減っていた原因を聞いていた。あの領地民は、よりによって、領地に発現した妖精憑きを虐待していたのだ。
辺境の食糧庫では、妖精憑きは忌避される。はるか、遠い、大昔、辺境の食糧庫では、悪い妖精憑きによって、ただの人は奴隷にように扱われていたのだ。その悪い妖精憑きを退治したのは、当時、まだ一皇族だった、次の皇帝である。こうして、辺境は平和となったが、辺境の食糧庫では、妖精憑きは忌避される文化が残った。
数十年前に誕生したという妖精憑きを領地民たちは小屋に閉じ込め、虐待したのだ。辺境の食糧庫は、妖精の安息地である禁則地に接している。妖精憑きを虐待したことで、妖精の復讐を受け、どんどんと実りを減らされ、借金を抱えることとなったのだ。
辺境の食糧庫は、色々と特別待遇を受けている。まず、辺境を支えるため、税をある程度、免除されているのだ。それは、辺境の食糧庫にいる領地民たちもだ。
だが、その代わり、子爵家は、絶対に、辺境に一定の食糧を提供しないといけないのだ。その金額も、相場よりも割安と決まっている。それでも、子爵家は金持ちなんだ。
だが、この優遇が子爵家の首を絞めた。一定の食糧を提供できなければ、外から仕入れなければならない。その金も、子爵家が負担することとなっている。
他にも、子爵は色々とやったという話だ。そのせいで、たった一年で、とんでもな借金を抱えることとなったのだ。
経過を聞いている俺は、アーサーのことが心配になった。
リブロに俺は兄弟姉妹のことを話して、それを通して、アーサーの情報を得ようとした。だが、どれも、大したことはない。
「俺の弟は、本当に我儘な奴なんだ。母親が貴族だからって、贅沢してるんだ。しかも、死んだ母親の貴金属も抱え込んでて。どうせ男なんだから使わないだろう、と俺が取り上げて、母上とエリザに渡したんだ」
「心が狭い男なんだ。俺の母上が平民だから、とバカにして。そんな身分で差別するな、と叱ってやってるんだ。だから、領地民に嫌われるんだ」
「あいつは、妖精憑きのお気に入りだから、と威張り散らしてるんだ。お陰で、母上が日陰者のように扱われて。あいつの母親の実家なんか男爵だから、子爵の父上に頭を下げてばかりだよ」
俺の知らないアーサーが、次から次へとリブロの口から吐き出された。
面白いことに、リブロは嘘をついているわけではない。それが真実だと信じているのだ。だから、、こう付け加える。
「母上が言ってたんだ」
リブロは、平民の母のいうことをそのまま言っているだけだ。リブロが見て、そう思ったわけではない。平民の母がいうことを信じ、アーサーの悪評を広めているのだ。
そのリブロも、とうとう、借金の証文を握った男爵家によって、学校に通う自由すらなくなったのだ。リブロは、一か月、学校を休んだ。
結局、子爵家の現状がわかるようになったのは、それから一か月後である。リブロはやっと学校にやってきたが、すさんでいた。
「アーサーの奴、また、妖精憑きのお気に入りの権力を使ってきた。母上が持っている装飾品全てを奪って、なんて、悪い奴だ」
どうやら、アーサーは、無事のようだ。それを聞いて、俺は安堵した。
そして、とうとう、アーサーは一年ぶりに、神殿にやってきた。
「アーサーだ!!」
「アーサーが来た!!」
一年不在でも、アーサーは慕われていた。だから、子爵家の馬車が止まると、ガキどもは、新しく併設された学校から出て、アーサーを出迎えようと、馬車に群がった。
一年経っても、あの綺麗な妖精憑きキロンは変わらない。ただ、馬車の御者をしているのは、キロンだけだ。
そして、キロンが馬車のドアを開けて、手を差し出せば、アーサーがその手をとって、慎重に、馬車から降りた。
皆、笑顔を消した。
アーサーはたった一年で、すっかりやせ細っていた。あんなにキラキラとしていた目も、少し、薄汚れた感じだった。
アーサーは、キロンに縋るように抱きついて、儚く笑った。
「お久しぶりです。神殿が様変わりしたと聞いたので、見に来ました」
「あ、アーサー、その」
「手紙、読みました。上位クラスの合格、おめでとうございます」
恐る恐ると声をかける俺を真っすぐ見つめるアーサー。姿は様変わりしてしまったが、アーサーだ。俺の貴族の学校の成績を喜んでいる。
