嫌われ者の皇族姫

shishamo346

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気弱な魔法使い

僕の皇帝

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 僕は、本当は、気が弱い男なんだ。だけど、僕は筆頭魔法使いだから、こんな弱気は許されない。
「もっと、自信を持ちなさい。君は、選ばれた存在なんだ」
 そう、僕のことを力づけるのは、皇帝シオンだ。
 僕は、貧民街で過ごしている所、皇帝シオンと出会った。突然、貧民街に帝国の軍が押し寄せてきたから、ほとんどの貧民は逃げていった。
 僕も逃げるつもりだったんだ。だけど、何かに呼ばれているようで、動けなかった。
 そして、あっという間に、帝国の軍に取り囲まれた。僕はどうすればいいかわからず震えていると、皇帝シオンが僕を優しく抱きしめてくれた。
 その瞬間、僕は気づいた。この人は、僕のものだ。
 だから、僕は呆気なく兄を捨て、皇帝シオンに着いて行った。
 皇帝シオンは厳しい人だ。シオン自身にも厳しく、私事がない人だ。だけど、僕と二人っきりの時は、色々と愚痴を呟いた。
「本当は、皇帝になんかなりたくなかったんだ」
「でも、皇帝だ」
「結婚しなくていい、という条件を突きつけたら、それでいいと言われた。仕方なく、皇帝になったんだ」
「結婚しないって、女が嫌いなの?」
「ネフティが嫌いだ」
 皇族ネフティのことを皇帝シオンは毛嫌いしていた。それは、隠されることなく、公然と言い放っていたのだ。
 皇族ネフティはとても綺麗な女だ。僕から見ても魅力のある女だ。だけど、大きな欠点がある。
 ネフティは嫉妬深い。シオンに近づく女全てを傷つけた。使用人でさえ、女を許さない。その嫉妬深さをシオンは嫌った。
「僕はネフティが生きている限り、結婚しない」
 拒絶はするが、排除をしないシオン。その疑問を口にすれば、シオンは簡単に教えてくれた。
「弟が、ネフティのことが好きなんだ。さすがに、弟に嫌われたくない」
 シオンの弟は、ネフティに夢中だった。シオンしか見ていないネフティに、シオンの弟はそれでも諦めず、ネフティに愛を囁いた。
 そして、シオンが結婚をしない条件で皇帝となった時、ネフティはシオンに似ている弟と結婚した。
 バカげた話だ、と僕は他人事のように思っていた。
 皇族ネフティの嫉妬は凄まじいものだった。それなりに教育された僕が皇帝シオンの隣りを歩いていると、何を思ったのか、ネフティがつかみかかってきた。
 もちろん、まだ筆頭魔法使いの儀式を行っていない僕は、ネフティを吹き飛ばした。
「このガキ、ネフティに何をする!!」
「俺様に手を出したから、吹き飛ばしてやったんだ」
 僕は、兄の真似をした。僕がなかなか表に出せなかったのは、この虚勢を身に着けるために時間がかかったからだ。
 兄の真似といっても、まだまだ付け焼刃だ。すぐにボロボロと剥がれてしまうから、僕の前に皇帝シオンが出た。
「よりによって、見習い筆頭魔法使いに手を出すとは、何様のつもりだ」
「見習い筆頭魔法使いだと!? そんなガキ、報告を受けていない」
 シオンの弟は、それなりの立場である。千年の才能の化け物が保護されていることを隠されるとは、悔しそうに顔を歪めた。
「仕方がない。この子は、つい最近、保護されたんだ。これほど育っての保護は、帝国でも例がないことだ。だから、二度と、手を出さないように。見習いとはいえ、筆頭魔法使いだ。この子は、お前たち皇族よりも上だ」
「そんな綺麗な子どもを側に置くなんて、間違いがあったらどうするのよ!!」
 だけど、皇族ネフティは、僕の見た目を危険視した。
 それを聞いて、皇帝シオンは呆れた。
「この子は男だ。間違いなんか起こさない。それよりも、身分に対する礼儀をわきまえないネフティのほうが問題だ。きちんと言い聞かせておけ。また、同じことをするようなら、容赦しない」
「………わかりました、兄上」
 シオンの弟が深く頭を下げることとなった。
 それから、仕方なく、僕はこの見た目を偽装することとなった。







