時間を戻した令嬢(時を戻した令嬢)

chii

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誰が見つけるのか

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ここは、王宮。応接室。今朝早くにある程度の事を書いた手紙を陛下に出した。
今、ここには、陛下、王妃、アルス。そして、ファーム王国のシェーン様とリディアに想いを寄せていた者数名がいる。
「この様な時間から一体何の話があるんだ!」
挨拶もそこそこに、アルスが、不機嫌を隠す事なく怒鳴る。
「今日は、お願いとご報告を…」
「クロークよ、願いとは何だ?」
手紙で知っているだろうが、陛下は聞く。
「はい、リディアとアルス様の婚約の解消のお願いと、リディアは、時間を戻し、もう、クロークの家にはおりません」
陛下の顔色が変わる。時間を戻されたと言うことは、王子は、リディアに手を離されたと言うこと!
「時間を戻す?」
アルスが、訳が分からないと言う顔で聞き返す。
「ご存知無いのですか?」
「我がクローク家の人間は、人生でたった一度時間を戻すことが出来るのですよ。シェーン様は、ご存知ですね」
「はい、時戻しの事は知っています。500年前にもあったと、教えられました。」
「他国の王子が知っているのに、何故お前が知らんのだ!」
陛下と王妃が頭を抱える。
「時を戻してしまったのなら、婚約は解消しか無いな」
はぁ~っとため息をつき、陛下が了承した。
「何故です!何故解消なのです!」
「リディアが、どこまで時間を戻したか分からんからだ。お前は、本当に何も知らんのだな!」
「本当に、これは王家に生まれた者は誰でも知っていると思っていたのに。あなたは何を学んできたのです?」
陛下と王妃はますます頭を抱える。
「時間を戻したものは、見つけた者の物。誰の手も借りず探し出して下さい」
「どこまで時間を戻したか、姿は変わったか、変わってないのかは、自分でお探し下さい。クロークの家の者は、誰一人手助けをいたしません。」
私は、陛下の許可をもらい応接室を後にした。リディア、お前は誰に見つけられるんだろうな?




終わり。
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