だから、つい、感極まって、俺はアーサーを抱きしめてしまった。
「いやぁああーーーーーーー!!!!」
俺の腕の中で暴れて悲鳴をあげるアーサー。俺はすぐ、妖精憑きキロンによって、アーサーから離された。アーサーは、キロンの腕に抱き上げられ、震えた。
「まだ、アーサーは落ち着いてないんだ。少しずつ、距離を近づけてくれ」
妖精憑きキロンは、大人のように落ち着いていう。それは、おかしな感じだった。
俺が知る妖精憑きキロンは、いつも子どもっぽい。アーサーに近づく者全てを排除しようと子どもみたいに動く。それをアーサーが止めるのだ。
たった一年で、キロンは落ち着いた大人となっていた。そして、アーサーは逆で、今にも壊れそうな子どもになっていた。
アーサーは震えて、キロンの胸に顔を埋める。それを見て、俺は、自らの計画がいかに愚かだったか、と思い知らされた。
一年なんて時間をかけてはいけなかった。こんなに近い場所なんだ。俺は、領地に乗り込んで、アーサーを探すべきだったんだ。
どうして、それがしなかったのか? 簡単だ。俺は、アーサーのお陰で、賢くなった。だが、その賢さが、理性を止めていたんだ。
俺みたいな平民に片足を突っ込んでいるような男が、理性的に物事を考えてはいけない。もっと、バカにならなければいけなかったんだ。
だから、俺は、膝をついて、泣いて、謝った。
「ごめん、アーサー、ごめん、本当に、ごめん、助けに行けなくて、ごめん」
しばらく泣いて謝っていると、キロンの腕から降りたアーサーが、俺の手を引っ張った。
「アーサー、ごめん」
「フローラから聞いています。あっちで話しましょう」
妖精憑きキロンはアーサーを心配するように見ているが、結局、神殿のほうへと歩いて行った。
俺は、アーサーに引っ張られるままに、あの子どもの玩具となっている大木に連れてこられた。
さすがに、俺とアーサーのやり取りを盗み見ようとする奴らはいない。ガキどもは皆、学校に入っていった。
アーサーは首が痛くなるほど高い大木を見上げた。
「リブロと仲良くなるために、成績を落としていると聞きました」
「もう、その必要はなくなった。また、成績を上げる」
「続けてください」
「アーサー?」
「リブロがやること全て、私に教えてください」
「別に、いいけど。それより、もう、アーサーは大丈夫なのか? 今度こそ、俺は、お前を助けに行く」
「あいつらに復讐してやるんだ」
「………」
アーサーは憎悪に顔を歪め、大木に向かって拳をぶつけた。
「私が受けた一年以上の苦しみを与えてやる。そのために、ケインは、リブロと仲良くしてください。すぐに、私は、飛び級で、同級生になります」
「けど、それまで、俺は、あいつから、アーサーの悪評を聞かされるのは我慢ならない」
「無理に、とは言いません。出来ないのなら、やめればいい。ケインがいないなら、別の方法にするだけです」
「復讐、しなきゃダメか? どうせ、アーサーが子爵となったら、リブロは平民だ」
それで十分、リブロは絶望するだろう。今の状況で、リブロは子爵になれるはずがない。だって、子爵家の借金の証文はアーサーの母方の生家である男爵家が握っているのだ。アーサーが爵位を受け継ぐのは当然だ。
「平民に落とすのなんて、簡単だ。今でも、父上も、リサも、リブロも、エリザも、家から追い出せるし、実権だって握っている。それなりに申し立てをすれば、帝国は、男爵家を後見人として、私を子爵に出来るんだ。十分、それだけの失敗と失態を父上はたった一年でしてくれた。けど、それだけで、私がされた一年を許さない。私を裏切ったのは、家族だけではない。あの領地民どもまで、私を裏切ってくれた。だから、あの領地民も含めて、絶対に復讐してやる!!」
「………」
俺が想像している以上の苦しみをアーサーはたった一年、一年も受けていた。
一年かけて、俺はリブロの信頼を勝ち取って、それから、アーサーを救おう、なんて考えていた。その一年で、あの誰にでも優しいアーサーは、復讐心で真っ黒になっていた。
「アーサー、気が済むまで、俺は出来るだけのことをする」
「ケイン、別に、いいのに。ケインはケインで、メリーと結婚する、という大事なことがあるでしょう。メリーとの婚約は、どうなりましたか?」