 皇族ネフティは理解出来ない。シオンのことを好きなのに、別の男と子を為すのだ。見た目はシオンと似ているから、と言ったって、別物だろう。
 僕には理解出来ない話だ。シオンはシオン、シオンの弟はシオンの弟。別の存在だ。シオンの弟はシオンの身代わりには出来ない。
 身代わりで我慢するネフティを僕はいつも、侮蔑をこめて見ていた。操をシオンに捧げるほどの気概すらない。他の男の手がつきながら、浅ましくもシオンに近づこうとするネフティを僕は何事かあると邪魔した。
「この、いつもいつも、邪魔をして!!」
「夫も子もいる女が、俺様の皇帝に色目を使うなんて、気持ち悪い」
「わたくしが、皇帝として大事な役割を手伝ってあげようとしているのよ!!」
「その大事な役割をお前のせいで出来なくなってるんだ。シオンの妻を選べ、と命じられたら、絶対にお前だけは選ばない。皇帝は、複数の女に子を為しても許されるというのに、それを邪魔するお前は、皇帝の大事な役割を邪魔している。ある意味、皇位簒奪をやっているようなものだな」
「言いがかりだ!!」
 皇族ネフティを愛するシオンの弟は、僕とネフティの対峙を聞きつけて、すぐに間に割って入った。シオンの弟は、ネフティに監視をつけているから、何かあると、仕事も放り出して駆けつけてくるのだ。
「わたくしだったら、立派な子を産んで、育ててみせるわ!!」
 夫を目の前にしても、皇族ネフティはまだ、皇帝シオンへとすり寄ろうとする。
 シオンの弟は、ネフティが横をすり抜けていくのを苦痛の表情を浮かべて見逃した。
 だけど、僕は見逃さない。シオンの前に立ち、ネフティを阻んだ。
「そういうお前は、子を立派に育ててるのか? 産んだ子を使用人に押し付けてるだけじゃないか。お前が子の世話をしている所を見たことがないぞ。何より、お前の子の成績は酷いものだな。それで、立派に育てる? 笑わせるな!!」
「そ、それは」
「シオンの血筋は優秀な者揃いだ。それなのに、貴様の子は酷いものだ。どうやら、ネフティの血筋は、優秀な血筋を阻害するようだな」
「っ!!」
 実際、そうなのだ。ネフティの血筋は、ただ、皇族の血筋なだけで、突出するものはない。
「その美貌だけは、確かに価値があるな」
 見た目だけは、素晴らしい。だから、影で言われる。見た目と皇族だけの血筋、と。
 幼い頃から言われ続けているから、ネフティは屈辱で顔を真っ赤にして歪めた。
「もう、いいだろう。仕事が押している。さっさと退け」
 ネフティのことで、色々とうんざりしている皇帝シオンは、立ちはだかるネフティを見下ろす。その目には、感情は見られない。
 皇帝シオンは、うんざりしているが、元々、ネフティのことは興味がないのだ。その見た目とか、能力とか、どうだっていい。シオンは皇族として、皇帝として、その職務に従っているにすぎない。
 もう、色ごとが、面倒臭い、と思っている。
 それがはっきりするのが、僕が筆頭魔法使いの儀式を終え、皇帝シオンと皇帝の儀式を行うことになってからだ。







 筆頭魔法使いの儀式はとんでもない苦痛を受ける。貧民街で暮らしていたといっても、僕は貧民街の支配者である兄に守られていた。そこから、帝国に保護されたが、そこまで大変な事はされていない。体術も剣術も、持って生まれた才能でこなしていたので、大したことではなかった。
 だから、こんなに痛い目にあうなんて、思ってもいなかった。
 抵抗なんてしない。だけど、儀式だからと、見知らぬ男二人に腕を捻られ、膝をついて、皇帝シオンを見上げることとなった。
 シオンは、高い場所から、冷たく僕を見下ろしていた。僕は、シオンに嫌われたのでは、なんて心配になった。
「やれ」
 皇帝シオンは冷たく言い放った
 僕は、シオンに集中しすぎて、後ろで、熱く熱した焼き鏝のことなんて、気づきもしなかった。
 だから、背中に焼き鏝を押し当てられて、やっと、僕は抵抗することとなった。帝国中から集められた魔法使いで、僕の妖精をおさえこんではいるが、それでも漏れがある。だから、大変なこととなった。
 肉体的にも、抵抗が出た。僕はきちんと鍛えていたから、二人の男相手でも、振り払うことなど造作のないことだった。
 生まれて初めての苦痛に、僕は力を暴走させた。こんな目にあうなんて、思ってもいなかった。筆頭魔法使いの儀式は、騙してやるものだという。
 騙されなければ、こんな儀式、絶対にやらない。
「ナイン!!」
 高い位置にいた皇帝シオンが駆け降りてきた。僕は、思わず、シオンを見上げた。
 僕の妖精たちは、シオンを避けた。それどころか、シオンを守るように、側に寄り添っていた。
 皇帝シオンだけ、無事だった。
 シオンは、僕を前から抱きしめた。
「よくやった」
 誉められた!! ただ、その言葉だけで、僕は嬉しくて、泣いた。
「さあ、妖精を大人しくさせなさい」
「は、はい」
 背中が焼けるように痛いが、シオンが命じたので、僕は妖精を大人しくさせた。
 儀式の場の混乱は、どうにか治まり、そこから、僕は意識を手放した。