吐き出して落ち着いたのか、アーサーは、俺の知る優しいアーサーになっていた。
「メリーは、俺が平民になっても、付いてきてくれる、と言ってくれた。家族に反対されても、俺と結婚してくれるって」
つい、顔がにやけてしまう。そういう場合ではないというのに。
アーサーは、そんな俺を見て、笑った。
「その時は、私の所に来てください。優遇しますよ」
「それもいいな」
子爵となったアーサーの元で働く。その未来に、俺は明るいものを感じた。
リブロという男は、本当に愚かだと思い知らされたのは、二年になってしばらくだ。
「そういえば、ケインの婚約者は、生意気にも、中位クラスなんだってな」
その頃には、俺は、成績を緩やかに落として、下位クラスになっていた。俺は、もうそろそろ、成績を上げようと考えていた。来年には、アーサーが貴族の学校に入学してくる。それに合わせて、上位クラスになろう、なんて計画をたてていた。
リブロに取り入るため、俺自身のことを色々と話ていた。リブロが領地民の女がー、と話すから、俺も、そういう話をしなければならなかったのだ。
「アーサーの奴は、生意気にも、婚約者がいるんだ。しかも、木剣を振り回す、とんでもない女だ」
「それはまた、乱暴な女だな」
「女ってのは、男に従順であればいいんだよ!! 本当に、生意気な女だった。あの生意気なアーサーにお似合いだ。俺に似合うのは、やっぱり、フローラだな」
リブロは、愚かにも、フローラと婚約しよう、なんて考えていた。それを聞いて、苦笑する。わかっていないな、鉄の令嬢フローラは、もっと手が付けられない女だ。
フローラが鉄の令嬢と呼ばれるのは、高嶺の花だからではない。文武両道の完璧な令嬢なのだ。
つまり、フローラは体術と剣術も優れている。
リブロ相手に、フローラが大人しくしているはずがない。まず、リブロはフローラの護衛によって、酷い目にあわされるだろう。
「俺に合う女だけあって、生徒会役員だ。俺と一緒になって領地を支えるために、頑張ってくれてるんだな」
フローラが聞いたら、激怒するようなことを平然というリブロ。後で、フローラに報告だな。
「俺の将来の妻だから、フローラが上位クラスなのはいい。だが、ケインの将来の妻が、俺より上なのは生意気だ」
「俺がちょっと、勉強に付いていけなかったのが悪い。彼女は、ちょっと頑張り過ぎたんだ」
実際、メリーは入学時、下位クラスだった。メリーは、気立てはいいけど、賢い女ではないのだ。だから、一生懸命、勉強して、家族に喜んでもらうために、中位クラスに上がったのだ。
といっても、中位クラスでも下のほうだ。少し、成績を落とせば、すぐ、下位クラスだ。
そういうことが見えていないリブロは、クラス分けだけで、メリーを生意気と言った。
俺は適当にリブロを宥め、いつもの通りに過ごしていた。
しばらくして、メリーが学校を休み続けた。病気か何かか、と心配になった。
「どうかしたのか?」
「いや、婚約者が休んでいるから、気になって」
休み続けるメリーのことが気になったので、それが態度に出てしまった。
すると、リブロは気持ち悪い顔で笑った。
「あの女は生意気だから、俺が躾してやった」
「………は?」
「俺は、領地でも閨事がうまいと評判なんだ。俺相手だから、あの女も、気持ち良かっただろう」
それからは、俺は、リブロの話が聞こえなかった。拳を握りしめて、手のひらに爪が食い込んだ。
リブロを殴り倒してやりたかった。するべきなんだ。それが出来なかったのは、また、俺の理性が動いた。
これで、俺はアーサーの仲間だ。
ただ、殴って、痛めつけて終わりなんて、許さない。俺の大事なメリーに手をつけて、それを笑っていうリブロ、お前を死よりも苦しい目にあわせてやる。
それからすぐ、メリーは貴族の学校を自主退学した。
神殿に行けば、アーサーがいた。アーサーは大木をぼうっと見上げていた。
「アーサー、手伝うよ」
「? 何があった?」
体が前のように戻ったアーサーは、一年前のアーサーだ。俺の前では、笑顔を見せてくれる。
だけど、アーサーは、もう、この大木を登らない。ただ、大木を見上げるだけだ。
俺も、もう、大木に登らない。貴族の学校に入学したから、この遊びを卒業したのだ。そういうものだ。これまでのガキ大将たちと同じだ。
だけど、アーサーはまだ、この遊びを卒業する年頃ではない。まだ、貴族の学校に入学していない。誰もが、アーサーこそ、ガキ大将になる、と思っていた。
アーサーは、大木を撫でた。
「無理しなくていいですよ。ケインにはケインの人生があります。私には、キロンがいる。だから、成し遂げます」
「リブロの奴、メリーに手を出したんだ」
「………私がもっと、注意するべきでしたね。ごめんなさい」
「違う!! リブロが悪いんだ!! あいつは、どうしようもない男なんだ。あいつは、死ぬまでわからない、頭の悪い奴なんだ。だから、俺も、仲間に入れてくれ」
「あのリブロの側に居続けないといけませんよ」
「お前が飛び級して、同級生になったら、リブロを裏切ってやる」
「はやく、飛び級しますね」
「ああ、待ってる」
俺は、アーサーを待った。
ただ、まさか、さらに一年も待つことになるとは、この時は思ってもいなかった。
その計画があっけなく無意味になったのは、アーサーの母が亡くなって一年後のことだ。
突然、リブロが学校を休んだ。その翌日に、俺はまた、生徒会室で伯爵令嬢フローラと二人っきりで話すこととなった。
「アーサーが、母方の生家によって、救出されました」
「救出って、怪我でもしたのか!?」
「わかりません。ただ、男爵家から伯爵家と侯爵家、辺境の神殿に、圧力がかかりました。これまでの子爵家のやらかしについては、あなたに教えた通りです。子爵家はやること全て失敗したあげく、辺境の食糧庫で大災害を起こし、備蓄されていた食糧も全て腐ったため、とんでもない借金を抱えることとなりました。その借金の証文を握ったのが、男爵です。それを元に、子爵家は、男爵家に乗っ取られました」
辺境にとって、大変なこととなったのだ。
これまで、辺境の食糧庫は、辺境の貴族の領地であった。だから、辺境の味方だ。しかし、子爵家の借金で乗っ取った男爵家は、王都の貴族だ。しかも、あの男爵家は、帝国中を牛耳る大商人と聞いている。
これから、辺境は、正しい金額で、辺境の食糧庫と取引することとなるだろう。
辺境は金がある。しかし、金があっても、食糧はないのだ。金は食べられないのだ。だから、金を使って、食糧を仕入れるしかない。だが、辺境は、他の領地とは違って、バカでかいのだ。辺境にいる帝国民全てを支える食糧を得ることも大変だが、そこまでの運搬には金がかかる。結果、食糧に対して、とんでもない出費を強いられるのだ。
「お父様も愚かですね。アーサーを手助けしていれば、男爵に脅されることもなかったでしょうに。ざまあみろ」
フローラは、実の父である伯爵を嘲笑った。
フローラは、一度、アーサーのことを助けるように、父親である伯爵に訴えたのだ。しかし、伯爵は、静観を決めた。そのため、辺境の食糧庫は、大変なこととなった。
「あの領地が大災害になるなんて、問題は解決したんじゃないのか?」
俺は、アーサーから、辺境の食糧庫の実りが減っていた原因を聞いていた。あの領地民は、よりによって、領地に発現した妖精憑きを虐待していたのだ。
辺境の食糧庫では、妖精憑きは忌避される。はるか、遠い、大昔、辺境の食糧庫では、悪い妖精憑きによって、ただの人は奴隷にように扱われていたのだ。その悪い妖精憑きを退治したのは、当時、まだ一皇族だった、次の皇帝である。こうして、辺境は平和となったが、辺境の食糧庫では、妖精憑きは忌避される文化が残った。
数十年前に誕生したという妖精憑きを領地民たちは小屋に閉じ込め、虐待したのだ。辺境の食糧庫は、妖精の安息地である禁則地に接している。妖精憑きを虐待したことで、妖精の復讐を受け、どんどんと実りを減らされ、借金を抱えることとなったのだ。
辺境の食糧庫は、色々と特別待遇を受けている。まず、辺境を支えるため、税をある程度、免除されているのだ。それは、辺境の食糧庫にいる領地民たちもだ。
だが、その代わり、子爵家は、絶対に、辺境に一定の食糧を提供しないといけないのだ。その金額も、相場よりも割安と決まっている。それでも、子爵家は金持ちなんだ。