 筆頭魔法使いの儀式が終われば、次は、皇帝の儀式だ。きちんと書物を読んで、理解している。
「お前、シオンとの皇帝の儀式をやるんじゃない!!」
 そして、予想を裏切らず、皇族ネフティが邪魔してきた。わざわざ、命じたのだ。
 うんざりした。男相手といえども、皇族ネフティは嫉妬する。だけど、皇帝の儀式は必要なことだ。
 皇帝は筆頭魔法使いを支配していることを示さないといけない。そのために、筆頭魔法使いと皇帝の儀式を行う。だいたい、皇帝は男で、筆頭魔法使いは男である。男同士で一番イヤなことといったら、同性の閨事である。そこから、皇帝の儀式では、皇帝が筆頭魔法使いを女のように抱く閨事の強要で、筆頭魔法使いを支配していることを示すこととなったのだ。
 誰だって、男相手に閨事なんてしたくない。
 だけど、僕にとって、皇帝シオンは特別だ。そういう支配さえ受けたい、なんて思っていた。その思いを見透かされたのか、皇族ネフティは僕に命じたのだろう。
 命じられたけど、背中は痛くも痒くもなかった。皇帝の儀式は好き嫌い関係なく、やらないといけない、大事な儀式だ。表向きは育ちの悪い姿を見せているが、内心では、義務感しかなかった。
「お前はアホか」
 だから、ネフティに呆れ、無礼なことを吐き出した。
「この、貧民育ちが!!」
「いつまでも、身分というものを理解しないな」
 そして、いつもの通り、皇帝シオンが間に入って、同じように呆れた。
 シオンを見ると、ネフティは女の顔になって近寄ってくる。だけど、気持ち悪いものでも見るような視線を向けるシオンは、容赦なく、ネフティを押して、転ばせる。
「ナイン、手が穢れた」
 僕よりも酷いことをいう皇帝シオン。ネフティの前で、見えない汚れをとるみたいに、壁に手を擦りつけた。
「弟の妻でなかったら、斬り殺してやるというのに」
 皇帝シオンは、弟にだけは甘い。だから、皇族ネフティを殺せない。
 いつもの通り、監視から報告を受けたシオンの弟はやってきて、床に倒れて泣いているネフティを抱き上げた。
「兄上、酷いことをしないでくれ。ネフティの腹には子がいるんだ!!」
「だったら、部屋に閉じ込めておけ」
「ナインが筆頭魔法使いとなったから、皇族の儀式を行うだろう」
 先代の筆頭魔法使いは、僕が保護されてからずっと、皇族の儀式を行わなかった。それは、僕の背中にある契約紋がきちんと発動するのを確かめるためだ。
「バカか。僕たちの皇族の儀式は終わっている。やり直しなんかしない」
「それでは、ナインの契約紋がきちんと発動しているかどうか、確かめようが」
「だから、皇帝の儀式を行んだ」
「そんなこと、絶対に許さない!!」
 シオンの弟が止めていても、ネフティは暴れて抵抗し、僕につかみかかろうとした。だけど、妊娠している体は、それに耐えられず、ネフティは腹を抱えて蹲ることとなる。
「醜いな。全ての女がそうではないが、こんなのを見ると、気持ち悪くなってくる。もう、ネフティを近づけるな。この女には、皇族の役割なんかやらせなくていい。どうせ、出来ることなんて、子を産む程度だ。無能な皇族をこれ以上、増やすな」
「あ、兄上、そんな」
「お前がどうしても、と頭を下げて頼むから我慢してやったんだ。僕が皇帝となる条件で、その女の処刑も入っていたことを忘れるな」
「っ!!」
 シオンの弟は、額を床に押し付けて、土下座して、そのまま動かなかった。その側で、ネフティは自らの体を抱きしめて、真っ青になって震えて座り込んだ。
 ああいうのを見ると、僕も、そういう行為は気持ち悪く感じた。だけど、皇帝の儀式は絶対だ。