だが、この優遇が子爵家の首を絞めた。一定の食糧を提供できなければ、外から仕入れなければならない。その金も、子爵家が負担することとなっている。
他にも、子爵は色々とやったという話だ。そのせいで、たった一年で、とんでもな借金を抱えることとなったのだ。
経過を聞いている俺は、アーサーのことが心配になった。
リブロに俺は兄弟姉妹のことを話して、それを通して、アーサーの情報を得ようとした。だが、どれも、大したことはない。
「俺の弟は、本当に我儘な奴なんだ。母親が貴族だからって、贅沢してるんだ。しかも、死んだ母親の貴金属も抱え込んでて。どうせ男なんだから使わないだろう、と俺が取り上げて、母上とエリザに渡したんだ」
「心が狭い男なんだ。俺の母上が平民だから、とバカにして。そんな身分で差別するな、と叱ってやってるんだ。だから、領地民に嫌われるんだ」
「あいつは、妖精憑きのお気に入りだから、と威張り散らしてるんだ。お陰で、母上が日陰者のように扱われて。あいつの母親の実家なんか男爵だから、子爵の父上に頭を下げてばかりだよ」
俺の知らないアーサーが、次から次へとリブロの口から吐き出された。
面白いことに、リブロは嘘をついているわけではない。それが真実だと信じているのだ。だから、、こう付け加える。
「母上が言ってたんだ」
リブロは、平民の母のいうことをそのまま言っているだけだ。リブロが見て、そう思ったわけではない。平民の母がいうことを信じ、アーサーの悪評を広めているのだ。
そのリブロも、とうとう、借金の証文を握った男爵家によって、学校に通う自由すらなくなったのだ。リブロは、一か月、学校を休んだ。
結局、子爵家の現状がわかるようになったのは、それから一か月後である。リブロはやっと学校にやってきたが、すさんでいた。
「アーサーの奴、また、妖精憑きのお気に入りの権力を使ってきた。母上が持っている装飾品全てを奪って、なんて、悪い奴だ」
どうやら、アーサーは、無事のようだ。それを聞いて、俺は安堵した。
そして、とうとう、アーサーは一年ぶりに、神殿にやってきた。
「アーサーだ!!」
「アーサーが来た!!」
一年不在でも、アーサーは慕われていた。だから、子爵家の馬車が止まると、ガキどもは、新しく併設された学校から出て、アーサーを出迎えようと、馬車に群がった。
一年経っても、あの綺麗な妖精憑きキロンは変わらない。ただ、馬車の御者をしているのは、キロンだけだ。
そして、キロンが馬車のドアを開けて、手を差し出せば、アーサーがその手をとって、慎重に、馬車から降りた。
皆、笑顔を消した。
アーサーはたった一年で、すっかりやせ細っていた。あんなにキラキラとしていた目も、少し、薄汚れた感じだった。
アーサーは、キロンに縋るように抱きついて、儚く笑った。
「お久しぶりです。神殿が様変わりしたと聞いたので、見に来ました」
「あ、アーサー、その」
「手紙、読みました。上位クラスの合格、おめでとうございます」
恐る恐ると声をかける俺を真っすぐ見つめるアーサー。姿は様変わりしてしまったが、アーサーだ。俺の貴族の学校の成績を喜んでいる。
だから、つい、感極まって、俺はアーサーを抱きしめてしまった。
「いやぁああーーーーーーー!!!!」
俺の腕の中で暴れて悲鳴をあげるアーサー。俺はすぐ、妖精憑きキロンによって、アーサーから離された。アーサーは、キロンの腕に抱き上げられ、震えた。
「まだ、アーサーは落ち着いてないんだ。少しずつ、距離を近づけてくれ」
妖精憑きキロンは、大人のように落ち着いていう。それは、おかしな感じだった。
俺が知る妖精憑きキロンは、いつも子どもっぽい。アーサーに近づく者全てを排除しようと子どもみたいに動く。それをアーサーが止めるのだ。
たった一年で、キロンは落ち着いた大人となっていた。そして、アーサーは逆で、今にも壊れそうな子どもになっていた。
アーサーは震えて、キロンの胸に顔を埋める。それを見て、俺は、自らの計画がいかに愚かだったか、と思い知らされた。
一年なんて時間をかけてはいけなかった。こんなに近い場所なんだ。俺は、領地に乗り込んで、アーサーを探すべきだったんだ。
どうして、それがしなかったのか? 簡単だ。俺は、アーサーのお陰で、賢くなった。だが、その賢さが、理性を止めていたんだ。
俺みたいな平民に片足を突っ込んでいるような男が、理性的に物事を考えてはいけない。もっと、バカにならなければいけなかったんだ。
だから、俺は、膝をついて、泣いて、謝った。
「ごめん、アーサー、ごめん、本当に、ごめん、助けに行けなくて、ごめん」
しばらく泣いて謝っていると、キロンの腕から降りたアーサーが、俺の手を引っ張った。
「アーサー、ごめん」
「フローラから聞いています。あっちで話しましょう」
妖精憑きキロンはアーサーを心配するように見ているが、結局、神殿のほうへと歩いて行った。
俺は、アーサーに引っ張られるままに、あの子どもの玩具となっている大木に連れてこられた。
さすがに、俺とアーサーのやり取りを盗み見ようとする奴らはいない。ガキどもは皆、学校に入っていった。
アーサーは首が痛くなるほど高い大木を見上げた。
「リブロと仲良くなるために、成績を落としていると聞きました」
「もう、その必要はなくなった。また、成績を上げる」
「続けてください」
「アーサー?」
「リブロがやること全て、私に教えてください」
「別に、いいけど。それより、もう、アーサーは大丈夫なのか? 今度こそ、俺は、お前を助けに行く」
「あいつらに復讐してやるんだ」
「………」
アーサーは憎悪に顔を歪め、大木に向かって拳をぶつけた。
「私が受けた一年以上の苦しみを与えてやる。そのために、ケインは、リブロと仲良くしてください。すぐに、私は、飛び級で、同級生になります」
「けど、それまで、俺は、あいつから、アーサーの悪評を聞かされるのは我慢ならない」
「無理に、とは言いません。出来ないのなら、やめればいい。ケインがいないなら、別の方法にするだけです」
「復讐、しなきゃダメか? どうせ、アーサーが子爵となったら、リブロは平民だ」
それで十分、リブロは絶望するだろう。今の状況で、リブロは子爵になれるはずがない。だって、子爵家の借金の証文はアーサーの母方の生家である男爵家が握っているのだ。アーサーが爵位を受け継ぐのは当然だ。
「平民に落とすのなんて、簡単だ。今でも、父上も、リサも、リブロも、エリザも、家から追い出せるし、実権だって握っている。それなりに申し立てをすれば、帝国は、男爵家を後見人として、私を子爵に出来るんだ。十分、それだけの失敗と失態を父上はたった一年でしてくれた。けど、それだけで、私がされた一年を許さない。私を裏切ったのは、家族だけではない。あの領地民どもまで、私を裏切ってくれた。だから、あの領地民も含めて、絶対に復讐してやる!!」
「………」
俺が想像している以上の苦しみをアーサーはたった一年、一年も受けていた。
一年かけて、俺はリブロの信頼を勝ち取って、それから、アーサーを救おう、なんて考えていた。その一年で、あの誰にでも優しいアーサーは、復讐心で真っ黒になっていた。
「アーサー、気が済むまで、俺は出来るだけのことをする」
「ケイン、別に、いいのに。ケインはケインで、メリーと結婚する、という大事なことがあるでしょう。メリーとの婚約は、どうなりましたか?」
吐き出して落ち着いたのか、アーサーは、俺の知る優しいアーサーになっていた。
「メリーは、俺が平民になっても、付いてきてくれる、と言ってくれた。家族に反対されても、俺と結婚してくれるって」
つい、顔がにやけてしまう。そういう場合ではないというのに。
アーサーは、そんな俺を見て、笑った。
「その時は、私の所に来てください。優遇しますよ」
「それもいいな」
子爵となったアーサーの元で働く。その未来に、俺は明るいものを感じた。
リブロという男は、本当に愚かだと思い知らされたのは、二年になってしばらくだ。
「そういえば、ケインの婚約者は、生意気にも、中位クラスなんだってな」
その頃には、俺は、成績を緩やかに落として、下位クラスになっていた。俺は、もうそろそろ、成績を上げようと考えていた。来年には、アーサーが貴族の学校に入学してくる。それに合わせて、上位クラスになろう、なんて計画をたてていた。
リブロに取り入るため、俺自身のことを色々と話ていた。リブロが領地民の女がー、と話すから、俺も、そういう話をしなければならなかったのだ。