 この気持ち悪いものを見た後に、僕はシオンの私室に入る。もともと、皇帝の儀式について、シオンと話すこととなっていた。その話のために、皇族の居住区に来たのに、ネフティのせいで、気分が鬱になった。
 シオンが座り心地のいい椅子に座ったので、僕はいつもの通り、茶と菓子を給仕した。
「どうぞ」
「いつもありがとう」
 シオンは笑顔でお礼を言ってくれる。それだけで、僕は嬉しい。
 皇帝が座っているので、僕はその傍らで立つ。皇帝がくつろいでいる時に、僕が座ることがない。そんな僕を見て、シオンは苦笑する。
「座れといっても、固辞するんだろう」
「そうです。僕は、皇帝の盾であり、鉾、です」
 皇帝シオンと二人っきりなので、僕は気弱な僕を表に出す。
「外ではあんなに俺様だというのに、僕と二人になると、素が出るね」
「あ、あれは、兄貴の真似、だから」
「君を拾って育てた兄、ね。一体、何者なんだ?」
「………」
 僕は、血の繋がりのない兄エンジのことは裏切れない。どこの誰なのか、僕は沈黙を貫いた。
 筆頭魔法使いの儀式を行う前だった頃は、この沈黙も、大したことではなかった。だけど、筆頭魔法使いの儀式を行った後の僕は、小さな天罰の痛みを受ける。
 皇帝シオンは、常に命じていたんだ。
 筆頭魔法使いとなって、初めて、それを知った僕は震えた。シオンは、僕が命令違反して、怒っていると思った。
 それが顔に出たのだろう。シオンは穏やかな笑顔を見せた。
「怖がらせてしまったね。ナインがそこまで大事にしているんだ。帝国としては、隠さないといけない。筆頭魔法使いに弱点があってはいけないから」
「大丈夫、兄貴は、強いから」
「君より?」
「うん」
「猶更、一度は会ってみたいね。今はどこにいるか、わからない?」
「わからない」
 それは、本当だ。僕はそれなりに生まれ持った妖精を使えるようになってから、王都を調べた。だけど、王都から、兄エンジは綺麗さっぱり、痕跡もなくいなくなっていった。
 エンジが今、どこで何をやっているのか、帝国に保護されてからずっと城から出ていない僕には、それ以上、調べようがなかった。
「ねえ、ナイン、君は、皇帝の儀式、やりたい?」
「えっと、シオンと、その閨事、するんだよね」
 僕は顔を真っ赤にする。まだ、そういう経験すらない僕だけど、知識はある。書物を見て、それなりに学んでいた。
 いつか、実地を皇帝シオンの手ほどきでするのか、なんて想像して、胸が高鳴ったものだ。
 だけど、先ほど見た、皇族ネフティを思い出すと、気持ち悪さが出てきた。
 いつか、シオンの全てを体全体で受け止めて、感じたいとは思う。だけど、あのネフティの執着は、気持ち悪いもののように感じてしまう。
 実際に、その場に立ったら、泣くな。
「それは、まあ、シオンは、僕の皇帝だから」
 だけど、僕は嘘をついた。皇帝といえども、やっぱり、やりたくない。
「じゃあ、閨事はやらない」
「どうして!?」
「もともと、これは、皇帝が筆頭魔法使いの嫌がることを命じて、実行させられるかどうかを確かめるものだ。ナインが僕との閨事をやりたい、というのなら、逆にやらないほうがいいだろう」
「そ、そうだね」
 予想通り、シオンは、閨事をやらない方向へと持っていった。シオンだって、出来るなら、やりたくないのだ。
「儀式の場には行くけど、ただ、寝るだけにしよう。どうせ、あの儀式の場に入れるのは、皇帝と筆頭魔法使いの儀式を行った者だけだ。契約紋持ちは、今、ナイン一人だから、確かめようがない」
「そ、そうなんだ、残念」
 僕は心の喜びを誤魔化すように、シオンの後ろから抱きついた。
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