「アーサーの奴は、生意気にも、婚約者がいるんだ。しかも、木剣を振り回す、とんでもない女だ」
「それはまた、乱暴な女だな」
「女ってのは、男に従順であればいいんだよ!! 本当に、生意気な女だった。あの生意気なアーサーにお似合いだ。俺に似合うのは、やっぱり、フローラだな」
リブロは、愚かにも、フローラと婚約しよう、なんて考えていた。それを聞いて、苦笑する。わかっていないな、鉄の令嬢フローラは、もっと手が付けられない女だ。
フローラが鉄の令嬢と呼ばれるのは、高嶺の花だからではない。文武両道の完璧な令嬢なのだ。
つまり、フローラは体術と剣術も優れている。
リブロ相手に、フローラが大人しくしているはずがない。まず、リブロはフローラの護衛によって、酷い目にあわされるだろう。
「俺に合う女だけあって、生徒会役員だ。俺と一緒になって領地を支えるために、頑張ってくれてるんだな」
フローラが聞いたら、激怒するようなことを平然というリブロ。後で、フローラに報告だな。
「俺の将来の妻だから、フローラが上位クラスなのはいい。だが、ケインの将来の妻が、俺より上なのは生意気だ」
「俺がちょっと、勉強に付いていけなかったのが悪い。彼女は、ちょっと頑張り過ぎたんだ」
実際、メリーは入学時、下位クラスだった。メリーは、気立てはいいけど、賢い女ではないのだ。だから、一生懸命、勉強して、家族に喜んでもらうために、中位クラスに上がったのだ。
といっても、中位クラスでも下のほうだ。少し、成績を落とせば、すぐ、下位クラスだ。
そういうことが見えていないリブロは、クラス分けだけで、メリーを生意気と言った。
俺は適当にリブロを宥め、いつもの通りに過ごしていた。
しばらくして、メリーが学校を休み続けた。病気か何かか、と心配になった。
「どうかしたのか?」
「いや、婚約者が休んでいるから、気になって」
休み続けるメリーのことが気になったので、それが態度に出てしまった。
すると、リブロは気持ち悪い顔で笑った。
「あの女は生意気だから、俺が躾してやった」
「………は?」
「俺は、領地でも閨事がうまいと評判なんだ。俺相手だから、あの女も、気持ち良かっただろう」
それからは、俺は、リブロの話が聞こえなかった。拳を握りしめて、手のひらに爪が食い込んだ。
リブロを殴り倒してやりたかった。するべきなんだ。それが出来なかったのは、また、俺の理性が動いた。
これで、俺はアーサーの仲間だ。
ただ、殴って、痛めつけて終わりなんて、許さない。俺の大事なメリーに手をつけて、それを笑っていうリブロ、お前を死よりも苦しい目にあわせてやる。
それからすぐ、メリーは貴族の学校を自主退学した。
神殿に行けば、アーサーがいた。アーサーは大木をぼうっと見上げていた。
「アーサー、手伝うよ」
「? 何があった?」
体が前のように戻ったアーサーは、一年前のアーサーだ。俺の前では、笑顔を見せてくれる。
だけど、アーサーは、もう、この大木を登らない。ただ、大木を見上げるだけだ。
俺も、もう、大木に登らない。貴族の学校に入学したから、この遊びを卒業したのだ。そういうものだ。これまでのガキ大将たちと同じだ。
だけど、アーサーはまだ、この遊びを卒業する年頃ではない。まだ、貴族の学校に入学していない。誰もが、アーサーこそ、ガキ大将になる、と思っていた。
アーサーは、大木を撫でた。
「無理しなくていいですよ。ケインにはケインの人生があります。私には、キロンがいる。だから、成し遂げます」
「リブロの奴、メリーに手を出したんだ」
「………私がもっと、注意するべきでしたね。ごめんなさい」
「違う!! リブロが悪いんだ!! あいつは、どうしようもない男なんだ。あいつは、死ぬまでわからない、頭の悪い奴なんだ。だから、俺も、仲間に入れてくれ」
「あのリブロの側に居続けないといけませんよ」
「お前が飛び級して、同級生になったら、リブロを裏切ってやる」
「はやく、飛び級しますね」
「ああ、待ってる」
俺は、アーサーを待った。
ただ、まさか、さらに一年も待つことになるとは、この時は思ってもいなかった。
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